ゾイドグラフィックス


ゾイドグラフィックスVol.1

■ゾイドグラフックスVol.1  



■その物語は、宇宙船「グローバリー3」が
 未知の星「ゾイド」に不時着した時に始まった


 時代は地球人塁が太陽系進出を果たして、恒星間飛行を目指す宇宙大航海時代に入った頃。地球の宇宙ステーションから一隻の巨大な宇宙船がはるかな星々を目指して飛び立った。船名は「グローバリー3」。新天地を目指す開拓移民、宇宙の謎を解き明かさんとする科学者たち、一攫千金を夢見るギャラクシー・シンジケートメンバー(GS冒険商人)たち、その他、宇宙に賭ける大勢の人々を乗せて「グローバリー3」は太陽系を後にした。

 超光速航行を続けていった「グローバリー3」は、やがて銀河系の中心に向かうに、太陽系と全く正反対の位置に現太陽系とそっくりな太陽系を見つけたのであった。太陽に似た中型恒星を中心に惑星は6個あり、しかもその第二惑星には不思議な生物群と知的生命体の存在が確認された。「グローバリー3」の乗員達は期待に色めきたった。

 しかし、ここで思いがけないことがおきた。
「グローバリー3」の船内で反乱が起きたのである。地球出発当初から宇宙船のキャプテンと鋭く対立していたGS冒険商人たちの反乱が表面化していたのであった。GS冒険商人たちはあくどい商売でも平然と行う気でいた。しかし、キャプテンは地球人類の名誉ある発展のためにそれを許さなかった。船内で2派にわかれて戦いがはじまり、巨大な宇宙船の各所で大きな被害が出始めた。やがて操縦系統も破壊されて「グローバリー3」はついに航行不能になった。GS冒険商人たちは宇宙船に搭載されていたすべての小型救助艇を手中に収め、脱出していった。
 一方残されたキャプテン派は必死に操船にあたったが、「グローバリー3」の機能を取り戻すことはできず、同船も第二惑星めがけて突っ込んでいき、不時着してしまう。
 その際、キャプテンをはしめ多数の乗員の生命が失われた。
 だが乗客の一部は無事だった。


■その星「ゾイド」は地球に似た大気に包まれていた。
 しかも、金属鉱脈が露出した大地におおわれていた





 第二惑星の風景は地球のそれとよく似ていた。
 地球ほどではないが緑もあった。海があり川も流れ、草原、森と広がっていた。
 特徴的なのは、金属鉱脈が露出した高い岩山が多いということであった。
「グローバリー3」はその岩山の中でも、ひときわ高く連なる大山脈のふもとの砂漠に不時着していた。降り立った一同の前に、彼らを偵察するかのように見たこともない生物が姿を現した。その一体は、地球の過去に栄えた恐竜によく似た生物で、もう一体はその恐竜を操る知的生命体だった。知的生物は、爬虫類の雰囲気を残した二足歩行の生物で、自らをゾイド人と名乗った。そして恐竜に似たメカ生物を「メカ生体ゾイド」と教えた。この第二惑星も「ゾイド」と呼んだ。





 ゾイド人とのファーストコンタクトの直後、空から翼竜に似たメカ生体を操ったゾイド人の一隊が攻撃をしかけてきた。それに対して地上にも新手のゾイド部隊が現われて、激しい戦闘がはじまった。戦いは地上軍の勝利に終わり、空から攻撃してきたゾイド人が引き上げると、地上にいたゾイド人は地球人を自分達の都へと案内した。
 都は石造りを主体とした建築物で作られた都市国家だった。農耕狩猟を主とする世界で、思考・感情なども地球人とよく似ていたが、二つの生物の間の大きな違いは、やはり生き物としてのその仕組みであった。地球人の調査で分かってきたことは、地球と同じような進化をとげてきていたが、恐竜時代を迎えると、突然何か生物的大異変が起きたらしいということであった。そして現在、ゾイド人は二派に分かれ、キャプテン側の地球人を救ったゾイド人は共和制をとり『ヘリック共和国』を作り上げていた。対する敵勢力は、貴族・奴隷制をとる『ゼネバス帝国』だった。そして帝国側にはGS冒険商人たちがすでに入り込んでいた。両国は山脈をはさんでにらみあい、抗争を続けていたが、地球人たちの飛来により新しい戦いのときを迎えようとしていた。それは、主要武器であった戦闘用メカ生体ゾイドが、地球人の手によって改造され、強力な兵器になったことである。
 6万光年の彼方で、今、壮大な時の流れが始まる。


