松井秀、左ひざ腫れで今季初２戦連続欠場

左ひざにたまった水を抜き、今季初めて２戦連続で欠場したヤンキース・松井

　◆マリナーズ１０―３ヤンキース（１６日・シアトル）　ヤンキースの松井秀喜外野手（３５）が、昨年手術を受けた左ひざの腫れのため、敵地でのマリナーズ戦を欠場した。２戦連続での欠場は今季初めてのこと。患部の悪化に加えて、地元紙が「松井に第１子誕生」と報じる誤報騒動にも巻き込まれ、ゴジラにとって踏んだりけったりの一日となった。

　「痛みはそんなにないけど、４～５日前から腫れていた感じはあった」。松井は医師の指示に従って、水抜きなどの治療を行った。「無理をしても仕方ないので…ちゃんと良くなるまで様子を見ます」と、慎重な姿勢を見せた。開幕直後に左ひざが腫れ、４月中旬に消炎剤を注射するなどの治療をした。前回はすぐに戦列復帰したこともあり、松井本人に深刻さはなかったが、今回は症状がどうなるか分からず、今後の状態が心配される。

　一方、試合前には“寝耳に水”の出来事が起こった。ニューヨーク・ポスト紙（電子版）が、松井に第１子となる長男が誕生した、と報じたのだ。これには「（夫人の）おなかが大きいのを一回も見たことがないよ」ときっぱりと否定した。ヤ軍のある選手の妻が、６月に長男を出産した王建民夫人と松井夫人を勘違いしたのが発端のようだ。同僚から祝福を受ける事態となった。出産は女性にとってデリケートな事柄だけに、事実無根の報道に不快感を示した。

　左ひざに関して、ジラルディ監督は「心配なのは久々にそういう症状が出たということ」と渋い表情。今後の試合出場について、松井は「もう一度様子を見て、あさって大丈夫だったら、とりあえず練習する」と説明。１７日からのアスレチックス３連戦の最初２試合は欠場する見込みだ。たまったフラストレーションは、バットで発散するしかない。