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イタリアGP金曜日の記者会見パート1
テクニカルディレクターたちが参加
13/09/08 06:34


Photo F1-Live.com

Zoom
ドラッグの低減化が第一

3時間のフリー走行セッションが行われたイタリアGP初日を終え、アウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(通称モンツァ・サーキット)のプレスルームに4チームの首脳陣が集合した。

トヨタのルカ・マルモリーニ(エンジン部門シニアゼネラルマネジャー)、ウィリアムズのサム・マイケル(テクニカルディレクター)、レッドブルのエイドリアン・ニューイ(チーフテクニカルオフィサー)、ルノーのパット・シモンズ(エンジニアリングエグゼクティブディレクター)が会見に参加し、主に技術的な質問に答えた。

Q: 今までのところ、ここモンツァで戦ううえでどのぐらい開発が進んでいますか? モンツァで戦うために、どのぐらいマシンを変更するのでしょうか? また、もし雨が降った場合はなにを変更することになりますか?

エイドリアン・ニューイ: やることはどのチームにとっても同じだろう。長い直線を意識してドラッグ(空気抵抗)を低減化するためにフロントおよびリアウイングを変更する。さらにTウイングなど細かい空力付加物を取っ払うんだ。そんなところかな。旧ホッケンハイムでレースをしなくなった今、こういう空力パッケージを使用するのはここモンツァだけだから、たくさんの労力を注ぎ込む価値はないんだ。よって今回のレースだけに最大限の作業をつぎ込むことはしていないと主張することができるかもしれないが、とにかくリソースをバランスよく使う必要がある。

Q: もし雨のレースとなった場合は、どうなるのでしょう?

ニューイ: ウイングレベルを少し戻すことになるが、もちろんパルクフェルメルールというものが今はあるから、予選時の状態でレースに挑むことになるんだ。レースを終えた段階でよい結果を手に入れるために、バランスのとれた見方を持っておかなければならないよ。

Q: パトリック・ヘッド(ウィリアムズ/エンジニアリングディレクター)によれば、この1戦だけのために開発を進めることはかなり高価なオペレーションになるようです。サム(マイケル)、ウィリアムズの状況はいかがですか?

サム・マイケル: 今エイドリアン(ニューイ)が話したこととほとんど一緒さ。フロントおよびリアウイングの変更と、リア部のボディワークを変えることになる。このコースのことを考え、ドラッグを適正なものにするんだ。数年前まではホッケンハイムも同じコース特性だったため、最もドラッグを少なくする空力パッケージを使用できるサーキットは1年に2つあった。もう1つ極端な例がモナコだ。今年に関して言えば、モナコと同レベルのハイダウンフォース仕様で戦うコースはハンガリーとシンガポールになるだろう。モンツァはトップスピードとドラッグの少なさが最も際立つコースなんだ。フロントおよびリアウイングは他のサーキットで使用するものとは完全に異なっているため、主要な製造部品となる。ウエットコンディションの場合は、エイドリアンが言ったとおりだ。あとは今晩中にギアレシオを変更するぐらいだろう。しかし天候を予測してリスクを冒すことはこのサーキットでは考えにくい。わずか1段階ウイングレベルを変えただけで、自らの首を絞めるようなことになるかもしれないんだ。

Q: パット(シモンズ)、ある程度は推測で作業をするということですか?

パット・シモンズ: いいや、推測での作業とは考えていない。似たようなことかもしれないがね。実際、今週初めに同じような質問を受けたからいつわれわれがプログラムを開始したか確認したんだ。モンツァ用の空力パッケージの開発は今年の3月30日にスタートさせている。いかに長い月日をかけてアイディアを練っているかわかるだろうし、実際にウイングの製造期間は60日もかかっているんだ。このサーキットにはレスダウンフォース仕様のフロントおよびリアウイングを2種類ずつ持ち込んでいる。作業はたくさんあるが、実行しなければいけないんだ。努力し、どのサーキットでもコンペティティブでなければいけない。最近は高額なプロセスとなっているよ。対価としては2レースにかかるものよりも大きいからね。確かに、コストを削減する余地はいくらかあると言えるだろう。

Q: ルカ(マルモリーニ)、トヨタのKERS(運動エネルギー回収システム)開発は現時点でいかがですか? サーキット上でのテストはいつ行うのでしょうか?

ルカ・マルモリーニ: KERS開発には全力を注いでいるが、実際にマシンに搭載して走らせるのはいつかと問われても、まだとしか言えないんだ。しかし開発プログラムには組み込んであるし、いい解決策を得られると自信を持っている。スケジュール上では、最初にマシンに搭載してコースを走らせるのは来年の1月だ。

Q: 皆さんに別の質問をします。来年のレギュレーションに関しては、どのぐらい進歩されていますか? 来年は大きな空力パッケージ変更がありますが、それらのレギュレーションはより良いレースを生み出すものだと考えていますか?

