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佐世保乱射:馬込容疑者、殺人サイトに関心

馬込容疑者の自宅への家宅捜索を終え、報道陣に囲まれながら押収物を入れた段ボールを車両に運び入れる長崎県警の捜査員=長崎県佐世保市で2007年12月15日午後8時25分、小出洋平撮影
馬込容疑者の自宅への家宅捜索を終え、報道陣に囲まれながら押収物を入れた段ボールを車両に運び入れる長崎県警の捜査員=長崎県佐世保市で2007年12月15日午後8時25分、小出洋平撮影

 8人が死傷した長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で、馬込政義容疑者(死亡時37歳)が自宅パソコンから、インターネットの殺人に関するサイトにアクセスを繰り返していたことが分かった。県警は事件との関連を調べている。

 県警が任意提出を受けたパソコンの閲覧状況を分析した結果、米国での銃乱射事件などの殺人を扱ったサイトへのアクセス履歴が残っていた。

 一方、馬込容疑者が事件前、数百万円を家族に無心していたことも新たに分かった。ここ数年は、定職がなかったにもかかわらず、今年に入ってからは新車や釣り用ボートを購入したり、佐賀県内の銃砲店で、23万円で3丁目の散弾銃を手に入れるなど浪費を繰り返した。友人男性には「借金を返せないかもしれない」と資金繰りに切迫した状況を打ち明けていた。一部は親に肩代わりしてもらった借金もあるという。

 また、馬込容疑者が最近毎日のように現場のスポーツクラブを訪れ、犠牲者の倉本舞衣さん(死亡時26歳)をじっと見つめるような姿が頻繁に目撃され、ストーカーまがいの行動も確認されていた。

 馬込容疑者は経済的に追い込まれた状況で、倉本さんへの思いも一方的だったとされる。また、犠牲者のうち先に撃たれたのは倉本さんだったことが、目撃者らへの事情聴取で明らかになった。県警は複数の事情から次第に人生への挫折感を深め、殺人サイトを閲覧するようになったとみて動機の解明を進めている。

毎日新聞 2007年12月19日 2時30分 (最終更新時間 12月19日 10時10分)

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