ジーター、松井残留「願っている」

　松井の去就は、全米でも大注目となりそうだ。

　５日、ヤンキースのデレク・ジーター（３５）はあらためて松井の来季について、チーム残留を熱望した。

　全米で最も人気のあるトーク番組の一つ「レイト・ショー・ウィズ・デビッド・レターマン」にペティット、ポサダ、松井とともにゲスト出演。司会のレターマン氏に「松井の来年は？　ヤンキースに残るの？」の質問に対し、キャプテンは「そう願ってる」と口にした。

　ニューヨークの地元紙各紙は、ＭＶＰに輝いた松井の写真を大きく取り上げた。デイリー・ニューズ紙は特集面で、「松井の動きはまさに怪物　ゴジラを失うのは、ヤンキースにとって恐怖になるかも」と、ヤ軍の再契約しない可能性を疑問視する内容の記事を掲載した。

　米スポーツ専門チャンネル「ＥＳＰＮ」では、「ホントにＭＶＰは松井で良かったのか？」の問いかけが出るなど、厳しい意見もある。だが「ＷＳで打率５割以上で３本塁打以上をマークしたヤ軍選手は、ルース、ゲーリッグ、松井の３人」と歴史に残る選手としても紹介した。

　◆ジラルディ監督試合後も英雄に　○…ヤ軍を２７度目の世界一に導いたジラルディ監督が、グラウンド外でも“ヒーロー”になり、話題を呼んでいる。世界一決定の試合後、日付が５日に変わった午前２時過ぎ、車で自宅に帰る途中で、指揮官は壁にぶつかった事故車に遭遇。自らの車を止め、反対車線の事故車内にいた女性を安全な場所に避難させた。地元警察は「その道路の制限速度は８０マイル（約１３０キロ）。そこを走って渡って救出した勇敢さに驚くし、すばらしい」と称賛した。