松井「詰まらされた」松坂のカットボールに苦戦

　◆レッドソックス１１―６エンゼルス（６日・ボストン）　Ｒソックスの松坂大輔投手（２９）が、本拠のエンゼルス戦で今季初勝利を挙げた。１回に４点を失いながら２回以降立ち直り、５回１／３を５安打５失点。打線の援護にも恵まれた。エ軍の松井秀喜外野手（３５）は、８回に岡島秀樹投手（３４）にも抑えられ、日本人２投手に３打数無安打１四球。日米通算１５００打点に王手をかけてから６試合足踏みで、チームは０１年以来の７連敗となった。

　また音なしに終わった。松井は２、３打席目に、松坂の外角のカットボールを強振したが、ともに逆方向へのフライに倒れた。「甘い球で自分のスイングはできていると思いますが、詰まらされました。（松坂は以前と比べ）カットボールを多く投げて、若干、違いましたね」。５点を追う７回２死二、三塁では岡島のカーブを一ゴロ。日米通算１５００打点に王手をかけてから６試合、２６打席連続で足踏みが続く。

　試合も初回に自らの四球を絡めて４点を先行しながら、逆転負けで今遠征は７戦全敗。試合前のチーム練習を行わずにリフレッシュして臨んだものの、借金は今季最多の６に膨らんだ。９年ぶりの７連敗で自身ワーストに並んだソーシア監督は試合後、緊急ミーティングで選手を鼓舞した。

　１３打席連続無安打の松井は、「常に気になりますよ、結果が出ない時は。何とかしなくちゃいけないですね」。連敗中は２６打数３安打と不振だが、「（打撃の修正点は）ある程度、分かってます。あとは毎日、続けていくだけです」と復調の光は見えつつある。

　開幕３０試合で１２勝１８敗は、１９９４年以来１６年ぶりのスタートダッシュ失敗。７日からはイチローのいる同地区のマリナーズと今季初対戦。松井は「どこが相手でも、自分のやるべきことを出せるか。僕だけじゃなく、みんなができるか」と言い切った。常勝軍団が連敗脱出に一丸となる。