■金属質を体に構成し、成体となったメカ生体ゾイドは数億年の時を経て進化をとげた

 メカ生体ゾイドには、地上生物、水中生物など多くの種類がある。その形状は、地球の恐竜や昆虫、鳥類、哺乳類などと似ているが、身体はすべて金属で構成され、心臓部ともいえる中心に球状のゾイド生命体があり、全身を支配している。
 メカ生体の養分は金属質で、草食性のものは金属質を含む食物をとり、そこからイオン化した金属として消化吸収し、更にイオンを必要な金属として再構成する。肉食性のメカ生体はイオン化の能力が低いため、必要な金属質を持つ他のメカ生体を捕食して養分としている。






ゾイドグラフィックスVol.2


■ゾイドグラフィックスVol.2  



■ゾイドストーリーあらすじ

 時代は地球人類が太陽系進出を果たして恒星間飛行を目指す宇宙大開拓時代に入った頃。アーサ日乃本(管理人注:人名)ら乗員・乗客を多数のせた巨大な宇宙船「グローバリー3」は、地球の宇宙ステーションから旅立った。やがて地球から6万光年、銀河の中心の向こうに、太陽系と全く正反対の位置に現太陽系とそっくりな太陽系を発見した。

 その時、船内で大きな事故が発生し、「グローバリー3」は操縦系統を破壊され、未知の星に不時着。大爆発を起こした。その星は、地球に似た大気に包まれ、少ないが緑もあった。「グローバリー3」の生き残った乗員乗客は未知の生物によって捕らえられ、連れ去られていった。しかしアーサ日乃本はかろうじて難を逃れ、その星へと迷い込んでいった。





 星をさまよい歩いているうちに、彼は、戦いで傷ついた巨大な恐竜とコンタクトし、1人の老兵士と出会った。アーサ日乃本は、老兵士から、この未知の星が『ゾイド』と呼ばれ、恐竜に似た生物を『ゾイドゴジュラス』、それを操る知的生物を『ゾイド星人』と呼ぶことを知った。そしてゾイド星は、ヘリック共和国とゼネバス帝国に二分され、長い抗争の歴史があること、また「グローバリー3」の乗員たちを捕らえたのは帝国側であることも知った。



 老兵士は共和国の兵士であった。彼はこの星が平和であった昔を語り聞かせてくれた。しかし、この兵士も帝国軍の攻撃に倒れた。アーサ日乃本はゾイドゴジュラスを改造し、帝国軍に捕らえられている仲間を救うために立ち上がった。それはゾイド星に平和を取り戻すための戦いのはじまりでもあった。



■キミも第一次共和国プロジェクト「X-DAY計画」に参加しないか?

「X-DAY」。それは共和国軍反攻の日だ。
より強力で破壊力を秘めたゾイド改造のアイデアを、共和国軍は才能ある若い地球人達に求めている。キミも「X-DAY計画」に参加しないか?


■賞品

●リパブリックゴールドクロス賞(共和国金十字賞)
 賞状 トロフィー 会員証 副賞:ビデオデッキ

●ロイヤルレッドクロス賞(王位赤十字賞)
 賞状 楯 会員証 副賞:キャノンカメラ

●ヘリッククロス賞(ヘリック十字賞)
 賞状 楯 会員証 副賞:ソニーウォークマン他

●リパブリック賞(共和国賞)
 賞状 楯 会員証 副賞:改造工具セット

●ゾイド賞
会員証 ワッペン 副賞:ゴールド改造セット

※第一回X-Dayコンテストではワニ型ゾイドが大賞を取りました。
アレンジされ、『バリゲーター』として販売されることになります。







ゾイドグラフィックスVol.3


■ゾイドグラフィックスVol.3  



■帝国メカ、共和国メカ、続々第一線に登場!
 星域戦はさらに激化するぞ!


