マレーシアGP木曜日の記者会見パート1
6人のドライバーが参加
| 03/04/09 02:12 |
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2009年F1世界選手権開幕戦オーストラリアGPの決勝レースを終えてからわずか4日後、マレーシア・クアラルンプールにあるセパン・インターナショナル・サーキットに各ドライバーたちが集合して今週末のマレーシアGPに向けた準備をスタートした。2日(木)に行われた恒例の記者会見には6名のドライバーが参加。セバスチャン・ボーデ(トロ・ロッソ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)が今週末の戦いに向けた意気込みを語っている。
Q: セバスチャン(ボーデ)、あなたから質問します。先週末のメルボルンに対する感想はいかがでしょう?
セバスチャン・ボーデ: みんなも知っているように、僕らはメルボルンにあまり走行ができていないマシンを持ち込んだ。だから最初の数日間はテストセッションみたいなものだったよ。予選は僕にとってあまり良くなかったけど、レースではかなり波乱の展開になったね。セーフティカーが導入されたときにピットストップを行って、ファイナルラップまで走れる分の燃料を積むというギャンブルに出たんだ。その作戦が完ぺきに機能したとは言えないけど、少しはポジションを上げることができたよ。シーズン開幕戦としては良かったと思うし、波乱の展開の中で2台がレースを完走できたことは悪くない。僕が手にしたポイントが確実に認められるかはわからないけど、気にしないさ。シーズンは長い戦いになるだろうし、シーズン終盤のマシンはもっと開発が進んでいることだろう。パフォーマンスレベル改善ができればいいね。
Q: あなたのF1残留は最後に決まったものですが、体力的にも精神的にもシーズン開幕戦に向けて準備ができていると感じましたか?
ボーデ: もちろんだよ。特にレース開始12時間前はそうだった。最も大きな問題はマシンに対する知識さ。今でも新しいパーツの供給を受けている最中だけど、今後についてどうなるかはかなり難しい状況だ。どうやって対応していくかってことがね。大きなチャレンジになるけれど、時間経過とともに改善できるよ。
Q: ルイス(ハミルトン)、このレースに対するフィーリングを教えてくれませんか? 過去2年、あなたは予選を4位で通過しました。ペナルティも受けましたが、2007年には2位表彰台に上っていますね。
ルイス・ハミルトン: ここで得た経験はそんなに悪くないものばかりだ。昨年は最高の成績を得たわけじゃないけどね。本当は3位になれたはずなんだけど、ピットストップでトラブルが発生してしまったんだ。それでも僕が強さを発揮してきたコースだし、ハードワークを重ねるだけじゃなくて楽しめるコースでもある。このところはそうでもないけど、天候も素晴らしい。気温が高いことでシーズン中最もタフなレースになるだろうから、ドライバーにとっては挑戦だよ。今週末も再びタフな戦いになるだろうし、この会見に参加しているドライバーたちと比べると速いマシンを手にしているわけではないんだ。だけどできる限りの仕事をするつもりだよ。
Q: KERS(運動エネルギー回収システム)をメルボルンで使った感想はいかがですか? どこで使用したのか、また益を得られたと感じていますか?
ハミルトン: 毎周使ったよ。KERSを持っているドライバーたちは誰もが同じ使い方をしたはずさ。使える分だけ使うんだよ。前にマシンがいる時は最大限の出力にして使うこともできるけど、そうなるとストレートエンドでの速度アップにつながって、オーバーテイクチャンスが広がるんだ。だけどストレートエンドでオーバーテイクするときは、やはり少し遅らせて進入することになる。おそらく今週末のコースは長いストレートがあるだけに、もっといい状況になるだろう。
Q: このサーキットでも使うんですね?
ハミルトン: 今のところ僕が知っている限りはね。現時点では十分な信頼性を保っているけど、これから良くしていくためにはさらなる作業が必要だ。
Q: ニコ(ロズベルグ)、オーストラリアGPのフリー走行では3回共に最速でした。レースではどう感じていましたか?
ニコ・ロズベルグ: 不運なことに、結果的にはレース中に最高の走りが引き出せなかった。いろいろな理由が関係しているけど、チームとして最高の仕事ができなかったんだ。だけど6位3ポイントという結果は予想以上のものだったよ。開幕戦でこのような基礎を築くことができて満足だし、いいシーズンを期待している。
Q: ここセパンでは2006年に3番手でしたが、2回もエンジン交換を経験していますね。過去のデザインコンセプトには問題があったと思いますか?
ロズベルグ: 過去には信頼性の問題もあったし、僕らが力強さを発揮できるサーキットではないね。いい結果を残すこともあるんだけど、このサーキットではさらなる期待を抱いているよ。メルボルンはマレーシアとはかなり違うサーキットだから、もう少し注意深くなければいけないだろう。昨年はいくつかのセットアップミスがあったためにパフォーマンスに影響が出てしまった。だから今年のレースは楽しみにしているよ。
Q: かなり楽観的に考えているんですね?
