since 14/DEC/96
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9月
30日
(thu)
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9月が終わってこれから僕の状況にはちょっとした変化が起こるのですが、それに過剰な感傷や心配を抱くのは敗北でしょう。それよりも長袖の服を出さなくちゃ。
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0時過ぎに帰宅して夕刊を読むまで原子力事故を知りませんでした。事故現場から5キロほどの場所に知人の職場が…。さっきまで外に遊びに行っていた潮来町の人がICQに現れたので平気なのかと聞くと、彼女は事件を知らず、僕が慌ててニュースサイトのURLを送ると、「大変なことになったら関東全体が放射能だから君も同じじゃない?」。確かにその通りです。
午前3時あたりから水を抜く作業を始めたとかいうものの、それも苦肉の策らしいんで、最悪の状態が来るんじゃないかと一気に緊張。ドラゴンヘッドは勘弁だよ、鶴見済が言うところの「デカイ一発」がきちまうのか? NHKを流しっぱなしにして、新聞社のホームページを片っ端から見たところで、報道管制が敷かれてるんじゃないかという疑念は消えません。かちゃくちゃさんとICQを嵐のように打ち合い、以前から原発問題についてまとめられていたテルヤスさんの遠い国の戦争の話も繰り返しリロード。寝たのは外も明るくなりだした5時半ごろでした。
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9月
29日
(wed)
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全日空機ハイジャックの西沢裕司容疑者と同様に、下関駅での通り魔事件の上部康明容疑者についても、犯人に精神科への通院歴があるため一部のメディアでは実名報道を控えていました。人権的配慮よりも抗議回避のためのそうした自主規制が、精神科に通院する人への差別意識を助長する可能性があることを認識していないのでしょうか。そんな見識をマスコミに求めるのも虚しいことですけどね。
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今日ソフトバンクから創刊された「Net Runner」は、インターネット・ゴシップ誌みたいなものかという予想を裏切って意外と穏健でした。「アッキー VS サイバッチ」に関して言えば、東芝の関連企業が広告を出してます。オンライン資産形成・ソニー・旅行・コンビニといった特集やコラムは、いまひとつ新味というか刺激に欠けていますが、誌面に起用するネットアイドルの人選は刺激的でした。
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9月
28日
(tue)
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「憂国呆談」は浅田彰と田中康夫の時事対談集。94年の終わりから98年末までの政治・経済・文化について語りまくっているのですが、その語り口の鋭さといったらもはや口汚いほどです。人間批評のこの厳しさからすると、この人たちはお互いを腹の底ではどう思ってるんでしょう。
ともあれ幾度となく嘆かれるのは、日本人の民度の低さ。そして国民はそれに見合った政治家しかもてないと指摘し、なにかにつけてインフラストラクチャー整備をしたがるこの国の土建屋体質について言及しています。こうした威勢のいい物言いに触れるとすぐに溜飲を下げてしまいがちであるだけに、個々の問題についての彼らの意見を鵜呑みにするのは避けたいものですが、世間を覆うムードに取り込まれずに悪態をつくことも恐れない姿勢は見習いたいもんです。
読みながらつくづくと思ったのは、発言にある程度の影響力を持ちうる文化人だと、社会的な問題について発言する際の虚無感と無縁そうだということです。しかも後半では、民度の低さや土建屋体質の問題と絡んで、田中康夫が神戸空港建設反対運動を進めていくことになります。個がフレキシブルに連携できるネットワークを理想としつつ、これを体現しようとする行動力は大したもんじゃないですか。ただし、現在まで神戸空港についての住民投票が実現していないところに現実の困難さも突きつけられるわけなのですが。
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9月
27日
(mon)
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何度か日記でも触れたまま感想を書いていなかった、作品社の「AVANT MUSIC GUIDE」について少々。ノイズ・電子音楽・ミュージックコンクレート・ミニマル・前衛音楽・実験音楽・フリージャズ・ワールドミュージック・反音楽など、恐ろしく幅広い「音楽」についてのガイド本です。テクノやアヴァンギャルド系のロックなどがこの本の中では比較的ポップに見えるほどで、クラシック寄りのポスト・アヴァンギャルドや、音楽というよりは「音」であるサウンド・アートまでが同列に扱われているのはラディカルなほど。ただしそれは、音楽的な快楽をもたらすものと、理論優先で必ずしも音楽的な快楽をもたらさないものが同列に並べられていることも意味しています。そのため本書の評論における評価にも違いが見える部分がありますが、そういう部分を差し引いても、「テクノロジー」と「脱ジャンル」をキーワードにして一貫している編集姿勢は得難いものに感じられました。