●EMZ−04 ケトラー(仮) ※実際には『ゲルダー』として発売
トリケラトプス型メカ生体。マーダにかわるゼネバス帝国側の主力メカとして登場した新メカ。マーダは機動性においては優れているものの、装甲が弱いために消耗度が高くなってきた。そのため、機動性を多少犠牲にして装甲を強化、被弾時の耐久性を向上させ、生存率を高めたのがこのケトラーである。

●EMZ−05 バッキー(仮) ※実際には『ザットン』として発売
帝国軍の伝統ともいえる重装甲ゆえに機動性の面で実戦での力が低下。そのため、主に後方支援、輸送、偵察用に使用された。特に高いコクピットは偵察用として貴重であり、機動力が要求されない戦場ならば、前線でも十分に働ける。

●EPZ−01 レッドホーン
全身をハリネズミのように武装した帝国側機動部隊の主力メカ。特殊鋼のよろいで身を固めたその装甲は、共和国軍の火器をよせつけないほどの頑丈さだ。頭部の角でひとつきされて行動不能になった共和国メカは数知れない。突撃隊の一翼を担う、最強の帝国メカである。

●EMZ−01 マーダ
そのスタイルからもうかがえるように、敏捷な動きがマーダの特徴だ。連射可能なミサイルポッドを背中に装備し、スピーディな攻撃を信条とする。しかし装甲が薄く、その弱点をつかれ、苦戦を強いられている。

●EMZ−02 ゲーター
最新の電子装置を多機種搭載し、昼・夜間のあらゆる偵察行動に秀でた性能を発揮する。しかし単に探索するだけではなく、地を這うように敵に接近、背中のガトリング砲で一気に破壊する攻撃力も強烈だ。共和国にとっては手強い相手だ。

●EMZ−03 モルガ
その得意なスタイルと重装甲ゆえに共和国兵士達に恐れられている。特に、その頭部には通常の2倍の装甲が施され、時として、体当たり攻撃により敵を破壊する。突撃隊、特殊部隊に配備され、つねに切り込み隊の役を果たしている。






ゾイドグラフィックスVol.4


■ゾイドグラフィックスVol.4  



■ゾイドテクニカル設定

●マルダー
厚い装甲で身を守るカタツムリ型の帝国メカ。コクピットを前後させながら前進する。ボディのサイドに操縦席がある。前面のハッチをあけるとミサイルランチャーが格納されている。

●サラマンダー
帝国側のビデオレーダースクリーンが巨大な影を捉えた。
一瞬、帝国軍のレーダーサイトに緊張感が走る。
影はやがて未知の物体、怪鳥の姿となった。
それこそ、共和国軍の新メカ『サラマンダー』であった。

●ゾイドゴルドス
当初の計画では、ゴルドスは輸送用を主目的として設計された。しかし帝国側に電子機能を装備したレッドホーンの製造計画があることをキャッチしたため、急遽電子戦用の偵察メカとして改造されたのである。口を開閉しながら首を左右にふり、背中の銃を上下に動かし、4本足で前進する。


■ゾイドディオラマベース紹介

●ゾイドディオラマベースNo1
(コンバットベース)
敵陣深く攻め入りあっという間に戦闘基地を設営。
ガンチクレーン1基を備え、武装もビーム砲が2基と強力だ。

●ゾイドディオラマベースNo2
(ファクトリーベース)
大型のロボットアーム3基がゾイドメカの改造と修理をする。
これはゾイドの秘密工場だ。

●ゾイドディオラマベースNo3
(ヘリポートベース)
陸でも海でもカンタンに建設できるヘリポート。
回転カタパルトではペガサロスなど鳥型ゾイドが発着する。

●ゾイドディオラマベース
(デラックスセット・人形付)
厚い装甲、ロケットランチャーを備えた重武装。
ディオラマベースのデラックス版。まさに要塞だ。



■第一次ゾイド少年団大募集

●全国100チーム限定
ゾイドダイスキ少年のキミたちに、春一番のビックニュースだ! いま、ゾイドの活躍をバックアップしてくれるゾイド少年団を全国で限定100チーム大募集する。ゾイド仲間5人一組で申し込んでください。ただし、申し込む時には、ゾイドの新メカのアイデア(イラストまたは文)や感想文を送ること。きびしい審査の結果、団員に決まると素晴らしい得点がある。さっ! 急いで応募しよう。

