衆院議員資産公開、明暗くっきり
昨年9月の衆院選で当選した衆院議員の資産が20日、国会議員資産公開法に基づき公開された。自民党の新人議員“小泉チルドレン”は、複数の不動産や高級車を所有するセレブな議員もいる一方で、預貯金など資産をゼロとする議員もいて「格差」が目立った。
小泉チルドレン=u勝ち組」の代表格は片山さつき経済産業政務官(46)。自宅は東京都港区の海沿いの高層マンション最上階。高級英国車に乗り、預金は約4000万円、金銭信託で約1億3000万円を運用している。
佐藤ゆかり氏(44)は東京都世田谷区、神奈川県平塚市、新潟県南魚沼市、青森県五戸町に計約4400平方メートルの土地を所有し、絵画など古美術品も7点。佐藤氏は「親の相続ばかり。不動産は両親が投資目的で購入した。今は使っていない」。探偵、作家として脚光を浴びた母親らからの相続と説明した。
フリーターやニート世代の代表を自任する杉村太蔵氏(26)は不動産、預貯金などの資産はゼロ。離島の教育長だった飯島夕雁氏(41)ら“小泉チルドレン”83人中、11人が資産をゼロとした。
議員1人当たりの資産総額の平均は4981万円で04年4月の前回に比べて183万円下回った。ベテラン議員の相次ぐ引退と、比較的資産の少ない若手の大量当選が原因とみられる。資産総額のトップは2回連続で民主党の鳩山由紀夫幹事長(59)で16億5591万円。
公開対象は昨年9月11日時点の資産。預貯金は定期のみで普通預貯金は含まれず、家族名義も対象外となる。
[2006/2/21/08:17 紙面から]
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