パパになる喜びを笑顔で語った和泉元彌

　人気狂言師・和泉元彌（27）が、夫人で女優・羽野晶紀（33）の妊娠発表から一夜明けた７日、都内で記者会見し、パパになる喜びを語った。羽野から妊娠の知らせを受けたのは結納２カ月前の10月初旬ごろだったそうだが「できちゃった結婚ではない」とアピール。５月中旬にも誕生する第一子には和泉流宗家を継がせるため、今から胎教に狂言を聞かせているという。

　伝統を重んじる家のしきたりなのか、元彌は「できちゃった婚ではない」と言い張り続けた。羽野から知らせを受けた時は妊娠３カ月に入った頃。母親の節子さん（59）への報告はさらに１カ月以上たった昨年晩秋で、なかなか言い出せなかった様子。挙式（１月５日）どころか、結納（昨年12月15日）も済ませていなかったため、報告した時には節子さんは仰天したという。

　順序的にはやはり「できちゃった婚」のはずだが、元彌は終始淡々とした表情で持論を展開。「自分たちは昨年早々から結婚の意志を固めて準備してきた。子供ができてたから結婚したわけではない」と強調。昨年末の婚約会見で妊娠説を否定したことについては「“段取り”からいって、まず夫婦になることから祝福してほしかったから」などと苦しまぎれ？の弁解も。

　二世誕生１年半後には狂言の稽古を開始する方針。「宗家として第一子を授かることは、父親であり、師匠になるということ。子供であり、弟子を持つわけです」とこの時ばかりは鋭い形相。７カ月の時点からすでに胎教として羽野のおなかに向かって狂言の小唄をうたい、指導するほどの“英才教育”ぶりだ。


　＜和泉元彌と一問一答＞

　――羽野さんの妊娠を知った時の感想は？

　最初は恥ずかしかった。ビックリして、次の瞬間に自分たちの愛の結晶が生まれるんだと感激した。（照れ笑い）

　――母親に報告した時の反応は？

　昔の人なのでビックリしてました。結婚式が済んでないことも気にしてました。（苦笑）

　――結婚を許してもらう理由にもなった？

　大切な子供を道具に使うようなことはない。それに、ＮＨＫ大河ドラマの主演をいただき、この仕事のケジメをつけてから結婚することを決めてましたから。

　――婚約会見で妊娠を否定したのは、伝統芸能を重んじる世界の習慣？

　一概にボクの口からは言えないし、自分たちとしては時系列を間違って報道されるのもイヤだった。婚約発表は生涯の晴れ舞台ですから。

　――どんな子供が生まれそう？

　お父さん子です。ボクが帰宅して話しかけると、とたんに動き出すんです。きっと賢いのでボクの仕事のスケジュールが空いた日に合わせて生まれてくるでしょうね。

　――入籍はまだとか？

　旧暦の正月に合わせて（５日に）行うはずでしたが、戸籍謄本を忘れてしまって…次の大安（11日）に予定してます。

　――パパになることであらためて母親からの助言は？

　自分のペースで生活しながら家族を大切にしていきなさい、と。妻・晶紀に対する申し入れなどはない。

　――お姉さん２人の反応は？

　“先を越されて、私たちも頑張ろう！”と言ってました。（爆笑）