それぞれのジャンルの古典を解説し、代表的なアーティストとその作品の紹介を紹介、そして他のアーティストのディスクガイドもあるという構成はなかなか親切です。個人的には、ミニマル・ミュージックのTerry Rieleyについて知ることができたのが収穫でした。本書は、断片的な情報しか知らなかったミュージシャンや音楽について、点と点を線で結ぶ役割を果たしてくれます。一部、抽象的で理解しづらい解説も見受けられましたが、ドットの荒い写真の数々に怖気づいてしまうにはもったいない本でしょう。読了後、これを参考にCDを5枚買ってみました。
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OUTDEX更新、oleと万年ブルマ堂を「Link 2」に加えました。書き忘れていましたが先週も更新していて、その時はアンチドリームが「Link 2」に加わっています。イベントなどで忙しかったのでリンクしかいじってないのですが、いやいや、リンクもうちの重要なコンテンツなのですよ。
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9月
26日
(sun)
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イベントから一夜を経ても興奮は冷めやらず、まだハイテンションが続いています。真昼間から友人の恋話をICQで聞くためメッセージを連打したり、昨日の日記を書いて気違いの如くリンクをはったり、昨日流した曲順でもう一度自室でDJをしそうだったりで、もはや廃テンションという感じでした。
さて、昨日は店の奥のテーブルにいたある若者の廃テンショントークも一部のお客さんたちにインパクトを与えたようで、イベント自体よりも強烈だったかもしれず困ったものです。彼がトークの武器にしていたのが「TOP SPEED」という雑誌で、強く勧められた僕も今日買ってきてしまいました。コンビニ4件も回ってやっと。廃テンションです。
「TOP SPEED」は「投稿写真」がリニューアルした雑誌だそうで、コンビニ売りを意識したのか判型が大きくなってます。金井覚・石丸元章・中森明夫・リリーフランキー・堀越日出夫なども執筆。アイドルの裏ネタはネットでの情報とかぶってる部分もあって、相互補完の関係というのか食い合ってるのか分かりませんが、なんか不思議な気分でした。意外なほどエロ度は低め。誌面において結構な比重を占めるチェキッ娘について僕は全く知らず、こっちの方面に疎くなったのだと思い知らされます。「広末涼子 肉とSEXはワンセット 同棲ヒロスエがオトコに作ったハンバーグ!」はお料理記事でした。
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9月
25日
(sat)
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東京紳士ジェントル5に来てくれた皆さん、本当にありがとうございます。僕は幸せ者だと思いました。
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会場である「Jerry Jeff」での準備は3時から始めるはずだったのに、店のママが遅れたためシャッターが開いたのは開始予定時刻の15分前。イベント開始前から容赦なく襲ってくるトラブルに、「俺たちは呪われてるのか?」と空を仰ぎたい気分でした。それでも約15分遅れで始めることができたんだから、人間やればできるもんです。
踊るのが目的ではなく、しかも夕方スタートのイベントなので、どのくらいの人が来てくれるか不安でしたが、お客さんの訪れを知らせるドアのベルは幾度となく鳴ってくれました。一時は店内の席が足りなくなるほどで、お客さんたちに窮屈な思いをさせて申し訳なかったほど。カウンターの客席側に機材をセッティングして、お客さんたちに背を向けてDJするという風変わりな状況でしたが、木目の壁に囲まれて、棚にはレア盤が並べられた渋い雰囲気の店内で、音楽を聴いたり話したりして楽しんでもらえたなら嬉しいです。
各DJも、それぞれ個性がはっきり出てました。まちださんはマニアの泣かせの洒落た曲の数々を見事に繋でいき、MASAさんは心地よさの中に刺が隠されてるような曲をジャンル問わず流し、オザワさんはファンク・ジャズで興奮の連続、ハルヲさんはニューウェーヴ魂を見せつけてくれました。
そして僕の選曲は以下の通りです。僕がこのイベントを明るい時間帯から始めたいと言い出したのは、BRIAN WILSON & VAN DYKE PARKSの「ORANGE CRATE ART」を午後の光の中で流したかったからでした。ハルヲさんの誘いで来てくれたサエキけんぞうさんが、流した曲を見事に当てていたのはさすがでしたよ。
SET 1 |