●5人集まればゾイド少年団だ!
応募の決まり
団長1名(名前と住所、電話番号を必ず記入)と団員4名の名を記入し、ゾイドの新メカアイデア(イラストか文)や感想文(400字詰原稿用紙1枚)を書き、封筒で応募すること。作品は1グループ1点でよい。団員が全部で5人いないときは失格となります。

●しめ切り
昭和60年4月15日(当日消印有効)

●6大特典
1 団旗 1本
2 ゾイド秘密情報
3 ゾイド情報ブック
4 団員バッジ 5個
5 キミもスターになれる?
キミたちの写真やアイデアが小学間の雑誌(コロコロコミック)やトミーの広告に使われるチャンスがある。
6 ゾイドのホットライン開設
  トミーゾイド本部へのHOTLINEが使える

●団員の資格は1年間とする






ゾイドグラフィックスVol.5


■ゾイドグラフィックスVol.5  




■ゾイドメカニカル設定

●サラマンダー
ゾイド大陸には中央に高く険しい中央山脈が走り、ヘリック共和国、ゼネバス帝国を二分していた。この山脈を越え帝国内に進行するには、航続距離の長い鳥型メカが必要であった。サラマンダーはその第一号である。翼をはばたかせ、首を上下にふり、口を開閉し、尾を左右に動かし前進するその姿は、まさに怪鳥だ。



■2ndX−DayPORJECT

●第2次X−Day計画
 共和国X−DAY計画に至急参加せよ!

「発信・コードNoxxx。ワレ、帝国秘密工場ヘノ潜入ニ成功セリ。
 工場ニオイテ、組ミ立テ中ノ巨大メカヲ確認。今マデ見タコトノナイ巨大メカ…」
 それは、帝国に潜入していた情報部員からの緊急連絡からはじまった。そのメカはどんな能力を持ち、どんなフォルムをしているのか。共和国最高会議は臨時議会を招集し、新たな情報入手を急ぐとともにゾイドメカのパワーアップ作戦を発令した。同時に地球人スタッフであるZF(ゾイドファン)諸君への正式依頼を発信。思い切った改造プランの応募を大いに期待している。

 ついに、その時がきた。帝国軍の最大のメカ『アイアンコング』がその山のような巨体を始動させたのだ。共和国軍は急ぎX-day計画を発令し、共和国メカの強化にとりかかった。ゾイド星の戦いは新しい局面をむかえた。


※第二回X-Dayの発表はゾイドグラフィックスには公開されませんでした。ただ、Vol8にてカノントータスの備考に「第二回X-Dayコンテスト入賞作品」とあるので、亀型ゾイドが優勝したものと思われます。



■ZOIDS HISTORY No.1
ブラディ・デューク(血まみれ公爵) リヒトホーヘン中佐


血の色に染まる真っ赤なペガサロス
今日もまた、帝国軍への復讐の炎を燃やすブラディ・デュークが出撃する


■リヒトホーヘン中佐の戦歴

 中佐は、ゾイド大陸の中央山脈に住む『THE BIRD』と呼ばれる鳥族の出身。鳥族とは、山岳地帯で鳥型メカをあやつり獲物をとる狩猟民族である。「リヒトホーヘン」は鳥族の族長名で、中佐は王位継承者であった。鳥族はゼネバス帝国とヘリック共和国の国境に位置するため、双方から中立の立場を守り、平和のために努力してきた。しかし、ZAC暦2035年のブラッドロックの戦いで、帝国軍に山を追われてしまう。その時、リヒトホーヘンはわずか10歳であった。父である族長は帝国軍に捕らわれてしまい、その後の生死は不明である。

