巨人時代の恩師・須藤氏、松井のぶっとい腕を絶賛

巨人時代にヘッドコーチを務めた須藤氏（左）と握手する松井秀

　【テンピ（米アリゾナ州）２５日】エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が、巨人入団時にヘッドコーチだった須藤豊氏（７２）＝野球評論家＝の激励を受けた。

　「須藤さんはお元気そうでした。お会いできて良かったです」。星稜高校時代は三塁手だった松井の外野手転向を、当時の長嶋監督に進言したのが須藤氏。送球フォームを修正するために、ブルペンで直接指導を受けたこともあったという。

　現在、アリゾナ州にも自宅がある須藤氏が、グラウンドで松井を見るのは２００３年シーズン以来。「まぁ、投げるときの癖は直らないものだね」と昔を思い出し苦笑しながら、「コンディションを心配していたけど大丈夫そうだ。アリゾナの空のように（表情が）明るかったから良かったよ」とひと安心した様子だった。

　キャンプ３日目のフリー打撃では、須藤氏に「すごい太さになったな」と絶賛された太い腕で豪快な当たりを披露。右翼１１０メートルのフェンスを悠々と越え、高く伸びた木に直撃する推定１３０メートル弾を放つなど、状態は徐々に仕上がりつつある。

　一方、ソーシア監督はオープン戦での起用法について「最初はＤＨ。バットを振ることは問題ないが、守備をすることは少し心配している」とコメント。松井本人の意思を尊重しながら試合出場を考えるが、当面はＤＨで１試合２打席ずつ立たせ、実戦感覚を養っていく方針を示した。