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これだけは抑えておきたい最新ネット事情

ブロガー : まき

最終更新時刻:2006年06月22日(木) 23時19分

不幸の手紙が舞い降りた?

テーマ : 【セキュリティ】 

私が小学生だった頃、お化けブームだったのか、口裂け女だの、エレファントマンだの^^; 今でいう都市伝説の類がみょーにはやっていたんですが、その頃はやっていたのに「不幸の手紙」というのがありました。

 この手紙を受け取ったら○人の人に手紙を送らないと不幸になります……とかいう、あれです。

実は今も、インターネット上で、不幸の手紙もどきがはやっているんですが、ご存知ですか? いわゆる、チェーンメールってやつです。

■チェーンメールって?

「デマウイルス」ともいいます。偽ウイルスの情報を流し混乱を誘発するという、不幸の手紙のネット版みたいなものです。

これこれこういうウイルスメールがあるらしいから気をつけたほうがいいよ、みたいな一見有益な情報に見えるんだけど……実はそんなウイルスは本当は存在しないので、ただいたずらに恐怖心とか不安とかを掻き立てるだけの、意味のないお騒がせなの嘘情報です。

直接害はないんだけど、ただいたずらに不安とかを掻き立てるってところが、不幸の手紙みただなって思ったんですが、いかがでしょうか。

※ちなみに直接害はないと書きましたが、もう少し厳密にいうと、このチェーンメールがネズミ算式に増えていくと、当然ネットワークが混雑するので……最悪、サーバーがパンク→メールが使えない! なんてことになる危険性は十分にあります。

【チェーンメールの見極め方法】

文章のパターンに、特徴があるので見極めは簡単です。

  1. 「これこれこういうウイルスがはやってるようなので、注意するように、友達全員に知らせてあげてください」的な文章。
  2. 「友達からこういうメールがきたので、お知らせします」、という形が多く、実際にウイルス情報発信サイトから自分が確認したような記述にはなっていない。
  3. 「かならず友達全員にお知らせしてください」的な、広くばらまくように指摘がある。

【対処方法】

そんなメールは削除しましょう or 無視しましょう。

本当にウイルスがはやってて注意をうながしたいときは、新聞なりテレビなりでニュースとしてやってるし、「デマウイルス」のような形では警告しないので、この手のメールができたら無視しましょう。完璧を求めるなら、ワクチンソフトメーカーのホームページで、「今、どんなデマウイルスがあるのか」を確かめると良いですね。そうすれば、確実にデマなのかどうかわかりますから。

■そして今、SNSでもはやってるらしい^^;

さて、今まで説明したのは、ふつうにメールで届くチェーンメールの例でした。こういう感じに、お騒がせな嘘情報を、今、mixi上でばらまかれて、ちょっと問題になっているそうです。SNS上でもはやってるんですね~。

「2006年06月21日  mixiで“チェーン日記” 「広めないで」とミクシィ(ITmadia)」

記事を読んでもらうとわかるですが、こちらは日記に書き込まれているんですが、見事にチェーンメールの特徴を備えていて、文章パターンは、さっき説明した3つの特徴を網羅してます。まるでチェーンメール文章の見本みたいな感じでした。(笑)

記事を引用しますね。

「問題の日記は、「『ぼくはまちちゃん!』というタイトルの日記にコメントすると、自分の日記にも自動的に同じ内容の記事が投稿され、メールや本名などの個人情報が漏えいする。これはワームという名のウイルスで、mixi管理者でも対応できないほどのスピードで繁殖を繰り返している。友人にぜひ伝えてほしい」という内容。ミクシィは「ウイルスによる影響や個人情報の漏えいなどは一切ない。日記やメッセージなどでの注意喚起は遠慮してほしい」としている。」

引用終わり。

不幸の手紙は、友達なくすのが嫌だし、友達に不幸撒き散らすみたいで自分でとめちゃうけど、こっちのチェーンメール(チェーン日記)は、親切心で広めちゃうっていう……私たちの親切心を逆手にとったちょっと嫌なタイプのいたずら。

こういうのは無視するのに限るので、もしやと思ったら友達に広める前に、公的な機関でそのウイルスに関しての情報が出ているか、まずそれを確認するのが先決です。この場合なら、mixiの公的な機関がどう対応しているかを見るというクセをつけると、こんなに広まらないのかなって思います。

■SNSもインターネット上にあるものですから

やっぱり危険はいっぱいです。関連ニュースで見ていくと、最近、こんなニュースがありました。

「2006/06/19 11:27   グーグルのSNS「Orkut」でワーム--目的は個人情報の盗み出し(CNET JAPAN)」

ただのデマならいいんですが、ほんとにワームが蔓延している場合もあるので、やっぱり真偽をきちっと確認するクセ、そしてその術(すべ)を身に着けておかないと、インターネットを安全に使えない……って感じなんでしょうね。^^;

 投稿時刻:2006年06月22日(木) 23時19分 コメント (0) トラックバック (0)