 以来、リヒトホーヘンは共和国軍に参加。真っ赤なペガサロスを操り、復讐の戦いを始めた。数々の勝利により、ヘリック大統領より『デューク(公爵)』の称号を与えられた。そして中佐に昇進し、鳥族をひきいて、空中戦に、偵察に、首都の防衛に縦横無尽の活躍をする。
 かつて、真っ赤なペガサロスを見る帝国兵士は恐れおののき、『ブラッディデューク』と叫びながら逃げ回ったといわれている。いま、中佐は45歳。伝説のなかに過去を葬って、勇敢ではあるが心やさしき指揮官となり、部下達に慕われている。


■戦歴

●出撃回数 238回(初陣は18歳)
●撃墜機数 46機
●地上メカ
 破壊機数 36機(未確認機は含まず)
●地上メカ
 大破機数 70機(推定)
●ヘリック金十字最高栄誉賞 5回
 共和国勲一等赤日賞 5回
 他、受勲回数は無数あり
●ヘリック共和国最高会議軍事委員(常任)
●ZAC暦2049年、サー(貴族の称号)を受ける


■ペガサロステクニカルデータ

●プロトタイプ(原型)はペガサス型(天馬。翼のはえた伝説上の馬)
●滑空距離が短く、谷間にある狭い基地からの発着が楽に出来る。
●上昇スピードに優れ、高度1万メートルまでわずか約9秒にしかかからない
●元々は狩猟用のメカであるから、旋回力に優れ、小回りがきく

体高 8メートル
翼幅 13メートル
重さ 4.7トン
飛行速度 マッハ2.5〜3.4
装備 30oビームバルカン砲×1
   20oパルスビーム砲×2
   ミサイルランチャー×1
乗員 1名


■愛機レッドイーグル号

<初期>
●全体に赤い。1人の戦闘機パイロットとして参加。その当時から搭乗機体を真っ赤に塗り、隊の中でも最も目立つ存在であった。復讐の念に燃える若き日のリヒトホーヘン少年は、死を恐れない兵士であった。
●装備は、今に比べると貧弱であった。
 まだレーザー砲などの装備はなく、バルカン砲が中心であった。
●メカニズムに頼るのではなく、高度な操縦テクニックによって戦う時代であったため、装備をあまり重視しなかったといえる。

<後期>
●中佐になってから一匹狼的な戦いを避けるようになった。バトルチームのチームワークを重んじるようになり、愛機のカラーも迷彩を施し、隊長機としてのエンブレムでのみ、その識別が出来る。
●地球人(グローバリー3号で不時着した)たちからのアドバイスにより、高性能レーザー砲を装備。飛躍的に戦果を増やしていった。






ゾイドグラフィックスVol.6


■ゾイドグラフィックスVol.6  





BATTLE OF ZOIDS 壮絶戦

■ゾイドメカニカル設定

●ゾイド・バリゲーター
神出鬼没のワニ型共和国メカ、バリゲーター
共和国大統領が発令した第一次X−DAY計画に参加した地球人少年が設計。川や沼地の多いゾイド大陸で自由に動き回るにはワニ型メカが効果的だ。攻撃力もさることながら、どこにでも身を隠せる低い体高を生かし、探査行動にも威力を発揮する。


■アイアンコング徹底解剖

●奴の動きを止められるのは誰だ?
とにかく巨大だ。帝国に侵入した共和国スパイの報告はその一言につきた。ヘリック大統領は、国家緊急法(第2次X−DAY計画)を発令した。果たして、奴の動きを止められるメカは間に合うのか? 決戦の日は迫っている。

●連射可能なマガジンタイプのバズーカ砲
アイアンコングの右肩には、連射可能なマガジンタイプのバズーカ砲が装着されている。マガジンにセットされたミサイルは手動操作で連射できる。

