●第4部 フリーメイソンリーにまつわる神話と誤解
第13章 アルバート・パイク
――フリーメイソンリーにまつわる神話体系を生み出した“全権大祭司” 297
◇アルバート・パイクは学者、著述家であると同時に、組織を切りまわす才能にも恵まれた偉大な人物だったが、陰謀論者たちは各種のデマをばらまいて彼の評判を、ひいてはフリーメイソンリーの評判を失墜させようとしてきた。
第1節 略伝 299
第2節 タクシルがでっち上げた“ルシファーの全権大祭司” 308
第3節 パイクに汚名を着せた〈KKK〉との幻のつながり 318
第4節 捉えどころのないマッツィーニの書簡 322
第14章 隠されたフリーメイソンリーのシンボルを捜す 327
◇都市伝説によると、メイソンたちはワシントン・D・Cの市街図や、1ドル札の裏面や、ビール瓶のレッテルに秘密のシンボルを忍び込ませてきたということになっている。その真相を明らかにしよう。
第1節 ワシントン・D・Cの街路図 329
コロンビア特別区の礎石 330
ピエール・シャルル・ランファン少佐 331
ジョージ・ワシントンとトマス・ジェファーソン 332
逆五芒星形 332
〈神殿会館〉 335
第2節 合衆国の国璽 337
初代委員会 340
第二代委員会と第三代委員会 341
〈ローリング・ロック〉ビール 343
第15章 フリーメイソンリーの神話体系――〈テンプル騎士団〉とエジプト 347
◇フリーメイソンリーの歴史を彩る種々さまざまな神話や伝説の中でも、最も執拗に主張されてきたのは、中世の〈テンプル騎士団〉がエルサレムで“秘密の知識”を獲得し、それをヨーロッパに持ち帰ったというものである。苛酷な弾圧を避けるべく、騎士団はフリーメイソンリーという友愛結社に姿を変えたというのだ。
第1節 歴史上の〈テンプル騎士団〉 349
フィリップ端麗王、クレメンス五世、そして、テンプル騎士団の没落 351
逮捕を免れて“地下”へ潜行、一三一四年 352
バンノックバーンにおける起死回生 355
第2節 “准爵士”ラムジーの講話 356
第3節 そのほかの、テンプル騎士団との関係 360
第16章 フリーメイソンリーに関する宗教上の問題点 363
◇一部の宗教、取り分けローマ・カトリック教会は、フリーメイソンリーに特別な関心を抱いている。ここでは、宗教とフリーメイソンリーという問題がたどってきた歴史を概観したうえで、その本質をざっと要約しておくことにしたい。
第1節 「ゴシック憲章」で宗教について扱われている部分の言葉遣い 365
第2節 宗教上の観点から仕かけられた最初の攻撃 367
第3節 フリーメイソンリーを批判するローマ教皇の宣告文 371
第4節 フリーメイソンリーを断罪する教会法の規定 375
第5節 誰がフリーメイソンリーを代表しているのか? 378
第6節 一般的な宗教上の問題点 380
“尊崇すべき”棟梁 380
秘密のルシファー崇拝 383
行為を通じた救済 384
福音伝道に対する妨害行為 385
〈宇宙の偉大なる建築師〉に捧げられた祈り 386
フリーメイソンリーは宗教である? 388
●第5部 フリーメイソンリーの象徴と宝章の野外識別図鑑
第17章 フリーメイソンリーの象徴 395
◇メイソンたちが用いている各種の象徴とは、いったいどのようなものであるのか?
そして、何を表わしているのか?
第1節 作業道具 397
第2節 ソロモン神殿の建築要素 406
第3節 そのほかの象徴 415
第18章 フリーメイソンリーの儀礼服飾 431
◇大叔父の宝石箱やフリーマーケットで偶然、友愛結社の興味深い宝章をひとつか二つ見つけることができたならば、フリーメイソンリーという組織を視覚的な側面から的確に理解しうる手がかりが得られることになるかも知れない。
第1節 エプロン――フリーメイソンリーのユニークな“徽章” 433
第2節 前役職者に授与される褒章 440
第3節 襟ピンや、そのほかの個人的な宝章 446
第4節 カーバッジ 456
第5節 ヘッドギア――帽子、フェズ帽、シャポー帽 460
第6節 テンプル騎士団や、そのほかのグループのユニフォーム 464
第7節 そのほかのグループが使用している同種の紋章 466
附録A 更に詳しい情報が得られる文献、ウェブサイト、照会先 474
附録B フリーメイソンリーの儀礼 485
第1節 「フリーメイソンリーの密儀」、一七三〇年 486
第2節 門弟の位階、一八二七年 494
附録C 著名なメイソンたち 517
フリーメイソン関連年表 548
訳者あとがき 554
索引 T
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