松井秀に聞く…朝はちゃんと起きました

　◆ワールドシリーズ第２戦＝７回戦制＝　ヤンキース３―１フィリーズ（２９日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜外野手（３５）がワールドシリーズ第２戦で、芸術的な決勝アーチを放った。練習に遅刻してナインからカツを入れられたゴジラは発奮。同点の６回、苦手のＰ・マルチネス投手（３８）から、内角低めのボール球のカーブを右翼席に叩き込んだ。

　―本塁打を振り返って。

　「追い込まれたんですけど、カーブがインコース寄りに入ってきた」

　―相手はペドロ・マルチネスだったが。

　「今日も素晴らしい投球をしていたと思う。若干、変化球の割合が増えた。やはり今でも素晴らしい投手です」

　―第５戦でシリーズが終わったら今日が最後のピンストライプとなるが。

　「そんなことは全然気にしていなかった」

　―練習に遅刻していたが。

　「（自分では）していないと思ってます」

　―朝は起きたのか。

　「起きました。朝はちゃんと起きました」

　―遅刻はしていないと言い切れるのか。

　「え？　そうでしょう？　だって（母校の）星稜高校のルールでは遅刻じゃないと思う（笑い）」

　―ジーターらが怒っていたように見えたが。

　「全然（怒っていない）。誰も気づいていなかったと思います」

　―反省していないのか。

　「（遅刻の多い）昔からしていません（笑い）」

　―オールスターとワールドシリーズで遅刻というのは歴史的なことだと思うが。

　「だから、（遅刻を）してないって言っているでしょ、してないと思っていますから（笑い）」