1 | BRIAN WILSON & VAN DYKE PARKS | ORANGE CRATE ART |
2 | PREFAB SPROUT | WILD HORSES |
3 | TODD RUNGREN | THE WAITING GAME |
4 | AL KOOPER | WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU |
5 | FONTELLA BASS | YOU DON'T KNOW WHAT THE LORD TOLD ME |
6 | VAN MORRISON | GOIN' DOWN GENEVA |
7 | RON SEXSMITH | CLOWN IN BROAD DAYLIGHT |
8 | LOS LOBOS | LIFE IS GOOD |
9 | THE FLAMING LIPS | RACE FOR THE PRIZE |
SET 2 |
1 | SLAPP HAPPY | SCARRED FOR LIFE |
2 | STEREOLAB & BRIGITTE FONTAINE | CALIMERO |
3 | GASTR DEL SOL | THE SEASONS REVERSE |
4 | XTC | THE MAYOR OF SIMPLETON |
5 | ELVIS COSTELLO | VERONICA |
6 | MARTIN NEWELL | THE JANGLING MAN |
7 | JELLYFISH | NEW MISTAKE |
8 | THEY MIGHT BE GIANTS | BIRDHOUSE IN YOUR SOUL |
9 | THE BETA BAND | BROKEN UP A DING DONG |
10 | RICHARD THOMPSON | TWO-FACED LOVE |
11 | ROBERT WYATT | BLUES IN BOB MINOR |
12 | ROY WOOD | SONG OF PRAISE |
終了したのは午後10時半頃。終わりの挨拶では、もう次回の開催が決定事項として宣言されてました。正直なところ、1回目からこんなに成功してしまうと次回以降が逆に不安になってくるのですが、1度やるとこの楽しさは忘れられそうもないのも事実なんですよね。
最近ずっと抱えていた個人的な不安も、だいぶ消え去ってしまいました。忙しかったり遠かったりするのに来てくれた皆さん、他のDJの皆さんに心から感謝。僕は幸せ者だと思いました。
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9月
24日
(fri)
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中身が詰まっていることを物語るダンボール箱の重みに品名を見ると「書籍」。三五さんから、80年代の雑誌が大量に送られてきました。それも、中森明夫が発行人をしていた「東京おとなクラブ」、安田謙一が編集・発行していた「3ちゃんロック」、手塚眞のプロダクションが編集していた「ぼはなん」、高護が編集・発行していた「REMEMBER」などなど。そして、とどめに「よい子の歌謡曲」が約30冊です。存在すら知らなかった「3ちゃんロック」では、京浜兄弟社人脈や小西康陽、保山宗明王なんかが執筆していました。SFC音楽出版も、「REMEMBER」なんて雑誌を出してたんですね。箱から出してパラパラと見ていたら、それだけで部屋の中は80年代気分、好景気の中にいるような悲しい錯覚すら覚えてしまいました。
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9月
23日
(thu)
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土壇場でまた東京紳士ジェントル5の選曲やってます。新たに突っ込んでみたり、入れ替えてみたり。こういうの、現場で次々とプレイできる人はすごいよなぁ、僕には真似できませんとも。だいたい、こうやって事前に曲を並べてる段階でも煮詰まってくるので、B'z「Liar! Liar!」→郷ひろみ「2億4千万の瞳」→モ-ニング娘「LOVEマシ-ン」なんて勝負に出てみたい衝動にも駆られてしまいます。でもそれは禁じ手。なにしろ会場の「Jerry Jeff」はロック喫茶、しかも紳士淑女のイベントを銘打ってるのですから、こちらも徹底した非ダンスフロア仕様の選曲にして大人の渋みで勝負です。こういうこと言いながら会場の下見もしてないんで本当はどんな雰囲気の店か知らないし、狭いと聞いて不安も残るんですが、とにかく会場で! 来てくれた皆さんが、ゆったりと楽しめるイベントを目指しますね。
でもそういうことを始めたのは夕食も終えた夜7時過ぎから。それまではこことか見ながら台風の進路にずっとヒヤヒヤしてましたよ。当日の天候には影響が出ないみたいなんで良かったぁ。
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9月
22日
(wed)
