打撃絶好調！松井は開幕ＤＨ…ジラルディ監督が明言

　【タンパ（米フロリダ州）】昨年受けた左ひざ手術からの復活を目指すヤンキース・松井秀喜外野手（３４）がオープン戦でＤＨに専念することになった。野手組キャンプインの初日、ジラルディ監督から方針を伝えられた松井は「（守備を）やらせたくない、ということだった。仕方ないです」と了承、患部の回復に努める。

　快音を響かせる打撃にひざの不安はない。３７スイングで２本のサク越えを放つなど、フリー打撃では力強い打球が飛んだ。「打撃に関してひざは問題ないですね」始まった７年目のキャンプ。今年は全メニューの消化、左翼の定位置取りに意欲を見せていた。しかし、ダッシュや守備練習の参加を認められず。グラブをはめて外野に入ったのは違う組の選手のフリー打撃のボール拾いのときだけだった。

　練習メニューだけでなく今後の実戦にまで“規制”がかかった。ジラルディ監督は「マツイについては最善の策をとった。外野は（キャンプでは）守らせない。４月６日の開幕戦は問題なければＤＨで迎える。それに向け、じっくりやらせたい」と明言。３番・テシェーラ、４番・Ａロッドに次ぐ、ポイントゲッターとして松井に期待しており、貴重な戦力だからこその決断だった。

　右ひざ手術を受けた後の昨年のキャンプは、急ピッチで進めた結果、反対の左ひざに負担がかかり、痛めた。そのため今年は慎重だ。週明けにランニングを開始、状況を見て２５日のブルージェイズとのオープン戦初戦（デュネーデン）の出場を判断する。もどかしい日々だが、これもフルシーズン働くための試練。我慢のキャンプを乗り切っていく。