イチロー、診察受ける…診断結果は３日に発表

　体調不良でオープン戦を欠場しているマリナーズのイチロー外野手（３５）が、医師の診察を受けたと球団広報が発表した。診断結果は３日に発表される予定だが、最悪の場合はメジャー９年目で初の故障者リスト（ＤＬ）入り。復帰しても、６日から敵地で行われるツインズとの開幕４連戦の出場に黄信号がともった。

　ロッカーの荷物が寂しげだった。グラブ、スパイク、シューズ、バットケースなどが置き去りにされたまま。バッグも無造作に残されている。ピオリアでのキャンプ打ち上げのために閑散としたクラブハウスで、愛用の道具が主の復帰を待ちわびているようだった。

　本拠地最終日のオープン戦が正午過ぎから開始。それに先立って午前１０時半からチームミーティングが開催された。しかし、そこにイチローの姿はなし。１日こそ荷造りで施設に現れたが、自宅での完全療養は３月３１日に続いて２日目。同３０日のオープン戦（対ブルワーズ）でめまいなどの体調不良で２打席で交代してから、異例の状況が４日間も続いている。

　試合前に日米のメディアがワカマツ監督を囲んだ。「イチローはどこにいるんだい？」と米国人記者が聞くと、指揮官は「今日、医者に診てもらうことになっている。まだ疲れがあるのだろう。異常がないことを確かめればいい」とコメント。ラスベガス遠征の帯同に関しても、改めて「イエス」と断言した。

　午後７時２５分。球団広報から発表があった。「チームドクター立ち会いのもと、イチローが医師の診察を受けた。結果は明日に発表する予定」という短いものだった。今後の見通しは、詳細な診断結果を待った後になるが、ラスベガス遠征に参加しない可能性もある。シーズン開幕まで残り４日。スーパースターの診断結果に注目が集まる。