松井、悪球よけたらスイング！指揮官もキレた

２回無死、ワンバウンドの投球をよけただけで「スイング」をとられた松井（捕手・マーソン）

　◆エンゼルス４ｘ―３インディアンス（２８日・アナハイム）　トンデモ判定に指揮官がキレた―。エンゼルスの松井秀喜外野手（３５）は無安打３三振に終わり、あと「２」と迫っている日米通算１５００打点は、またもやお預けとなった。一方、試合は今季２度目のサヨナラ勝ち。チームに劇勝を呼んだのは、松井への不可解なジャッジに激怒し退場処分を食らったソーシア監督だった。

　２回、第１打席の２球目。すっぽ抜けた変化球は、松井の足元で弾んだ。何とかかわすことはできたが、打席で体のバランスを崩した。それを審判は「スイング」と判定。球をよける際にバットが前に出たことを、スイングとみなされてしまった。

　これには松井も「あんなのでスイングとられたのは（プロ１８年間で）ない」と怒りを通り越してあきれ顔。その時、ベンチから赤鬼の形相でソーシア監督が、飛び出してきた。三塁審判へ激しくまくし立てたが、退場処分に。「この世界に入って３５年ぐらいだけど、こんな判定は初めてだ」と試合後も怒りは収まらなかった。

　監督の退場劇に燃えたチームは粘り強く６回に３点差を追いつくと、最後はケンドリックがサヨナラバント安打。「さすがですね」と松井も伏兵の決勝打を絶賛。３三振も、むちゃな判定も、勝利でリセットされていた。