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起きるはずがないと言われ
また、起きてはならない事故が遂に起きてしまいました。
茨城県・東海村にある核燃料加工工場 J.C.O. での「臨界事故」です。
これまでのところ、日本での最悪の事故です。
大量被曝した従業員2人は、凄絶な闘病の末、亡くなりました。

 しかし、100万KW級なら、100トンもの核燃料を装荷して臨界状態におき、
1年運転すれば広島型原爆の数百倍から 1000倍もの「死の灰」を抱えこむという原発で
もし環境中に放射能が放出される重大事故が起きれば、
桁違いの惨事が現出するでしょう。
 とてもこれどころの騒ぎでは済まないはずです。

 さて、皆さんの備えはいかがでしょうか。
このサイトの内容紹介のページ(目次)から
被曝をさけるノウハウ、避難の心得などをご覧下さい。



市民サイドで集めたJ.C.O.敷地内・周辺の放射能濃度のデータ
を 入手しました。こちらからご覧下さい。
市民が被曝を避けるために
いつも遅れる事故の通報に対しどう対処すべきか、など私たちの基本的な考え方をお読み下さい

原発事故被害想定のページ(PWR)
原発事故被害想定のページ(BWR)
ご覧下さい。

このサイトの内容紹介ページへ(目次)行く。

◇敦賀2号炉(116万kw)のPWR2型事故による
急性死亡者数の予想

(その地域が 事故の起きた原発の風下15度の範囲に入った場合)
敦賀市(人口64,000人中)急性死 63,822人(99%)
美浜町急性死 13,194人(90%以上)
三方町急性死 7,192人
鯖江市(人口62,000人中)急性死 32,649人(53%)
武生市(人口68,000人中)急性死 61,628人(90%)

癌死者数の予想
風下90度方向(西風の場合)に関東で 300万人以上
風下135度方向(北西風の場合)に名古屋方面で 約300万人
風下195度方向(北風の場合)に京都大阪方面で 650万人以上



 上の図と表は, 例えば敦賀2号炉でPWR2型事故があった場合の人的被害と  長期の避難を要する範囲を示します。
 大きい円は「厳しい避難基準」を、小さい方の円は「緩い避難基準」を示しています。
 詳しくは原発事故被害想定のページ(PWR)「厳しい避難基準」  「緩い避難基準」をご覧下さい。
「原発事故......そのときあなたは!」(瀬尾健著 風媒社刊)より

「原発銀座」福井県・敦賀半島の原子力発電所一覧もご覧下さい。

 今あなたがいる場所から30km以内の原子力発電所で何らかの異常があり、放射能が漏れだしていると判断される場合には、直ちに避難しなければなりません。冷静に避難を始めて下さい。

 それ以外の場合にはまず落ち着きましょう。あなた自身や家族、あなたにとって大切な人々が癌から逃れられる確率を高くするには、冷静で確実な判断が必要です。


 避難を開始する必要の有無を判断するには以下の各項目に従って下さい。

R-DANなどの放射線検知器が異常値を示した
原発から30km以内にいる
原発から30km以上離れている
警察や自衛隊が出動し避難を誘導している
自治体から事故情報の発表があった
電力会社が「軽微な事故」について発表した

(合原亮一著「原発事故サバイバルハンドブック」より)

 「どうやら○○原発で事故があったらしい」
 こんな情報を耳にしたら、あなたはどうしますか。
実際に重大事故が起きたとき、マスコミの情報はどの程度判断のよりどころとなるのでしょうか。
電力会社、地方自治体や政府はあてになるのでしょうか。

 1997年1月の日本海重油流出事故の対応や、あの阪神大震災の際の政府の無策ぶりを見れば、いざというとき、政府がどれだけ効果的に対応できるか大いに疑問です。

 まして、原発の重大事故となれば、事故そのものの収束が放射能被曝・汚染との困難な戦いである以上、住民の避難、放射線防護、救済は後回しにされ、一般市民は事実上何の保護策もなく放置されないとも限りません。いや、むしろ パニックを恐れる当局側は、避難誘導どころか、近隣住民の他地域への移動を阻んだり、住民を隔離拘束する ことさえ予想されるのです。

 このことは、あのチェルノブイリ事故の際、西側の国でさえ「安全宣言」が出された後に放射能雲が襲ったという事実を見ても明かです。

 今あなたがいる場所から30km以内の原子力発電所で何らかの異常があり、放射能が漏れだしていると判断される場合には、直ちに避難しなければなりません。

 これまでの数々の原発事故での電力会社の対応や、「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故の際の事業所側の対応、なにより今回のJ.C.O.や自治体、国・科技庁・原安委などの対応を見れば、彼らに住民の避難・被曝防止に真に役立つ情報を期待できると考えるのは甘すぎます。


●行政はパニックを恐れ、「屋内退避」という禁足令で事態を沈静化しようとします。
 その結果、かえって「座して被曝を待つ」ことになりかねません。
 一般木造家屋の放射線遮蔽効果は高くないのですから。
●被曝を避けられるか否かは、最後はあなた自身の迅速な自主的判断にかかっているのです。

避難を開始しなければいけない場合
 まだ大丈夫と考えていても、以下の場合はすぐに避難を始めて下さい。
○警察、自衛隊、広報車などが出動し、すでに避難の誘導が始まった。
○明らかに放射能が放出されている。
○異常に速く「安全宣言」が出された。
○近くの道路が避難する人たちでこみ始めている。
○原子力関係者が避難を始めたようだ。
(合原亮一著「原発事故サバイバルハンドブック」より)

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