ロズベルグ: ああ、そのとおりだよ。
Q: セバスチャン・ベッテル、ロバート・クビサとの接触について教えてください。その件についてどう感じていますか?
セバスチャン・ベッテル: オーストラリアで言ったことを繰り返すまでさ。ターン1がうまくいかなくて、ロバートがスピードを上げてきたんだ。僕はソフトタイヤを履いていたからあの場面はちょっと手こずっていたけど、彼はハードタイヤを履いていたんだ。それでターン3のブレーキングで僕はポジションを守ろうとした。僕が内側にいたから注意深くブレーキングしたんだ。内側は路面が汚れているかわからなかったからね。彼のほうがブレーキングを少し遅らせていた。ブレーキング中に彼に追いつかれて、サイド・バイ・サイドになったんだ。その時に彼がエイペックスに向かってマシンを動かし、僕のために余地を残してくれていないことに気づいた。接触を避けようとしたんだけど、あの時点ではもうチャンスがなかったんだ。最大限右に寄っていたからね。それで縁石を乗り越えて接触したってわけさ。僕はフロントウイングを失い、結局マシンコントロールができなくなった。それが僕らにとってレース終了を意味したのは残念だったよ。基本的にはそんな感じだけど、他に言うこともないかな。
Q: さらにここではペナルティを受けますね?
ベッテル: もちろんペナルティを受けることに満足してはいないよ。僕にとってはレーシングインシデントだったからね。彼をレースから除外させる結果になってしまったけど、彼と共に僕もレースを諦めたんだ。彼が悪いわけじゃないけど、僕ら2人とも悪くないんだ。力強い週末とレースを送っていたけど、残り数周というところでうまくいかなくなってしまったことは残念さ。だけど今後は最高の仕事をしなければならない。僕らはいいマシンを持っていると思う。オーストラリアGPにいいマシンを持って行けたのだから、このグランプリにもそうであることを期待しているよ。このサーキットは少し違うタイプだし、ルイスが言ったように天候も現時点ではあまり良くない。日曜日の決勝を見てみなければわからないけど、とにかく可能な限りハードワークを重ねてできるだけいい結果を出したいね。
Q: キミ(ライコネン)、先週使ったKERSについて教えていただけますか? どのぐらい使用したのでしょう?
キミ・ライコネン: 常に使ったよ。テストよりも実戦で使ったほうが良かったんだ。だから使用しない理由が見つからない。
Q: ここマレーシアでは2勝していますね。あなたにとってはいいサーキットと言えますか?
ライコネン: このサーキットは好きだよ。たまにトリッキーな時もあるけどね。素晴らしい場所だし、他とは少し違うんだ。湿度もかなり高いし。雨が降ると激しくなるから、今週末がどうなるか見てみようよ。
Q: オーストラリアGPに臨む前と比べると、より楽観的になっていると言えますか?
ライコネン: 先週末はアクシデントがなければいい結果が得られたろうからね。確かに今は僕らが望むほどのスピードがないけれど、このサーキットは完全に違うコースだ。オーストラリアと比べるとノーマルなサーキットだから、ここで僕らが何をできるか見てみようじゃないか。だけど僕らのマシンはそんなに悪くないと思っているし、すべてがうまくいけばいい結果が得られるはずだよ。
Q: ジェンソン(バトン)、メルボルンから直行してきたのですか?
ジェンソン・バトン: そのとおりさ。この2戦の間は1週間しかないから、直行しなきゃダメなんだ。メルボルンでの週末を終え、素晴らしい気分だよ。僕自身にもチームにとっても最高の週末だったと思うけど、次の戦いを見据えてもいるんだ。今週末のレースが楽しみさ。
Q: このサーキットはあなたにとって相性のいいコースですね。フロントローからスタートした経験もありますし、3位表彰台も何度かあります。マシンはオーストラリアGPでとても速かったですが、どのサーキットでも速いのでしょうか?
バトン: そう願いたいね。冬季テストでは2つのサーキットを走って速かったし、メルボルンでも強かった。だからここでもコンペティティブだと期待したい。ただ、ライバル勢と比較してどのぐらい速いかどうかはわからない。だけどこのサーキットは楽しいんだ。高速区間があるサーキットで、僕らのマシンには適していると思う。低速コーナーもいくつかあるけど、その区間も得意だろうね。メカニカル的にも僕らのマシンは強いんだ。このサーキットに初めて出ていく明日が楽しみだよ。天候によっては、メルボルン以上にトリッキーな週末になるかもしれない。セーフティカー導入によってレースがミックスされたけど、ここでは天候がどうなるかわからないからね。レース週末を通じてどうなるか予測するのが難しいんだ。
E.A. © CAPSIS International Kay Tanaka RACING-LIVE Japan
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[06/04/09 - 00:31]
またもや悲惨なレース
マレーシアGP - フェラーリ - 決勝 |
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