第87回全国高校ラグビーフットボール大会は大阪府の花園ラグビー場で27日開幕。1回戦で尾道(広島)が36-0で関商工(岐阜)を降し2回戦に進んだ。
○尾道(広島)36-0関商工(岐阜)●
◇攻守に圧倒し初戦突破…尾道
尾道がスピードで関商工を上回り、快勝した。
特筆すべきは防御での速さだ。キックオフから、FW、バックスの別なく、相手陣へ一直線に走り込む。密集でボールを確保した関商工がオープンに展開するが、SOがパスを手にした時には、その目前に尾道のFW第3列が迫っている。圧力を受け、関商工は序盤から、ラインをじわじわと下げるばかりとなった。
尾道は、この守りから攻めのリズムをつかむ。前半8分、スクラムからNO8小野がサイドを突いてゴールに迫り、ラックを形成。ロック寺田が持ち出して先制のトライを挙げた。「硬さがあった」と梅本監督がいう前半こそ2トライにとどまったが、後半は、防御と同様、豊かなスピードで関商工の守りを次々と突破。60分間、攻守に圧倒して初戦の壁を突き抜けた。
2回戦の相手は、鹿田主将が「全員が目標にしている」という東海大仰星。屈指の好勝負になりそうだ。【高橋努】
毎日新聞 2007年12月27日 16時37分 (最終更新時間 12月27日 21時26分)