F1 : マレーシアGP予選後の記者会見パート1 - Sepang

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マレーシアGP予選後の記者会見パート1

バトン、トゥルーリ、ベッテルが参加

05/04/09 00:59

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2戦連続ポールを達成したバトン

4日（土）に行われたマレーシアGP公式予選で、ジェンソン・バトン（ブラウンGP）が見事ポールポジションを獲得した。バトンは先週末の開幕戦オーストラリアGPに続いて2戦連続のポールに輝いている。

そのバトンにわずか0.092秒及ばなかったヤルノ・トゥルーリ（トヨタ）が2番手、トゥルーリから0.3秒遅れのセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が3番手となった。しかしベッテルは10グリッド降格ペナルティを受けるため、5日（日）の決勝レースは13番グリッドからのスタートとなる。

この3人が予選直後のFIA主催公式記者会見に参加した。

Q：ジェンソン（バトン）、素晴らしい勝利を挙げたオーストラリアGPを終えてからわずかな時間しか経過していませんが、再びポールポジションを獲得しましたね。流れはここでも持続しているようで、予選Q2で最速タイムをマークされましたがいかがですか？

ジェンソン・バトン：このポールはメルボルンのポールよりもより特別なものさ。1回のポールポジションを獲るのだって簡単とは言えないけど、それを2戦連続で達成してしまったんだから。僕のF1キャリアで初めてのことさ。最高の気分だし、マシンが異なった種類のサーキットでも機能したってことを証明できたよ。ただこのサーキットでの戦いのほうがタフだと予想している。でも僕らにとって悪くない予選だった。

Q：オーバーステアやアンダーステア、さらにマシンバランスに苦労されたとは思いますが、中団や後方のグリッドに沈むのではなくポールポジションを獲得できましたね。この気分をどう表現されますか？

バトン：うーん、マシンが遅い時はいつも同じ種類の問題を抱えていたけど、僕らは速さを手にしたんだ。もちろん昨日のフリー走行ではアンダーステアやオーバーステアを経験し、マシンバランスにはかなり苦しんだ。何度もリアホイールをロックさせてしまったし、安定感もなかった。そういったときのドライビングはあまり得意じゃないんだ。このままじゃドライブするのがかなり難しいと考えたから、昨晩にマシンを大きく変更したよ。そうしたらすごく改善できたし、マシンに乗っていて快適に感じられるようになったんだ。明日のレースがエキサイティングなものになったね。

Q：ヤルノ（トゥルーリ）、Q3のアタックラップは完ぺきでしたね。このサーキットではブリヂストンのソフトタイヤ（ソフトコンパウンド）が、とても良さそうに見えました。あなたはソフトタイヤでかなり周回を重ねましたね。ジェンソンとのタイム差もすごく接近していましたよ。

ヤルノ・トゥルーリ：とにかく最高のレース、最高のバトルを期待しているよ。素晴らしい戦いになればいいね。ジェンソンと同じように、昨日の僕も苦しんでいたんだ。だから、この位置を得られるなんて予想していなかった。快適に走ることができない状態だったからね。だけどいいセットアップを組むことができたし、データ分析をしてエンジニアを含めたチーム全体がいい仕事をしてくれた。それで今日ここに来ることができたんだ。予選のマシンは完ぺきだったよ。わずかな差でポールポジションを獲れなかったことは残念だけどね。とにかく、明日のことを考えるさ。

Q：今日の予選と明日の決勝レースは開始時間が夕方になっています。コンディションの話をしたいと思いますが、ちょっと汗をかいてらっしゃいますね。マシンの中はどんな感じだったのでしょう？

トゥルーリ：以前よりもかなり快適になったと言えるよ。もう午後の遅い時間だし、明日のレースでは雨が落ちるかもしれない。その点ではあまり良くはないだろうけどね。だけど気温は涼しくなっているから、僕らにとっては楽だよ。このサーキットはテクニカルで厳しく、体力的にもきつい。でも僕にとってはこれまでうまく戦ってきたサーキットだから自身を持っている。パナソニック・トヨタ・レーシングにも感謝したい。彼らは最高の仕事をしてくれたんだ。明日のレースも期待しているよ。

