松井がＮＹに帰ってきた！世界一リング贈呈式に出席

贈呈式直後、ヤンキース・ナイン全員が、昨年のワールドシリーズＭＶＰ松井に駆け寄って祝福した

　エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が１３日、ヤンキース戦に先だって行われた「ワールドシリーズリング」贈呈式に出席した。“王者の証し”を手にした感激に目を潤ませながら、旧友たちと抱擁。ヤンキー・スタジアムは感動に包まれた。

　まさに松井のためのセレモニーだった。ヤ軍主将・ジーターの後に名前を呼ばれた松井はマウンドへ行き、ジラルディ監督からリングを受け取った。超満員の観衆は総立ちになって「ＭＶＰ、ＭＶＰ」の大コール。その直後、グラウンド上に並んでいたヤ軍ナイン全員が駆け寄ると、松井は一人一人と目を真っ赤にしながら抱き合った。「感動しました。その一言です」

松井は、ヤンキースのジラルディ監督からチャンピオンリングを授与された

　移籍後、初めて訪れた古巣。セレモニーの前には米メディアを含めた記者会見を行った。慣れ親しんだはずの球場だが、ユニホームに着替える時に違和感があったという。「（一塁側から三塁側に変わり）クラブハウスが違うだけでヤンキー・スタジアムにいる気がしない」。今年４勝２敗のヤ軍の印象について問われると「ひとつ言えるのは、日本人の選手が一人いなくなったけど、相変わらず強いなと思う」と笑いを誘った。

　「ニューヨークには愛着があったが、それは心の奥にしまい込んで、今はカリフォルニアの生活を楽しむようにしています」。会見を終え、打撃練習のためグラウンドに出ると、さっそくファンから「マツイ」と歓声を浴びた。ニューヨークはまだ松井を愛していた。