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YMOの「YMO GO HOME!」は、アルファの音源が東芝EMIから再発されたおかげで再結成時の曲も収録できた2枚組ベスト。ベスト盤は数あれど、細野晴臣選曲のこれが決定打なんじゃないでしょうか。アコースティックというかフォーク編成でのライヴ音源も2曲収録。YMOのアルバムは全部アナログで揃えてるんで、こうしてCDで聴くと新鮮です。
同じ2枚組ベストでも、JAGATARAの「西暦2000年分の反省 THE BEST OF JAGATARA」は再発盤。以前出たCDの中では唯一持ってなかったのですが、再発を機に買ってみました。ライヴやインタビューなどでの江戸アケミの発言が曲間の一部に挿入されています。初めて聴いたのは、財団法人じゃがたら時代の2曲。15分ある「都市生活者の夜」を大学生だった頃に何度も聴いたことも思い出しました。23分ある「SUPER STAR?」など長尺の曲もちゃんと収録していて、こちらもいいベスト盤です。
他に購入したのは、RICHARD THOMPSONの「MOCK TUDOR」、こだま和文の「Requiem DUB」、中村一義の「ジュビリー」。中村一義の曲はサンプリングが大胆です。
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9月
21日
(tue)
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意外とヒゲが濃さそうです、鶴見済。しばらく顔は出さないはずだった彼ですが、今日出た「FOCUS」に「『完全自殺マニュアル』著者が版権引き上げ宣言!」というタイトルとともにバーンと登場しています。都庁前で自殺マニュアル。
手短にまとめると、東京都での有害図書指定を避けるために、18歳未満の購入自粛を求める帯とビニール包装を版元の太田出版が鶴見に無断で施し、それに怒った彼が太田出版から版権を引き上げることにしたというものです。警視庁が東京都に有害指定の要請をしたというこの件に関しては、9月3日の毎日新聞朝刊でも取り上げられていました。8月26日に行なわれた第471回東京都青少年健全育成審議会では、異例の見解が表明されたそうで、審議結果でも一番最後で取り上げられています。
「FOCUS」の記事では触れられていませんが、聞くところによると「無気力製造工場」「人格改造マニュアル」「檻の中のダンス」といった著書のすべてを鶴見は引き上げる気だとか。彼は単行本を太田出版からしか出していないので、つまり彼の本はすべて一旦絶版になってしまうかもしれないわけです。この思い切りの良さが鶴見にある限り、逆に「完全自殺マニュアル」が葬り去られることはそう簡単になさそうですが。
「完全自殺マニュアル」の刊行から6年も経ってから、ここ2ヶ月ばかりの間に異様な早さで事態は進行しています。
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9月
20日
(mon)
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ソウルフラワーユニオンの中川敬がNTTのCMに出ているという話を聞いたところで、いきなり信じられるもんじゃありません。だって資本社会がどうのこうのと言って、企業の広告媒体に登場するようなキャラに見えないじゃないですか。
そんなわけで半信半疑のまま海賊版電子魂花時報を見たのですが、しっかりその話題がありました。NTTコミュニケーションズのページにCMのムービーがあるというので落として見たところ、本当に出演しています。一緒に出演して三線を弾いてる爺さんは登川誠仁に似てるなぁと思ったら、本当に彼だとか。この人選をした人、マニアですね。
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そういえば、岡村靖幸が11月20日に新曲発売だそうです。そうなると現在の彼の姿を目にしたくもなるのですが、さて…。
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9月
19日
(sun)
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腰を据えて東京紳士ジェントル5の選曲作業をしていたのですが、端から見たら部屋の中を引っ掻き回してCDを撒き散らしているとしか思えなかったでしょう。DJのようなことをやる度に新旧のCDを片っ端から引っ張り出してくるので、購入時期ごとにCDを整理してあっても、イベント終了後にはどこに戻せばいいのか分からなくなってしまいます。整理といっても、昔のはダンボール箱、ここ2年ぐらいのはCD屋の袋に突っ込んで重ねてるだけなのですが。そしてまた行き場のないCDの山が部屋にまたひとつ増え、3つ目の山が生まれました。
選んでいるうちに生まれた曲の系統みたいなものからすると、どうも英国ロック率が高くなりそうです。で、あれこれCDを聴いているうちに全然関係ない音楽を聴きたくなり、リピートさせたのはアリラン明電の「オレは宇宙のファンタジー」。これもひとつの逃避でしょうか。
そうそう、何人かの方に聞かれたのですが、イベントは夕方4時にスタートして、午後10時15分頃に終了する予定です。たぶん最後までいても終電を逃さずにすみますよ。