Q：セバスチャン（ベッテル）、レッドブルの速さが継続していますね。最高の予選パフォーマンスでした。しかしオーストラリアGP終了後にレーススチュワードから、今週末のレースで10グリッド降格ペナルティを受けることを言い渡されていますね。そのことで、今週末の戦いへの取り組み方に影響がありましたか？

セバスチャン・ベッテル：僕がペナルティを受けた事実はもうどうにも変えられないものだから、とにかく僕の戦いに集中したんだ。僕らはレースをするためにここにきているから、そのために臨んだだけだ。もちろんマシンがQ1、Q2、Q3を通じて高いパフォーマンスレベルを発揮していたから、残念ではあるよ。少なくともトップ5は確実だったからね。そうなれば良かったんだけど、明日のレースで10グリッド下げられてしまうから残念だ。明日のレースはとてもタフなものになるだろうけど、楽しみだよ。不可能なことなんてないからね。個人的には雨が降ってレースがかなりミックスされることを期待している。

Q：ここマレーシアのコンディションについてお尋ねします。あなたとしては、今のところ順調に進んでいますか？

ベッテル：ありがたいことに、僕はまだ若いからね。たしかにかなりタフだけど、太陽光は大きな問題じゃないよ。太陽が低い位置にあったメルボルンよりも曇っているし。ここでは太陽を見ることができないぐらいだし、ヤルノも言ったように日中と比べて少しばかり涼しいんだ。だから明日のレースが楽しみさ。ここマレーシアでは1日の終わりごろに雨が来ることが多いから、何が起きても不思議じゃないよ。

Q：ジェンソン、明日は長くて暑いレースになりそうですね。そういえば、あなたがクールスーツに身を包んでいるのを見ましたよ。明日のレースに向けてどのように準備しているか教えていただけますか？　またフェラーリやQ2敗退を喫したマクラーレンよりも、1秒速いタイムを刻んだことについてはどう感じていますか？　今年のF1は大幅に変わりましたね？

バトン：そうだね。僕らが予想していたよりも大きく変化したよ。昨日のタイムを見る限りでは、フェラーリが最速のマシンを手にしている感じだった。だから今日は大きく転換した1日となったし、僕としても満足している。明日はいつもどおり暑いレースになるだろう。単に太陽のせいだけじゃなく、湿度も高いから全身が汗びっしょりになるんだ。確かに僕はクールジャケットを着ていたし、おかげで助かったよ。重すぎてレースで着ることはできないけどね。でもマシンの中はかなりいい気分さ。この暑さに僕自身が苦しんでいるとは感じないよ。

Q：ジェンソン、昨日、ロス（ブラウン）が昨日ここで“誰にもわれわれが優位だとは言わせないように”とおっしゃっていましたが、それでも、1勝と2回のポールは悪くありませんよね？

バトン：そうだね、そうなんじゃない？　ここにいられるとは思っていなかった、って僕が言っても信じないだろうけど、昨日は何台かのマシンのペースに驚いたから、レッドブルの1台かフェラーリの1台なんじゃないかと思った。自分たちができるとは思っていなかったんだ。実際、セバスチャンには言ったんだけど、彼は信じてくれなかった。

ベッテル：今いるのは君じゃん！

バトン：そうさ。僕たちが立ち直っただけだと思うな。僕はマシンバランスに満足していなかったから、昨夜、マシンに多くの作業を施さなきゃいけなかった。確かに僕らはいいペースだったけど、僕の好みじゃなくて、実際に夜通し必死に作業をしたから、今朝、サーキットに優れたマシンを持ってこられたってわけ。予選に向けてはちょっと調整しただけで、マシンは本当にうまく機能してくれた。

Q： 2006年には予選2番手、過去には2度3位でフィニッシュされていますので、振り返るとご自身にとってはいいサーキットですよね？

バトン：うん、本当に楽しいサーキットだし、僕のF1キャリアで初めて表彰台に上ったのもここセパンだから、この場所にはいい思い出があるし、過去にはレースの終盤で本当におもしろいレースができたことがある。だから、うん、このサーキットを楽しんでいるし、確かに明日はドライの方がいいにはいいけど、ここの天候は誰にも分からない。予選は雨だろうと思っていたから、どうだろうね。僕らはこのマシンをウエットでまだ走らせたことがないから、プランをまとめるために夜通しでいろんなことを考えていかなきゃいけない。うん、おもしろいレースになるだろうね。

