松井「おかしい」今季、自己ワースト１８打席無安打

　◆ヤンキース５―３レイズ（８日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜外野手（３４）が不振のトンネルに入り込んだ。レイズ戦に「７番・ＤＨ」で出場も、２打数無安打。連続打席無安打は１８まで伸びた。バットの芯を食った打球が飛ばず、打開の光は見えない状況だ。

　相手先発は打率３割８分５厘、２本塁打している相性のいい右腕ソナンスタインだった。しかし、２回の第１打席は真ん中寄りに来たカーブにタイミングが合わず三飛。第２打席は右腕が制球を乱してストレートの四球となったが、第３打席は初球の外角低めに沈んでいく球を引っ掛けて二ゴロに倒れた。

　「技術的におかしいから結果が出ないんでしょう。体は問題ない。ある程度（原因は）分かるけど、練習でできても試合でなかなかうまくいかない」フリー打撃では力強い打球も出るが、試合では思うようにボールをとらえられないジレンマに陥っている。

　６月は１９打数２安打の打率１割５厘となり、打率は２割４分６厘まで下がった。９日からは１差の２位、レッドソックスとの首位攻防３連戦。ジラルディ監督は試合後、「長期の休みが必要とは思わない」と話したものの、初戦の先発は対戦打率２割と苦手にするベケットとあって先発を外れる可能性が高い。

　「自分を信じて調整していくだけ。結果が出れば流れが変わってくるかもしれない」全体練習前には外野でランニング、ダッシュを行うなど、あらゆることを試して復調のきっかけを探っている。地道な作業は必ず実を結ぶ。やまない雨はない。

　◆元中日サムソン来た　○…試合前、懐かしい顔と再会した。９８、９９年に中日でプレーしたサムソン・リーこと李尚勲氏（３８）がヤンキー・スタジアムを訪問。インタビューを受けた後、現在ロックミュージシャンとして活躍する同氏からＣＤをプレゼントされた。「いい投手でした。球が速かったし、スライダーもよかった。変わってないのは髪だけ」とソバージュがかった長髪に当時の面影を重ねた。