６６２日ぶり！左翼・松井が帰ってきた！！

９回無死二塁、マウアーの適時打を処理する松井

　◆エンゼルス１―１０ツインズ（８日・アナハイム）　エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が６６２日ぶりの守備復帰を白星で飾れなかった。ツインズ戦に「４番・左翼」で先発出場し、４打数１安打。２度の得点機に凡退した。チームは９残塁で３連敗。開幕カードを１勝３敗と負け越した。

　念願の守備復帰にも笑顔はない。「チャンスは何回かあったけど、僕を含めて一本が出なかった」。２点を追う５回２死一、三塁。一打出れば、試合展開は変わっていた。しかし、ツ軍右腕スロウイーの前に一ゴロで無得点。観客からはブーイングも飛び出した。

　クラブハウスでは今季初の守備とあり、相手の打球方向の傾向が記されたチャート表に目を通した。守備復帰を果たすという実感は試合前から徐々にこみ上げてきていた。２００８年６月１５日の敵地アストロズ戦以来、約２年ぶりとなる左翼での守備機会は２度。ゴロを処理しただけだったが無難にこなした。

　フル出場を果たし「９イニング守れたことは個人的にはよかったと思う」と胸をなでおろした。ソーシア監督は「明日の（ひざの）反応がどう出るかが重要なこと」と、今後の外野の起用はひざの状態を見極めてから決める。

　打率だけを見れば４割と好調に映るが、松井の得点圏打率は１割４分３厘。１号アーチなど華々しいエ軍デビューを飾って以降、チームの勝利に貢献できていない。「この（悪い）流れを早く止めないといけない」と試合後は自分の守備よりも連敗を気にかけていた。