F1 : フォース・インディア、賭けに出るも実らず - FORCE_INDIA

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フォース・インディア、賭けに出るも実らず

マレーシアGP - フォース・インディア - 決勝

05/04/09 22:39

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ギャンブルが成功しなかったフィジケラ

狂ったように降る大雨と時折雷鳴が光るコンディションの中、マレーシアGP決勝が行われた。レースは赤旗中断の後に終了となり、入賞したドライバーには通常の半分のポイントが与えられた。1991年オーストラリアGP以来となる出来事だ。

レースは大雨により31周目で中断され、暗くなってきたことによる視界不良もあって現地時間19時にレース終了が宣言された。

フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは17位、ジャンカルロ・フィジケラは18位で完走した。しかしフィジケラはレース終了直前にスピンを喫し、グラベルでマシンを降りている。

レースはくもりの中でスタートしたが、ドライコンディションが続いたのは最初の30分だけだった。激しい雨が降ると予想したチームは2台をピットに呼び寄せ、ウエットタイヤを装着。しかしその後も雨脚は強まらなかったため、フィジケラは再度タイヤを交換するためにピットへ向かった。しかし、その途中でアクアプレーニングに見舞われスピンしてしまったのだ。

スーティルはタイヤ交換を行ったものの、レース終了はガレージの中で迎えた。

エイドリアン・スーティル

「雨が降り始めてからとても難しくなり、もはやドライブすることすら不可能な状態になったんだ。1速か2速ギアに入れて時速20kmで走行した時でさえ、マシンはコース上をスライドしたほどだよ。信じられないような天候だったから、レースを中断したのはいい判断だ。ただ、僕らにとってはウエットコンディションがチャンスになっただろうから、レースがリスタートされなかったのが残念だよ。だけどリスタートするにはあまりにも暗すぎた。次回の上海を楽しみに待つことにするよ。再びトラブルに見舞われない週末を期待するし、ペースを改善していくらかダウンフォースを得られればいいね。あとは前に進むだけさ」

ジャンカルロ・フィジケラ

「不運なことに、僕らがウエットタイヤに交換したタイミングはあまりにも早かったよ。ドライコンディションの中でウエットタイヤを履いて3、4周走ったから、タイヤを壊してしまったんだ。その直後に雨が落ちはじめたからグリップ感はどんどん良くなっていった。だけどタイヤはスリックみたいに減ってしまっていたから、路面にたくさん水がある状況ではマシンをコントロールできなくなってしまったよ。アクアプレーニング現象に見舞われたのさ。僕らは戦略を間違えてしまったことで、いいレースができなかった。次戦に集中するよ」

ビジェイ・マルヤ（チェアマン＆マネージングディレクター）

「今日のマレーシアGP決勝は、われわれがこれまでに経験したことのないコンディションだったが、戦略面でリスクを冒した。だが、残念なことに雨はわれわれが予想したタイミングで降らなかった。ジャンカルロ（フィジケラ）は雨が最も激しく降ったタイミングで新品のウエットタイヤに交換するため、ピットに戻らなければならなかったんだ。チームとしては今回のレースから学習し、中国GPとバーレーンGPに臨むことになる。われわれは自信を持ちながら成長しているし、常にポテンシャルを有している状態だ。あとはいいレース結果を残してそれを証明するだけなのだ」

E.A. © CAPSIS International
Kay Tanaka
RACING-LIVE Japan