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2006.02.02 更新

 

現役バリバリのBEGINが映画になる!…映画「恋しくて」

BEGIN

自身のサクセスストーリーが映画化されることになったBEGINの左から島袋優、比嘉栄昇、上地等

3人組フォークグループ、BEGINのサクセスストーリーが映画化されることが1日、分かった。タイトルは「恋しくて」で、3人の故郷・石垣島を舞台に、高校時代を中心にデビューに至るまでを描く。現役バリバリで活躍するバンドが映画化されるのは、日本で初めて。映画の主題歌をメンバーが書き下ろすことも決定、主役&準主役の計5人は一般から公募する。

県立八重山商工の甲子園初出場で熱風が吹き荒れる故郷をBEGINがさらに熱くする。

「恋しくて」は、BEGINが幼少からデビューする前までを綴ったエッセー集「さとうきび畑の風に乗って」(平成10年刊)が原作。小学校からの幼なじみの比嘉栄昇(37)、島袋優(37)、上地等(37)の3人の高校3年間を中心に描いた青春ラブストーリーだ。

メガホンは、映画「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」など沖縄をみずみずしいスタイルで描いてきた中江裕司監督(45)がとり、脚本もエッセーを基に中江監督がオリジナルを作成する。

映画化のきっかけは監督からの熱烈ラブコールだった。「さとうきび畑−」をたまたま読んだ中江監督が感動し、「沖縄とBEGINを絡めた映画を作りたい」と製作関係者に、熱い思いを伝えた。昨年4月にそれを聞かされた3人は「何でも協力します」と快諾、夢の企画が実現した。

俳優として活躍する陣内孝則(47)が昭和52年に結成、57年に解散したバンド「ザ・ロッカーズ」をモチーフにした映画「ROCKERS」(平成16年)はあるが、関係者によると、BEGINのように現役で活動しているバンドの実話をそのままに映画化するのは、日本で初めてという。

ビッグ企画はこれだけで止まらない。ナント主役&準主役の男女計5人を一般から公募するというのだ。中江監督は「隠れた才能を持った人がたくさんいる。私は新しい才能たちと一緒に映画を作りたい」と企画意図を説明。3月から選考を行う。BEGINも「文化祭のお芝居を作るくらいの楽な気持ちで楽しい思い出を作りましょう」とメッセージを寄せた。

ちなみに、BEGINは、平成16年公開の映画「星砂の島 私の島〜アイランド・ドリーミン〜」に出演して、なかなかの演技力をみせたが、「今回の作品に出演するかどうかは未定」(製作関係者)という。初夏にクランクイン。来春公開予定。

■ストーリー

真面目で純情なロックバンドのボーカル栄順は高校1年生。久々に再会した元気いっぱいの幼なじみ、加那子とミステリアスな魅力を持つ加那子の兄で先輩のセイリョウは、同級生で硬派なマコトとお調子者のヒロシも巻き込んでロックフェスティバルを行うことに。フェスティバルの優勝商品はナント東京でのメジャーデビュー。音楽好きの5人がそれぞれの夢に向かって突っ走る。

★オーディション…「恋しくて」

3月から沖縄・那覇市と石垣島で行う。(交通費は自己負担)。選考条件は15−23歳くらいの男女(高校生に見えることが条件)で、5月から夏休みまで石垣島での撮影に参加可能な人(未成年者は、親の同意が必要)。音楽・演技の経験は特に問わない。問い合わせは、「恋しくて」オーディション事務局=TEL098・868・9016。