ニューイ: おそらくほとんどのチームはシャシーやギアボックスケーシングなどの比較的大きなパーツについては完成間近というところだろう。これからそれ以外の作業にあたるんだ。とても大きな変化だからね。F1に携わってきた長い年月の中でも、特に大きなレギュレーション変更だ。昨年11月からこのレギュレーションについてはよく知られてきたわけだから、リソースの戦いになることを意味している。もちろん風洞を2基、3基、4基と持っているのが理想的だ。また2つの空力開発チームを作れば、作業を分割することもできる。しかしわれわれはそのようなことをできるポジションにはいないため、今シーズンのマシン開発を続行するのか、もしくは来年のマシン開発に向けたリサーチを開始するのかという問題は判断するのが難しくなる。実際にレギュレーション変更することによって、その目的を達成できるかって? 少なくともオーバーテイクが増えることになると考えているが、正直な話、ものすごく大きな変化があるとは思わないね。今シーズンの戦いを見てみればわかるだろうが、オーバーテイクのために最も重要なのはサーキットレイアウトと天候なんだ。それにもしオーバーテイクが簡単すぎるようなことがあれば、レースはつまらないものになるだろう。今は速いマシンが後方に抑えられてしまうことがあるが、オーバーテイクが楽になれば簡単に追い越しをしてしまうはずだ。以前イモラでアロンソ(フェルナンド・アロンソ/当時ルノー)とシューマッハ(ミハエル・シューマッハ/当時フェラーリ)が激しいバトルを演じたが、そのことを私は今でも覚えているよ。テレビ的には素晴らしいものだった。私としては、まだ判断がつかない。もう少し待ってみよう。

マイケル: 来年のレギュレーション変更は、空力的にとても大きな変化だと思う。またグリッドに並ぶかどうかにかかわらず、誰にとっても今年と来年のリソースバランスをとることが難しくなると考えているよ。特にフェラーリ、マクラーレン、BMWザウバーといったチームは最後の3、4か月までタイトル争いをしているからなおさらそうだ。彼らは今シーズンの開発にも集中しなければならない、しかし4番手から8番手にいるチームも争っているわけだから、判断が難しいんだ。われわれもそこに参加しているわけだしね。とにかく、変化が起きるかどうかはまだしも、オーバーテイクが増えるかどうかについては様子を見ている状況さ。大きな変化にならないと考えるよりはむしろ、正しい方向性を持って前進できていると思うんだ。

シモンズ: 難しい質問だ。空力面での変化は、結果的に風洞実験における開発の結果となるだろう。すでにレギュレーションは決定されており、何度か実際にテストも行われた。ダウンフォースレベルは現在の半分以下になっているが、開発がスタートするやいなやエスカレーター式に向上するだろう。もちろん現在のダウンフォースレベルを手に入れることは望んでいないだろうが、50%減ではなく15%減あたりを狙うことになるだろうね。もしこのまま根本部分は大きく変化せずに進めば、われわれはより良いレースやオーバーテイクを手に入れることができると思う。しかしそれに加え、われわれにはKERSというものがある。KERSによってドライバーたちは80馬力、約60キロワットのパワーを推進力として新たに手に入れるチャンスを得るんだ。もしドライバーたちが同じ戦略を駆使して同じようにKERSを使ったとしたら何の変化も見られない。しかしバリエーションが存在するのであれば、より多くのオーバーテイクを生む新たな要因となってくれることだろう。オーバーテイクを正しいバランスにした場合、難しくなるというエイドリアンの考えには賛成だ。私も、そして観客も賛成すると思うが、現状はオーバーテイクが十分ではない。それでもさまざまなタイプのレースが展開されており、それでも十分すぎると思う。つまり、バランスを正しくとるということはとても難しい問題であり、来年にどのぐらい成功するのか様子を見てみなければいけないと思う。

Q: ルカ、トヨタエンジンをライバルと比べたとき、どのように感じておられますか?

マルモリーニ: そのような比較はできないよ。われわれはエンジンパフォーマンスに満足していると思うし、われわれはエンジンが信頼性を保つことに最も集中していると考えている。これにより、エンジンは可能な限り信頼性を高めることができるんだ。われわれはすでにスパで使ったエンジンを今週末も使うことになる。スパとモンツァはどちらもエンジン面ではチャレンジングなサーキットだ。エンジンの性能ランキングをつけるのは、残念ながら難しいと思う。すべてのエンジンを同じダイノに乗せて性能を図らなければならないだろうし、同じ経験を持つ人々の手によってドライブされてみないと順位はわからないだろうね。われわれはパッケージ全体を判断することが多いため、(エンジン単体で)比較するということは難しいんだ。しかし現行のレギュレーション下では、各エンジンの性能は極めて近いものだと考えているよ。

Q: エンジン開発凍結ルールが施行されたとき、チームを1つにまとめモチベーションを保つことが非常に難しくなるとあなたはおっしゃいましたね。その点はいかがですか?

