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巨人の原辰徳監督(50)が19日、ドラフト1位の大田泰示内野手(19)に約1時間の熱血指導を行った。東京・よみうりランド内のG球場で行われた全体練習で、初めて三塁でのノックを浴びせると、スローイング、打撃と徹底的に基礎をたたき込んだ。巨人の伝統あるホットコーナーの“魂”を継承された黄金ルーキーは感激。背番号55は20日から、交流戦ラストカードのロッテ2連戦(東京D)に挑む。
G球場に原監督の声が響き渡った。「泰示! もっと格好よく投げろ。川の流れのようにだ!」。スローイングのフォロースルーのイメージを独特の言葉で表現すると、右腕を思い切り伸ばした。
ついに三塁での“愛のノック”が実現した。指揮官は約30分間、休む間もなく大田に鋭い打球を浴びせ続けた。額には汗がにじむ。黄金ルーキーは泥だらけになってボールを追った。
キャンプでは打撃指導が中心でノックは一度も実現しなかった。5月7日に大田が1軍練習に参加した際には遊撃でのノックだったため、三塁では初めて。巨人のホットコーナーといえば、長嶋茂雄終身名誉監督をはじめ、原監督ら数多くの名選手を輩出してきた伝統あるポジション。87年、88年と2度、ゴールデングラブ賞に輝いた大先輩から、将来の巨人を背負う背番号55に、その“魂”が継承された。
ノック終了後は、ネットを使ってスローイングの基礎をたたき込んだ。ポイントに挙げたのは右ひじの位置。「ひじを頭のそばを通して、投げる方向に向かって出す。ひじが上がれば絶対にいいボールがいく」。股(また)の間から手首のスナップだけで投げる練習など約10分間、身ぶり手ぶりを交えてアドバイス。
締めくくりは約20分間のフリー打撃。「どんな球が来ても上から見るんだ。右肩が下がらないように」と注意した。快音を連発する姿に、「打撃は前よりちょっとだけど、よくなった」と声をかけた。
計1時間の特訓は期待の表れだ。「未熟な者には教えなきゃいけないのよ」。坂本や中井ら伸び盛りの若武者にも同様の指導を行ってきた。「吸収力? それは十人十色。でも素材としては素晴らしいわけだからね。ここからですよ。プロに入ってきた選手は、みんな素晴らしい素材を持っている。開花するかは本人次第です」とさらなる努力を促した。
キャンプ以来の直接指導に、大田は「うれしいです。せっかく教えていただいたので、しっかりやっていかないといけない」と気を引き締めた。17日に1軍昇格した55番は、ロッテ戦で1軍初打席のチャンスを待つ。「とにかく1球目に集中します」と言い切った。原監督の言葉を胸に、持てる力のすべてを発揮する。
◆巨人の三塁手列伝 巨人草創期のホットコーナーを守ったのは水原茂。1936年から三塁手として501試合に出場した。58年からは長嶋茂雄がチーム史上最多の三塁で2172試合に出場。ミスターの後は高田繁が388試合、77年からは中畑清が346試合を守った。81年から原辰徳がチーム史上2位の1160試合に出場。岡崎郁が96年まで561試合(歴代3位)に出場するなど代々、名選手が名を連ねている。近年は江藤、小久保、小笠原ら移籍してきた選手が多く守っている。
(2009年6月20日06時03分 スポーツ報知)
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