松井、３月下旬にも外野守備！指揮官「レベル上がってきた」

レッズ戦の試合前、外野で守備練習を行う松井（左はリベラ）

　◆オープン戦　エンゼルス０―６レッズ（１０日・テンピ）　エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が、念願の外野手復帰へ“第１関門”を突破した。守備メニューを日々こなす松井に、ソーシア監督は「守備練習のレベルが上がってきた」と評価。早ければ３月の第４週、２２日以降の試合で「左翼・松井」が見られる可能性が高まった。

　積極的に外野でボールを追う姿が、キャンプでは当たり前の光景となった。「まだ守備はセーブしてやっている」と松井は言うが、外野陣が１か所で受けるノックでは、送球体勢を整えながら捕球する動きを繰り返した。今までにない高さまでひざを上げ、大きくステップしながら捕球。一歩ずつ階段を上がり、実戦に近い動きを見せている。

　指揮官が「まだ決定的な予定は立てていない」と話すように、松井とソーシア監督との間で、いつ守備に就くかの話し合いは持たれていない。松井は現段階で両ひざに負担のない程度に守備をしており、外野復帰は患部の状態次第。自身のタイミングで指揮官に直訴し、外野での出場について決めていくことになる。順調ならば０８年６月以来となる「左翼・松井」は、３月下旬にもファンへお披露目される。

　松井はこの日、レッズとのオープン戦に「４番・ＤＨ」で２試合連続で先発出場。遊ゴロと中飛に倒れて２打数無安打も、「スイング自体は悪くありません。打席の感じは少しずつ慣れてきています」と振り返った。完全復活へ、確実にペースを上げている。

　◆０８年６月が最後　ヤンキース移籍後の松井の外野での出場数は、０３年１５９試合、０４年１６２試合、０５年１４２試合。右手首骨折の０６年は３６試合にとどまったが、０７年も１１２試合守った。しかし、ひざの故障が慢性化した０８年は、初めてＤＨでの出場数（６６）が外野手出場（２３）を上回り、昨年は一度も守らず。０８年６月１５日、交流戦でのアストロズ戦（左翼）を最後に、外野守備に就いていない。