●初の複座式コクピット
両軍を通じて初の複座式コクピットだ。操縦士と射撃手に分かれている。コクピットの装甲は分厚くがんじょうだ。

●回転式ロケット砲
コングの背中のロケット砲は強烈だ。前進時に回転しながら敵軍や敵メカを狙っている。

●ショルダーに格納したロケットランチャー
肩のカバーを開くとロケットランチャーが格納されている。とにかく、コングの装備には死角がない。

●着脱できるプロテクター
関節部のプロテクターは着脱できる。普段ははずしておき、戦闘時には装着することができる。



■HISTORY OF ZOIDS No.2
 学者戦士アルファー中尉


 知的な海洋学者アフルァーを戦場へかり立てたものはなにか……


■アルファー中尉の戦歴

 ゾイド大陸(中央大陸)は5つの海に囲まれている。ということは、海を知り、海の資源を確保することは重要な意味をもつ。海を支配するのは、海族であった。なかでもアルファーという青年は特に知性にあふれていた。彼は狩りをしたり、資源を探すだけでなく、海の性質・海の生かし方・資源の保護などに精通し、誰いうこともなく『プロフェッサー(学者)アルファー』と呼んでいた。彼は、中央大陸のまわりの海なら、潮の流れ、海底の地形、海岸線のことなど、まさに生き字引であった。

 そんな彼が戦闘員となったのは、戦火が激しくなる毎日を見て(自分の海対する知識を戦いに役立ててみたら少しでも早く戦いを終わらせることができるのでは……)と考えてのことだった。
 愛機フロレシオス(ドルフィン号)を改造し、20o対空機関砲やホーミング魚雷、ソナーを装着した。初陣はレッドリバーの戦い(ヘリック共和国とゼネバス帝国が初めて矛をかわした戦い)で、苦戦する共和国軍を海から支援し、優勢だった帝国軍を首都へ押し返す戦果をあげた。その後も地味ながら冷静な判断と行動で共和国を陰で支え、危機を救ったことは数知れない。しかし、彼は早くこの戦火を鎮め、大好きな平和の海を取り戻すことが夢なのだ。コクピットのアルファー中尉の目は、水平線の彼方に平和の光りをみつけているのかもしれない。


■戦歴

●出撃回数 98回(初陣は26歳)
●撃墜機数 30機
●海上メカ
 破壊数 26機(未確認機は含まず)
●地上メカ
 大破機数 30機(推定)
●ヘリック金十字最高栄誉賞 2回
 共和国勲二等旭日賞 5回
●海洋学者(プロフェッサーの称号を有す)


■フロレシオス テクニカル・データ

全長:13メートル
全高:7.1メートル
重量:8.85トン
最大水上速度:40ノット
最高水中速度:45ノット
武器:20o対空機関砲2門 ホーミング魚雷2発 ホセユイクロソナー


■アルファー沿岸警備隊(フロレシオス)
マーキング&カラーリング

<初期>
一部の改造タイプフロレシオスは既に水陸両用になっていたが、ほとんどの所属機は水上行動機能のみであった。長い首の上についているコクピットから海の監視と生態を観察していた。やがて、このコクピットが敵の発見に威力を発揮することになるのだが……。
武装は最小限にとどめ、軽量化をはかることで海上でのスピードアップを実現している。海における生活のためのメカであったフロレシオスが戦闘メカに改造されるようになったのは、ヘリック王国がヘリック共和国、ゼネバス帝国に分裂してからである。

<後期>
レッドリバー戦役で、レッドリバーの河口から川をさかのぼり、苦戦する共和国軍を支援したのがフロレシオスを中心とする沿岸警備隊であった。初期に比べると装備は対空機関砲や魚雷を搭載。レーダーも備え付けている。そして、すべてが水陸両用に改造されていた。
海上からの上陸作戦、物資の輸送など支援活動が多いが、沿岸警備も重要な任務である。帝国のスパイが海岸から侵入するのを発見、捕捉したことは数知れない。また、シンカーの大軍がヘリック腕に侵入した際にこれを撃退したのも、アルファー率いるフロレシオス隊であった。











ゾイドグラフィックスVol.7


ゾイドアーカイブス