松井、守っても両ひざ「問題なし」

練習の合間に笑顔を見せる松井

　【テンピ（米アリゾナ州）】守備への復帰を果たしたエンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が、米国屈指の広さを誇る球場で守備への不安を一掃する。左翼で出場する２度目の試合が、２６日の敵地でのジャイアンツ戦に決まった。スコッツデール・スタジアムは、本塁から左翼ポールまで約３６０フィート（約１１０メートル）ある。残り１１試合となったエ軍のオープン戦が行われる球場では最も広く、両ひざの不安を感じさせない動きが必要になる。

　左翼で４イニング守ったドジャース戦から一夜明け、松井はひざの状態について「全く問題ありません」と安心した。ソーシア監督は週末を待たずに再度守らせると明言。松井から報告を受けたある首脳陣は「ナ・リーグの球場ではＤＨが使えない。打席にも立たせたいから、そこで左翼で起用するプランだ」と明かした。今週は２６日のジャイアンツ戦以外、すべてホームゲーム。舞台は敵地に決まった。

　守備復帰第２ラウンドは新しいハードルが設けられた。スコッツデール・スタジアムはキャンプ地テンピのディアブロ・スタジアムや２２日のド軍球場より、左翼が約５メートル広い。復帰戦は守備機会がなかったが、打球が飛んでくれば広い守備範囲を求められる。

　この日、松井は敵地でのマリナーズ戦に出ず、室内練習場で調整した。「ひざに悪い反応が出なくてホッとしています」。２６日は結婚２周年の記念日。昨年はフィリーズ戦で記念アーチを放ったが、今年は好守で躍動する姿を愛妻に贈りたい。