佐藤が5位入賞
優勝はM・シューマッハー
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初の入賞を果たした佐藤琢磨 |
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今季11勝目を挙げたM・シューマッハー |
自動車レースのフォーミュラワン(F1)世界選手権シリーズ最終戦の日本グランプリ(GP)は13日、三重・鈴鹿サーキット(1周5・821キロ)で決勝があり、3年ぶりに今季から日本人ドライバーとしてフル参戦した佐藤琢磨(ジョーダン・ホンダ)が1時間28分22秒392で5位となり、初入賞を果たした。日本人の入賞は97年の中野信治(6位)以来、5年ぶり5人目。参戦1年目で日本GPに初登場したトヨタは、ミカ・サロ(フィンランド)が8位だった。
優勝はすでに総合優勝を決めているミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)で、年間最多勝利数を11に伸ばした。日本GPでは3年連続、通算5度目の制覇となった。
◆少ない燃料でタイム稼ぐ
初ポイント獲得を日本のファンの目の前で成し遂げた。ゴールして右手を突き上げる佐藤を無数の旗と大歓声の祝福が包む。「ベストレース。もっと走っていたかった」と会心の笑みを見せた。
所属するジョーダンがホンダとのエンジン供給契約を今季限りで打ち切り、来季の正ドライバーの座が危ぶまれている。「何としても入賞を」。気合が違った。
スタートは7番手。最低1台は追い越さねば6位以内の入賞はない。鈴鹿のように抜きにくいサーキットでは、ピットストップ戦略が順位を左右する。
7周目。3番手のクルサードがリタイアし、6番手に。だが、後方にいる今季好調のルノー勢を振り切れない。
21周で最初のピットイン。給油は他のドライバーより10−20リットル少ない61リットルだった。その間、ルノーの2台に抜かれたが、慌てない。少ない燃料で車体は軽い。次の給油までにタイムを稼ぐ。走り慣れたコースの特性を考慮に入れた作戦だった。ライバルが1分38秒台のラップで伸び悩む中、佐藤は37秒台へ突入した。
2回目のピットストップ前に再び6位へ浮上。残り5周でR・シューマッハーがリタイアし、5位へ。「1ポイントでも十分なのに、2ポイントなんて。夢にも思わなかった」
正念場でチームを6位に引き上げ、佐藤は自らの存在を強烈にアピールした。
P. |
No |
Driver |
Team |
Gaps/Laps |
Average |
1 |
1 |
M.SCHUMACHER |
Ferrari |
1h26'59"698 |
212.645 Km/h |
2 |
2 |
BARRICHELLO |
Ferrari |
+ 0'00"506 |
212.624 Km/h |
3 |
4 |
RAIKKONEN |
McLaren Mercedes |
+ 0'23"292 |
211.700 Km/h |
4 |
6 |
MONTOYA |
Williams BMW |
+ 0'36"275 |
211.177 Km/h |
5 |
10 |
SATO |
Jordan Honda |
+ 1'22"694 |
209.328 Km/h |
6 |
15 |
BUTTON |
Renault |
1 lap |
|
7 |
7 |
HEIDFELD |
Sauber Petronas |
1 lap |
|
8 |
24 |
SALO |
Toyota |
1 lap |
|
9 |
16 |
IRVINE |
Jaguar Cosworth |
1 lap |
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10 |
23 |
WEBBER |
Minardi Asiatech |
2 laps |
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<関連リンク>
【第17戦日本GP・予選】佐藤7番手スタート、PPはシューマッハ
【第17戦日本GP・フリー走行】佐藤は13番手
【第16戦米国GP】
年間ポイントランキング
日程 |
プログラム |
時間 |
10月11日(金) |
フリー走行 |
11:00〜12:00 |
13:00〜14:00 |
10月12日(土) |
フリー走行 |
9:00〜9:45 |
10:15〜11:00 |
予選 |
13:00〜14:00 |
10月13日(日) |
ウォームアップラン |
10:00〜10:30 |
決勝 |
14:30〜 |
Data |
サーキット |
鈴鹿サーキット |
全長 |
5.821km×53周=308.317km |
2001年優勝者 |
M・シューマッハー(フェラーリ) 1:27'33"298 |
2001年ポールポジション |
M・シューマッハー(フェラーリ) 1'32"484 |
2001年ファステストラップ |
R・シューマッハー(ウィリアムズ) 1'36"944 |
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