坂本、胃にウイルス？パレード＆ミーティング欠席

３０日の合同自主トレを終え車に乗り込む坂本

　巨人・坂本勇人内野手（２１）が１日遅れでキャンプインすることが３１日、決まった。風邪による体調不良のため、この日、宮崎市内で行われた歓迎パレードを欠席。宿舎で静養に努めたが、首脳陣がもう１日、休養させることを決めた。

　宮崎県民が待つパレードに、坂本の姿はなかった。キャンプイン前日に早くもリタイアか、と周囲が心配する中、球団は「風邪による体調不良のため、宿舎ホテルでの静養」と発表。宮崎市内の病院で検査を受けたが、発熱の症状はなく、インフルエンザとの診断結果も出なかった。午後５時からの全体ミーティングにも参加せず、安静にしていたが、万全な状態には戻らなかった。

　報告を聞いた原監督は「明日（１日）は彼は静養でしょう。彼のキャンプインは２月２日。チーム第１号の罰金（対象）の選手でしょう」と、自己管理ができなかった若武者に反省を促した。伊原ヘッドコーチも「胃にウイルスが入った状態で下痢もしている。好きで下痢になったわけじゃないけど、プロとしては職場放棄になる。ペナルティーは仕方ない」と厳しい言葉を並べた。

　自室で静養に努め、何とかキャンプ初日の練習に参加しようと踏ん張った坂本は「今のところ熱もありませんし、早く練習に出られるように、とにかく早く治すことだけ考えて休みます」と前向きな姿勢を崩さなかった。指揮官も「明日より明後日からのスタートの方が、チームにとっても彼にとってもプラスと判断した」と早期復帰を考えての決断を強調した。

　直前の合同自主トレでは遊撃のレギュラー確保のため、右打ちを意識した広角打法にも挑戦している。自分のものにするためにも、休んではいられない。

　◆巨人キャンプの主な早期リタイア
  ▽９５年２月２日　元木が右太もも肉離れで５日に帰京。元木は９８、００年にもインフルエンザで早期リタイアした。
  ▽９８年２月１日　仁志がインフルエンザによる高熱と吐き気を訴え、離脱。
  ▽００年２月１日　インフルエンザによる発熱が１月３０日から続いていた河原が練習を欠席。
  ▽０２年２月２日　高橋由が風邪による発熱とだるさなどを訴え、練習を早退。
  ▽０５年２月２日　阿部がノックの最中に腰を痛め、練習を早退。
  ▽０８年２月３日　内海が右脇腹の軽い張りで別メニュー調整。