松井秀　得意のドームで地区シリーズ突破決める！

　ヤンキース・松井秀喜外野手（３５）が好印象の球場で、地区シリーズ突破を決める。ヤ軍はツインズとの第３戦を翌日に控え、本拠地移転で今季限りとなるツインズの本拠地・メトロドームで調整した。東京Ｄのモデルとなった同球場で、ポストシーズン出場１年目の０３年から２年連続地区シリーズでプレーし本塁打を放っている。「チームも相性がいい。いい結果が出ればいい」と意気込んだ。

　古巣・巨人の本拠地のような感覚が背中を押してくれているのか。「東京ドームがこの球場を参考にしているというだけあって、やっぱりそっくりだよね」と改めて場内の雰囲気を再確認。そのメトロドームでの過去２度の地区シリーズの通算成績は、４試合で１８打数７安打２本塁打、打率３割８分９厘。チームもツ軍に４戦全勝と相性は抜群だ。

　「０３年は先制２ランを打った。試合も勝ったし、シリーズの中では大きな本塁打だった。この球場での０３、０４年はいい思い出です」と振り返った。あと１勝で、０４年以来のリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。得意の球場で一気に決めたいところだ。

　今年はここまでプレーオフ２試合で安打は初戦の本塁打のみだが、この日の練習の感触は良かった。「打撃は期待できると思います」と力強く言い切った。最後となる思い出の場所で、勝利を導く豪快な打撃を見せる。

　◆地区シリーズでの松井のメトロドームの成績
  ▽０３年１０月４日（第３戦）　第１打席で右翼２階席へ先制２ラン。日本人ポストシーズン初となる本塁打を放つなど、４打数２安打２打点。
  ▽同５日（第４戦）　４回１死一、三塁から右中間へ適時二塁打を放つなど５打数１安打１打点。２年ぶり１１度目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
  ▽０４年１０月８日（第３戦）　ボールが相手中堅のグラブに一度入ってスタンドに飛び込む幸運な本塁打を放つなど、５打数３安打１打点。
  ▽同９日（第４戦）　３回の同点適時打を含む４打数１安打１打点。延長１１回の末に勝ち、２年連続１２度目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。