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9月
18日
(sat)
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訪れた人の家で、「ギター教えて」とのことでエレキギターと椎名林檎スコア本を渡されました。友達からギターをもらったとかで、基礎も知らないのにいきなりバンドアスコアを買ってしまったようです。こっちも前回ギターを抱えたのがいつだったか思い出せないまま、とりあえず「歌舞伎町の女王」の弾き語りを練習。なんで僕が練習してるんでしょう。
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次の土曜に迫った東京紳士ジェントル5、僕の出番は17:30-18:00と20:45-21:30の2回になる予定です。踊るってよりも、小粋に話せるいいムード作り用の選曲にしようと思います。思います、ということはまだ全然選曲してないわけで…。
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昨日出た「DOS/V magazine CUSTOM」2号では、キリンジの「47'45"」について書かせてもらってます。
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9月
17日
(fri)
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「AVANT MUSIC GUIDE」を読んで、ART ENSEMBLE OF CHICAGO「FULL FORCE」、FRANK ZAPPA「THE YELLOW SHARK」、GROUND-ZERO「革命京劇」、JOHN ZORN「MASADA」を購入。まずは基礎固めです。それにしてもザッパ以外は、ネットでページを見つけにくいですな。宮台真司の「野獣系で行こう!!」という厚いけど軽い本と、「MUSIC MAGAZINE」10月号も買う頃には、あらら万札が消えています。
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渋谷のタワーレコードで買い物を終えてイベントスケジュール表を見ていたら、今日は吉井怜のイベントを7時からやってました。それに気付いたのが7時15分頃。ダメ元で受付に聞いてみたら、あっさりと入場券をもらえたので会場に入ります。ステージには女の子が2人立っていましたが、さすがに水着ではありません。どうも髪が茶色がかってる方が吉井怜のようだったものの、僕が入って2・3分でイベントは終了。最後に登場した仮面天使ロゼッタが何者だったのかを理解したのは、もらったチラシを帰宅して読んでからのことでした。
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9月
16日
(thu)
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昨日のライヴで買ってきた梅津和時の「FIRST DESERTER」が、こんなに僕を興奮させてくれるとは思いませんでした。僕が購入した直後、いおりんに「それ持ってるからあげたのに」と言われた時には泣きそうになったものですが、昨日買って正解でしたよ。負け惜しみじゃなく。
録音は95年、その後日本のオフノートから「最後の脱走兵」というタイトルで発売され、Knitting Factoryからもアメリカ盤が出たようです。日本盤発売時に買うか迷って結局棚に戻したのですが、ああ怠慢でした。最近「AVANT MUSIC GUIDE」を読んでTOM CORAというチェロ奏者の名が記憶に残っていたのですが、このアルバムにはなんと彼が参加しています。すごいぞ梅津ネットワーク。しかも、MARC RIBOTやSAMM BENNETTというニューヨークのアヴァンギャルド系ミュージシャンが参加していて、WAYNE HORVITZを加えたユニットによる作品と捉えることもできそうです。
梅津のサックスがゴリゴリと前面に出るのではなく、また僕が勝手にイメージしていた「梅津的湿気」も抑え目で、まさに5人でのセッションという趣きでした。それぞれのミュージシャンの繰り出す音のエッジは立っていて、特にMARC RIBOTのギターは強暴なほどです。冒頭ではサンプリングや打ち込みが使われていて驚きましたが、その鳴り方はクール。抽象性のゆらぎの中を漂うような場面もあれば、激しく拮抗する音の快感も味わうことができます。めぐるしく展開し定型の破壊を繰り返しながら、しかしひとつのイメージへ結実するようなサウンド群に陶酔してしまいそうでした。
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9月
15日
(wed)
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南青山MANDALAで栗コーダーカルテットとHOBOサックスカルテットのライヴ。開演前に恐る恐る確認したところ、やはり栗Q本は発売延期で、ページ数も倍増したりと恐ろしい状況になってるようです。