Q：今回のタイヤはいかがですか？　メルボルンでは柔らかい方のタイヤがペースを大きく失ったように思いましたが、今回もかなり違うのですか？

バトン：そうだね、柔らかい方のタイヤを誰もが好むんじゃないかと思う。多くの人がそうじゃなかったように思うけど、僕は予選でプライム、ハードタイヤを機能させることができたから、そうだね、皆はハードよりオプション、柔らかい方のタイヤをレースで使うんじゃないかと思う。気温が低かったとしても、ね。もしコンディションが落ち着いていくなら、硬い方のタイヤだと震動が多くなる。これもまたタイヤマネジメントだし、もどかしくはないけど、ペースをコントロールしなきゃいけない場面でどのタイヤを履いているか、それらをレースのどの段階で使うかでレースにかなりの違いが出てくるだろう。

Q：ヤルノ、昨日、ハードタイヤが非常に難しくなるだろうとおっしゃっていましたが、今もまだ問題を抱えていらっしゃいますか？

トゥルーリ：昨日は僕らにとって楽な日じゃなかった。満足感を得られなかったし、自分たちがコンペティティブなようには思えなかったから、たくさんのデータを分析しなきゃいけなかったんだ。今朝は特にたくさん変更を施したから、じっくりとすべてを分析してくれたチームと全エンジニアを称えるべきだろうね。両方のコンパウンドで機能するように本当にいい仕事を成し遂げられたし、予選でのハードタイヤはそれほど悪くなかったよ。確かにハードとソフトのギャップはまだ大きいけど、うまくやれた。

Q：ポールではないことにガッカリされていますか？

トゥルーリ：これだけわずかな差だったら、イエス、だろうね。それでも、僕は本当にうまく走れたと信じているから、彼はそれにふさわしいと思うよ。彼の方がQ2でさえ速かったけど、とにかく僕はハッピーさ。

Q：繰り返しになりますが、先週末はピットレーンからスタートして3位に、今回はフロントローからのスタートですね。

トゥルーリ：うん、でも先週末は終わったことだし、今はとにかくいいレースができればと願っている。明日は悪天候が予想されているから、たぶん未知のレースになるだろうし、グリッドも結果もかなり混乱することになるかもね。

Q：ウエットタイヤでテストをされたことはありますか？

トゥルーリ：実際にはないかな。（ウエットだったのは）ポルトガルで最初のテストをしたときだけだったけど、寒すぎてタイヤがうまく機能しなかったから、基本的には何かを判断するのは不可能だった。その段階で、僕の記憶ではこの新しい空力パッケージとダウンフォースではタイヤがあんまり良くなかったように思う。それから、ここで雨が降るっていうことは普通の雨じゃなくて土砂降りってことだ。

Q：セバスチャン、ウエットタイヤで走ったことはありますか？　ウエットタイヤを使われたことはありますか？

ベッテル：うん、あるよ。ヘレスでのテストで、1日中雨が降っていたことがあったし、かなり良かったよ。ウエットコンディションでレースシミュレーションもしているから、雨が降ったとしても、それが明日、僕らを支えてくれるはずだ。上位に押し上げるためにチーム全体が再び素晴らしい仕事をしたと思うけど、残念なことにペナルティが決まっているから、明日は13番手からのスタートになる、はずだよね。だから、雨を願ってもいるのさ。

Q：この夕方の路面コンディションはいかがでしたか？　明日が楽しみですか？　昼間の走行と何か大きな違いはありましたか？

ベッテル：ここはいつも暑いし、夜だってそう。だから、気温は問題ないだろうけど、メルボルン以外、ここの明かりは・・・、夕方にマシンをドライブすることは本当に問題なかったんだ。太陽は低くならないし、今日はかなり曇っていたこともあって、常に太陽が出ていたわけじゃないから、明日も問題はないと思うけど、分からない。雨が降り始めれば、ヤルノも言っていたけど、小雨とかじゃなくて豪雨になれば17時っていう以上に暗くなるだろうから、明日、どうなるのか見てみなきゃね。

E.A. © CAPSIS International
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