松井開幕ＯＫ！最長７回レフト守った

５回２死、コタラスの左飛となる打球の守備で声を出す松井

　◆オープン戦　エンゼルス１―１ブルワーズ＝延長１０回＝（３０日・アリゾナ州テンピ）　エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が当地での“満点キャンプ”を打ち上げた。「４番・左翼」で先発出場したブルワーズとのオープン戦後、自宅のあるカリフォルニア州へ移動。患部の左ひざの状態も良かったことから「シーズンの準備がある程度できた。いいキャンプだった」と充実の１か月を振り返った。

　晴れやかな笑顔でキャンプ地を後にした。「一番の課題はひざだった。悪くなることなく過ごせたので非常に良かった」。キャンプでは念願の守備復帰を果たした。この日就いた３試合目の守備では最長の７イニング、左翼を守った。「今日は暑かったですね。ちょっとバテました」と強い日差しに体力を奪われ、苦笑い。次の課題はフル出場になるが「今の感じでは大丈夫だと思います」と自信を見せた。

　守備機会は５回２死二塁からの１度だけ。遊撃手・アイバーとの間への飛球だった。１か月前のシートノックでは呼吸が合わず、アイバーが深追いして左翼のボールを捕球。松井がそれをよけて、転倒する場面もあったが今回は「自分で（捕ると）コールして捕った。コール？　日本語で『オレ、オレ』と言ってみたよ」とおどけたが、連係の問題もクリアした。

　打撃の方は６回の打席で詰まりながらも左前へ安打を放つなど、３打数１安打だった。４月１日からは本拠地エンゼル・スタジアムなどで３試合のオープン戦を行い、同５日からの開幕に備える。「これからはシーズンと同じ球場でやる。シーズンと同じような気持ちで残り試合やれればいいと思う」。開幕へ、松井の視界は良好だ。