栗Qは、16世紀だったり韓国だったり沖縄だったりキュロちゃんだったりと、今回も時空を平気な顔で越える演奏を見せてくれました。ミスもあったけど、太い音色のリコーダーで演奏される栗Q版アリランが好きです。
そしてHOBOサックスカルテットは今日初めて見るバンド。このバンドに参加してる梅津和時の参加したレコードはかなり聴いているのに、生で彼を見るのは初めてでした。4人全員がサックスを抱えた彼らは、演奏しながら客席を歩いてステージへ。曲の途中でチューブを振りまわしながら吹いたりと、パフォーマンスというか大道芸人的な面も見せて客をわかせます。楽器をいろいろ持ちかえる栗Qと違って、彼らはその名の通り基本的にはサックスだけを演奏。ドラムがあればなぁという部分も途中にはありましたが、痙攣するかのよう音の混乱を交えながら展開されるジャズ色の濃いオリジナルや、アフリカやトルコの民謡は非常に刺激的でした。金管楽器から響く太い音って、やっぱいいですね。
終演後、物販で梅津和時の「最後の脱走兵」の米Knitting Factory盤「FIRST DESERTER」を買い、梯子さんといおりんと食事して帰宅。
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9月
14日
(tue)
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サイトウさんが運営している俺とサーバに間借りさせてもらうことになりました。ここです。詳しいことはそちらに書いたので読んで欲しいのですが、現在データを置いているSo-netの容量がいつ溢れるとも限らない状況で、しかしさらに金が掛かるのは勘弁って感じであったため、俺とサーバにデータの一部を置かせてもらうことになりました。無料サービスのようなバナーやポップアップの広告もないので、本当にありがたい話です。OUTDEXの「MUSIC」のコーナーや、昔の日記などを順次移動していきます。
俺とサーバにはkayazakiさんやLZDさんのページなど、すでに50以上もアカウントが存在して、文系やゲーム系ページの巣窟のような様相を呈しています。ところが、最近では無料サービスと勘違いしてメールをよこす人が多く、しかも志が低いとお嘆きのサイトウさん。そんなわけで、「俺とアウトデックス」(仮称)のTOPでは意気込みを見せる長めの文章をUPしておきましたので、お暇なは方どうぞ。
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9月
13日
(mon)
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南Q太の「あたしの女に手を出すな」は、本の前後での雰囲気が極端に違います。それは、92年〜94年に「ヤングヒップ」に連載された「あそびにいこうよ」と近作が一緒に収められているから。かつての作品はけっこうコメディーしていて、絵柄やコマ割りは現在に比べて温度が3度くらい高いような印象です。個人的には、やはり「不幸せでもいいじゃない」「ひみつの日記帳」などの近作の冷めたトーンの方がしっくりきました。
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昨年ハラミドリが脱退して菊地成孔ひとりになっていたスパンクハッピーですが、新ボーカリストが決定したそうです。なんと20歳ですって。ライヴもCDも当分先らしいですが、かつて傑作「フリーク・スマイル」で展開したような、アヴァンギャルドにしてポップな音楽を聴けることに期待せずにはいられません。あと、菊地成孔は名文家です。
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OUTDEX更新、「BOOK」に「音楽ライターになる方法」、「OTHER」に「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」を追加し、in vain.・飛航停・blind alley・whatwedidonourholidaysを「LINK 2」に加えました。
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9月
12日
(sun)
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通信カラオケが浸透した現在ではあまり見掛けなくなったレーザーカラオケで歌ってきました。選曲画面では、なぜか米米クラブなどの80年代ソニー系アーティストのビデオが流れています。蜂の巣の映像が何度も挿入される「十七歳の地図」、プールで漂う「卒業」、何の曲か知らないけど大量のペンキをかぶる様子が逆回転で映されるクリップなどが流れたのは尾崎豊。あまり大きな声では言えませんが、かなり一緒に歌えてしまう自分に気付きました。「GB」読者だったのは、若気の至りもなにも中学生の頃の話です。
