連日テレビなどマスコミでは、新型インフルエンザの脅威を報道している。できるだけ外出を控えるよう報道されている。観光地でも客足が遠のき、対面販売の店舗でも痛手となっている。 反面、今までネットを利用しなかった人も自宅で注文できるネット通販で商品を購入する機会も増えてきているのではと推測される。このインフルエンザの脅威は、図らずもネット通販事業を持っている企業には追い風となった。 今回のインフルエンザは毒性が鳥インフルエンザに比べて弱かったので、この程度で収まりそうだが、これが毒性が強い場合はどうなってしまうのだろうと心配になってしまう。
ただ、ここではインフルエンザで新たにネットの利用者が増加してきていることを考え、この新規会員を一度の購入で終わらさないためにも、ユーザビリティには特に注意が要る。ユーザビリティにはサイト自体の信頼感も含まれる。特に今までほとんどネット通販を利用しなかった消費者は、いろいろな面で否定的な要素を持たれているのだろう。 これらを少しでも払拭するために、改めてサイトのあり方を考えて見たい。
ネット通販では、基本的に4つの要素がある。
1.サイトの認知
2.企業・サイトの信頼性
3.転換率
4.フォロー
紙面の都合上今回は、それぞれを簡単に要点だけを示して見たい。
これはサイトの存在をいかに知ってもらうかであり、Google、Yahooなどの検索サイトで検索時に上位ランキングされるようにSEO対策などがある。これは単にサイトの作りと検索されるべきキーワードの選択が重要である。
安心して商品が買える。当たり前のように重要だ。 特に年配のかたには通販というのは、怪しいものだという意識がまだある。私も親からよくこのことを聞かされていた。したがって、ここではいかに安心して買えるかをネット通販業界として訴える必要があるかもしれない。
これは訪問者が購入者に転換するという意味で、転換率と呼ばれている。 つまり、訪問者(ユニークユーザ)のうち、どの位の率で購入するかである。 今まで知っている平均的な転換率は0.5%〜3%程度である。 この転換率を上げる意味でも、サイトのユーザビリティーをしっかりしたものにする必要がある。 ここではよく認知工学と社会心理学の話が出てくる。 しかし、頻繁に購入サイトのデザインを変えたがるサイトもあるようだが、たとえば右にあった購入ボタンを左に持っていっただけでも、認知工学的には戸惑わせてしまう。
これは一度購入いただいた消費者に対するフォローである。フォローがないとせっかく一度は顧客になってくれた消費者も、次は他のサイトで購入するといることになる。
これらの要素、いずれも重要であり、一つでも欠けると思うような売上げ向上にはならない。近いうちに一つ一つ取り上げて行きたいと思う。(加辺友明)
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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