マルモリーニ: あるスタッフたちにとってはモチベーションを保つことが難しくなっていると思う。特にデザイナーたちについて考えてみたとき、彼らはこれまで行ってきた創造的な仕事ではなく、メンテナンス作業を多くこなさなければいけなくなったわけだからね。それでも現行エンジンの限界点を探るために、たくさん働く必要はある。現在、われわれはリミットの範囲内をギリギリに攻めてエンジンを回している状況だ。もしこのようなレギュレーションが今後何年間も継続されるのだとしたら、スタッフたちのモチベーションを維持することがより一層難しくなるのが常さ。ただ、今はKERSというパワートレイン関係の新技術があるために、彼らをきちんと配備させることができる。いずれにせよ、そういった技術は興味深いね。

Q: 皆さんに質問です。次戦シンガポールGPに向けては、なにか特別な準備をするのでしょうか?

マルモリーニ: エンジン担当者の視点からすると、残念ながらやれることはそんなに多くないんだ。基本的には可能な限りベストな方法で準備をして、シミュレーションなどを使う。夜間のレースを走ることや、その状態で雨が降るというようなコンディションは誰も経験していないため、少し難しくはなるだろうね。そのため、われわれは予想が難しくとも起こる可能性のある事柄について準備をしているところだ。

シモンズ: 技術的な見地から言わせてもらえば、特に大きな問題ではないだろう。新しいサーキットに対応する時の通常の作業をするが、そのサーキットについて理解を深めようとすることになる。マシンとサーキットに関するさまざまな要素を注意深く確認するということだ。そのような作業はすでにバレンシア市街地に挑む時に行ったが、再び同じことをシンガポールに対してもする。夜間に暗闇の中でレースをするということが、特に大きな問題になるとは思っていないよ。主催者側が照明設備のテストを行った際、われわれは数人のスタッフを派遣した。彼らの情報ではとても明るい状況になっているようで、今日午前のモンツァよりもいいぐらいということさ。特殊なケースであるために、われわれのチームマネジャーであるスティーブ・ニールセンにたくさんの重荷がかかるとも思っている。彼はロジスティック面での違いをしっかり確認する必要があるし、それらに関連したスタッフたちのパフォーマンスへの影響も考えなければいけない。スタッフたちを夜間に働かせるためにどうすればいいかって? シンガポールの時差はどのぐらいなんだい? 日本では8時間ずれるってわかっているんだが、また異なったことになるようだね。できればその週のはじめから、通常のどおり昼に作業を行い夜に寝るというサイクルではなく、昼に睡眠をとり夜に作業を行うサイクルに変更しておきたいところだ。そういった要素は本当にトリッキーだからね。実際、ロジスティックに関わるスタッフたちのほうが、技術的なスタッフたち以上に負担は大きいはずだ。

マイケル: 今パットが言ったことと同じさ。どのチームマネジャーもやらなければいけない仕事がたくさんあるが、エンジニアのほとんどは前日入りをすることになるから生活パターンにはすぐに対応できるだろう。しかしミーティングのスケジュールが変わったりすると、土曜や日曜の朝5時まで仕事をしなければいけなくなり、大きな変化が訪れる。“ヨーロッパ時間では今が働いている時だから、フライアウェイ組は時差通りに動いているだろう”と思ったとしても、実際にはホテルに戻って1日中寝なければいけないこともある。特に周辺を歩き回って作業しなければいけない場合はそうだね。重要なのはチームメンバーで1つのフロアを貸し切り、接触するのはチームスタッフだけにするということかもしれない。朝9時にドアをノックして“お部屋のお掃除をさせていただけますか?”と話しかけてくる人々がいない状態にするんだ。環境に対応するためには、そういった事柄が基本になってくるだろう。技術的な面は、特に変化はないはずだ。ドライバーたちがステアリングホイールのディスプレイの輝度を気にするかもしれないという程度のことだろうけど、そういった問題は比較的簡単に解決できる。天候に関しては、長期予報をちょうど今朝手にしたところだ。シンガポールGPまではちょうど2週間だからね。それによると、夜に雨が降る確率は50%から60%というところのようだ。とにかく多湿な環境だから、3日間のうちいずれかの夜に雨が降る可能性はかなりあると思うね。

ニューイ: パットやサム(マイケル)が言ったこととほぼ同意見だ。技術面では通常の準備を行うが、この会見の序盤でサムが言ったようにシンガポールはハイダウンフォース仕様で臨むことになるから、特に大きな変化や特別なことは技術面では必要ない。しかし夜の問題となれば別の話だ。多分、いつも夜になると活発になるキミ(ライコネン/フェラーリ)は問題ないんじゃないかな(笑)。 それ以外についてはわからないがね。

E.A. © CAPSIS International
Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan



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