赤ゴジラ現る！松井、上から下までエンゼルス色

　【テンピ（米アリゾナ州）１９日】エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が初めてキャンプ地・ディアブロスタジアムを訪れ、約１時間半、トレーニングを行った。赤いＴシャツにハーフパンツ、靴下までチームカラーの赤一色。アリゾナの太陽のように燃える真っ赤な松井が“始動”した。

　自分でも不慣れな格好を認識していた。室内でのトレーニングを終えた後、初めてグラウンドに現れた松井。真っ赤なウエアの着心地を問われると「みなさんに感想を伺いたいんですが…」と“逆取材”。しかし、まだ違和感のある赤ゴジラ姿に報道陣から「似合ってます」の言葉は出ず、その間、沈黙。戸惑いながらも「まあ、これから似合ってくるでしょう」と自ら話をまとめ、切り上げた。

　ソーシア監督と再会し、「体に気を付けながら自分のペースでやってほしい」と声を掛けられた。両ひざにいくらかの不安を抱えてながらも、本人はキャンプインから通常メニューをこなすことを目標にしていたが、指揮官は「松井に限らず、けがをしている選手は特別なメニューで様子を見ていく」と別メニュー調整を示唆。期待している分、無理をしてほしくない。松井のはやる気持ちを抑える“愛のブレーキ”をかけた形だ。

　球場入りする際はヤンキース時代から乗り続けている愛車で登場した。ニューヨークからアリゾナまで陸路４３００キロの長距離を業者にお願いして運び込んでもらった。レンタカーは借りず、車社会になる西海岸での生活も同時にスタート。松井のメジャー生活“第２章”が幕を開けた。