一緒にいた20歳の人は、尾崎豊を指さして「これ誰?」と言っていましたが、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」や岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」を歌っていたので年齢詐称疑惑が浮上。僕も対抗してちあきなおみの「喝采」を歌いましたが、場を暗くするヘヴィーな歌詞であることを忘れていました。この曲のアナログ7インチ欲しいなぁ。勝手に入れられた辛島美登里の「サイレント・イヴ」は、あがた森魚の真似をして歌ったら自分でも驚くほど似ていたものの、モノマネの対象を知らない人には単に気が触れたように見えたらしいです。あがた森魚版「サイレント・イヴ」は、「イミテーション・ゴールド」に収録。
鈴木あみもドラゴン・アッシュも入ってない渋いカタログを手に、ナツメロの領域にさしかかった曲ばかりを部屋に響かせました。
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9月
11日
(sat)
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12時間ぐらい寝てもまだ足りないところを見ると、どうやら先週のイベント疲れがまだ残っていると思われます。しかも、部屋に潜む姿の見えぬ敵のせいで、痒さで目を覚ます始末です。夏とともに早く去ってくれ、ダニたちよ。
リリー・フランキーの「日本のみなさんさようなら」を読んで観ようと思っていた、磯村一路監督「がんばっていきまっしょい」をやっと借りてきました。ものすごく手堅い作りで安心して楽しめる映画ですが、同時にあまりにも平然とお約束をかましてくるのが辛い場面もあります。でも、ちょっとノスタルジー過多ぐらいの描き方にこの作品のポイントがあるような。田中麗奈にハマる人の気持ちも少し理解しました。
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9月
10日
(fri)
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南Q太「あたしの女に手を出すな」、いくえみ綾「バラ色の明日」第1巻、バクシーシ山下「セックス障害者たち」幻冬社アウトロー文庫版、「AVANT MUSIC GUIDE」購入。「AVANT MUSIC GUIDE」は帯によると、ノイズ・電子音楽・ミュージックコンクレート・ミニマル・前衛音楽・実験音楽・フリージャズ・ワールドミュージック・反音楽などについてのガイド本のようです。ちょうどこの辺を聴いてみたかったことと、作品社という版元の渋さに惹かれて2000円払ってみました。大友良英も執筆してます。
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日記で報告するをすっかり忘れていたのですが、月曜にOUTDEXを更新して、It's an Endless World!・o l g a・深海漁業団・地平線騒ぎ・HOPEちゃん・rickdomを「Link 2」に追加しました。
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9月
9日
(thu)
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INNERZONE ORCHESTRA「PROGRAMMEO」、Abdel Gadir Salim「Le blues de Khartoum」、stereolab & brigitte fontaine「calimero」、大友良英「山下毅雄を斬る」、Taking Heads「12x12 original remixes」購入。全部を今日買ったわけじゃないけど購入。
CARL CRAIG率いるINNERZONE ORCHESTRAは、テクノの皮をかぶった底無しの黒人音楽絵巻。スーダン歌謡のAbdel Gadir Salimは、日本の演歌や音頭から湿気を取って軽快にしたような音楽で、昔聴いた彼のアルバムの穏やかさとはちょっと違った趣きです。山下毅雄の楽曲をカバーした大友良英のアルバムは、最初は思いのほか普通で肩透かしを食らった気分でしたが、徐々にブッ壊れた世界へ。stereolabとbrigitte fontaineの顔合わせは、表情豊かな歌声の支配力の強さでfontaineの世界になってます。12インチシングルなどに収録されたリミックスバージョンを集めたTaking Headsのアルバムを聴いたら、あまりにも80年代臭の強いサウンドにクラクラしてきました。
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9月
8日
(wed)
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比古地朔弥「神様ゆるして」は、期待に違わぬ暗さの底へ読者を陥れてくれる作品です。自分の娘を色目で見て、外では女子高生を買う窓際族の父、仮病を繰り返す母親、大人しく気弱な妹、そして二浪中の兄。極限に達した閉塞は兄妹に家出を選ばせますが、それはまた新たな閉塞の入り口でもありました。ボロアパートでの生活、バイト先での泥棒。そんな余裕もなければ出口も見えない生活の中で、兄妹は肉欲へとなだれ込んでいきます。
