日銀の亀崎英敏審議委員は26日、横浜市内で記者会見し、日本経済の現状について、サブプライムローン問題を背景とする米経済の減速や原油高、住宅着工の落ち込み、円高などの影響で「足元の景気はやや減速感が出ている」と述べた。追加利上げの是非については「先行きの景気・物価・市場動向を予断を持たずに見ながら、総合的に考える」と慎重に判断する姿勢を示した。
一方、日銀が12月に景気認識を約3年ぶりに下方修正したことをきっかけに、市場の一部で利下げ観測が出ていることに対しては、「日本経済は全体として緩やかながらも拡大基調にあり、現状で金利を引き下げる必要がない」と否定した。【斉藤望】
毎日新聞 2007年12月26日 23時08分