【ダナポイント(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)】米大リーグのGM会議2日目、ヤンキースが来季ジェーソン・ジアンビ内野手(37)と契約しないことが分かった。ジアンビの退団で松井秀喜外野手(34)が「DH」の最有力となった。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(41)が、GM会議が開かれているホテルの会議室前で、ジアンビの放出を明言した。
「チーム編成上の都合で、来季の契約を結ばないことになった」
09年については年俸2200万ドル(約22億円)で球団側に選択権があったが、これを行使せずに500万ドルの違約金を支払う。ジアンビはアスレチックス復帰の可能性が高いという。
松井秀には追い風だ。ジアンビは今季、一塁で113試合、DHで26試合に先発出場。同じ左打者の松井秀とDHを併用してきたが、そのライバルがチームを去った。
以前から同GMはゴジラの一塁コンバートや左翼固定に否定的な考えを示している。「ヒデキは来季もDHで起用する。それ以外のポジションは守らせない」。
今後、同GMがジアンビの穴埋めとなる一塁手や左翼を守れる選手を中心に補強していくため、来季のDHは確定的な状況。新ヤンキースタジアムでも、ゴジラが強力打線の中心に座ることになりそうだ。