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招待状を握り締め、開演の5時間前から並んでいる女子。ついこないだまで不登校を決め込んでいたという高校生。ごくフツーの大学生。稽古を終えた足で駆けつけたおすもうさん…。
「おすもうさんが見に来ているよ!」
「え、どこどこ?」(上の写真でお確かめを…ほかに、めっちゃくちゃかわいいコが3人います!)。
ともかく、みんなドアを開けて家を出たってことだ。
一夜限りのお祭りのために。
祭りは、3ピースロックバンド・KELUNのシャープでソリッドな一撃で始まった。「KELUNファンじゃない人も腕を上げて盛り上がってる様子がうれしかったです。汗をかく熱いライブでした」(東京都・千景さん)。
次いで、J-Minのソウルフル・ヴォイスが圧倒的に場内を満たす。「こんな楽しいイベントに呼んでいただいてよかったです」とは舞台をやりおえた後のJ-Min本人の弁。
Vocal・YUKAのラブリーな絶唱で魅惑したmoumoonが、おすもうさん≠フお目当てだった。「稽古の後にいつも聴いて癒やされているんです。生で聴けて最高でした!」(朝日山部屋・大花関)。
照明とも相まって独自空間を築き上げたオトナモードは、曲間のMCがvocal・高橋啓太ではなく、bassの林陽介だという意表をつく演出。「ボクはしゃべるのが苦手で彼は出たがりだから(笑)」(高橋啓太)。
各ステージの合間は司会の山本昇が絶妙インタビューでつないでいく。
後半戦は、クラブライクな369のステージから。「いつもより噛んでいたのが貴重だった。けど、あのトークのスキルがボクにもほしい」(東京都・マサさん)。おもしろしゃべりでオーディエンスを一気にまとめあげる。
そこへ、米ヒューストンのライブから凱旋したニルギリスが、超絶ポップなビートを叩き込む。ヴォーカルの岩田アッチュは「もっとやりたかったよーっ」と名残惜し気だった。
トリは、場内全員で手ぬぐいをブン回したET-KING(369さんが客に混じって激踊りしていました)。
アンコールを含め、計4時間のお祭りは華々しいエンディングを迎えた。そこにいた全員が燃え上がって、音の魂をその手につかんだ一夜だった。
「音楽が好きならば、ジャンルなんて関係ない。どんな音楽でも楽しめるんんですわ。ちゃいますか?」と、いい汗をぬぐいながらET-KINGのイトキンがいった。「また逢おな」 |
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