2004年2月22日 掲載
 
本塁打量産へ「大きく」進化 上半身さらに厚く
 

半そで半ズボン姿で打撃練習をするヤンキースの松井秀喜選手=20日、タンパ(共同)
 【ニューヨーク支局21日道上宗雅】ヤンキースの松井秀喜選手の体が大きくなったと評判だ。特に上半身の筋肉の発達ぶりは目覚ましく、一流どころの大リーガーと比べても勝るとも劣らない。長打力アップが求められる二年目のシーズンに向けて、日本のホームラン王は明らかに進化している。

 ヤンキース入りが決まってから始めたウエートトレーニングの成果は、着実に現れている。身長186センチは変わるはずもないが、体重は巨人時代の公称95キロを10キロほど上回っている。昨年の今ごろは「そんなに簡単に体は変わらないよ」と話していた松井が、今は「大きくなってるね」と自分の変化を口にするようになった。

 フロリダ州タンパでの練習着は半そでTシャツと半ズボン姿とあって、筋肉の盛り上がりが目にはっきりとわかる。元々下半身の大きさは大リーグの中でもトップクラスだったが、肩の大きさ、腕の太さ、胸の厚みも今ではひけをとらない。

 グラウンドでの練習自体は、日本の高校野球やプロ野球のように汗と泥にまみれてボールを追いかけるというイメージはなく、和気あいあいとした様子だが、松井はタンパでもグラウンドを出てからウエートトレーニングに励んでいる。昨シーズン中に一度そのメニューを見たことがあるが、相当体に負担がかかることがわかる過酷なメニューだった。

 グラウンドでは笑顔を見せても、松井は人知れずトレーニングマシンで汗を流している。その成果はまだまだ上積みされそうだ。

 
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