2人が死亡、6人が重軽傷を負った長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で、県警は15日未明、市内に住む男を容疑者と特定、行方を追っていたが、午前7時35分ごろ、現場から南西約5キロの同市船越町のカトリック船越教会敷地内で血を流して死亡しているのが見つかった。約2時間前に発砲音がし、男が散弾銃を抱きかかえるようにしていたことから県警は自殺したとみて調べている。
死んでいたのは、散弾銃の所有登録者で、同市船越町の無職、馬込政義容疑者(37)。15日午前1時ごろ、同教会前の路上で、馬込容疑者が乗り捨てたとみられる白いワゴン車が見つかっており、車内に散弾銃2丁、空気銃1丁、迷彩服があった。遺体のそばの1丁と合わせ、計4丁の銃を所持していたことになる。
◇写真説明◇馬込容疑者が自殺していた教会=長崎県佐世保市で2007年12月15日午前8時42分本社ヘリから、田中雅之撮影