実の妹に恋愛感情を持ちつつも、それが叶わぬゆえの憎しみも交錯する第8話が物語のひとつのピークに感じられました。金庫破りをする終盤の展開には違和感がありましたが、それでも汚濁に染まっていくことを望む主人公の暗い情念の描写には凄味があります。そして救われないラスト。6年の歳月が流れた中で一人で生きる強さを身につけていた妹に再会して、置き去りにされたような淋しさを感じる兄になぜか感情移入している自分に気がついたのは本を閉じてからのことでした。
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9月
7日
(tue)
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そのあまりにもストレートなタイトルゆえに即物的現世利益追求本なのかと思いつつ読んだ、宮子和眞+岡村詩野の「音楽ライターになる方法」でしたが――僕の負けです。何が負けかというと、そんな斜に構えた気持ちで読み始めたものの、著者にかなり共感してしまったのです。
端々で感じられるのは、音楽よりも業界が好きな太鼓持ちのような便利屋ライターに対する苛立ち。たしかに多いですなぁ。そして冒頭の「音楽ライター業界」の章では、批評的視座と熱意を持った音楽ライターの登場を望むと強い調子で述べられています。これは相当に青臭い。でもあえてそれを書く心意気に僕は傾いてしまいました。
また「音楽ライターのテクニック」の章では、客観性と主観性のバランスの問題に触れられているのですが、これは僕が文章を書く際にさんざん悩む問題でもあります。文章の実例を挙げての比較し、その原稿の目的に合った表現にすべきだと解説する部分にも、普段つい忘れがちながら重要なことを改めて言われたようでハッとしました。
もっとも、たぶんこの本を読む人の多くが真っ先に読むのは、「音楽ライターの日常」や「音楽ライターになる方法」の章なのかも。音楽ライターになる方法という点では、かつて「サルでも描けるマンガ教室」であった「持ち込み雑誌別攻略法」(あれはギャグだけど)のようにえげつないぐらいに具体的手法を紹介した方が喜ばれるのかもしれません。けれど、そうした安直な方法論よりも、熱意を具現化していく道筋を示していく本書の姿勢の方がむしろ現実的であるように感じられました。
ちょっその方面の仕事をかじる者として、「日本の音楽関係の企業は、本当に音楽に熱意のある人に対してとても冷たい」という岡村詩野の重みのある言葉も肝に命じておきたいところです。
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9月
6日
(mon)
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筒井康隆「わたしのグランパ」、佐々淳行「連合赤軍『あさま山荘』事件」、下村富美「仏師」、比古地朔弥「神様ゆるして」、望月峯太郎「ドラゴンヘッド」8巻、津田雅美「彼氏彼女の事情」8巻購入。
「ドラゴンヘッド」は、その緊迫感ゆえに読み終わるまであっという間。しかもいいところで終わってます。カバーの端から端まで使った装丁が凄いなぁ。「彼氏彼女の事情」は、最初の方がアニメ版の終盤とかぶってます。有馬や十波の心理描写は、この辺からかなりいい感じになってました。
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岡村靖幸の最新VOICEってことで新曲がYasuyuki Okamura Official Web Siteにアップされてました。その名も「インターネット」。ネット恋愛について言及している歌詞には、「チャームポイント」で熟女ヌードに触れていたのを思い出します。時事ネタがけっこう好きなんですね。
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9月
5日
(sun)
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STUDIO 80への道で会ったhirafさんと「アカリガアル revisited」に向かうと、スタートからまだそれほど経ってないのに会場では結構な数の人々が踊ってます。大盛況。僕は昼間遊んですっかり疲れていたので無理はしまいと思ってましたが、テクノ攻勢に負けてやはり踊ってしまい、しかも結局最後まで残ってしまいました。ああ週明けが不安です。
僕がクラブという場をわきまえずにウテナ劇場版のポスターを広げていると、なんと同じ物を手にしている人が。何者かと思ったら、京都からやって来たやながわさんでした。まくしたてるように話すやながわさんに僕も応戦しましたが、酔いが醒めたら全部忘れられてるんじゃないかと不安です。忍者村さんは乳首が素敵でした。ハツミさん、僕が名前を思い出せなかったMIDIの5人組女の子バンドは「デイジー」です。カトヲMさんが突然「ノーバ・ステーロ」をくれたのには驚きましたが、喜んで頂いちゃいました。レアなブツをくれたシバタさんにも感謝。初対面だった人の中で一番話した妖々さんは、イメージ通りのガッシリした兄貴でしたよ!
静かに秋へと移るこの季節だと、午前5時前はまだそれほど明るくありません。打ち上げに向かう大勢の人々と別れて、ウガニクさん・OGAIさん・スタヘさん・トモミチさんと近くの広場へ。缶ジュースを飲みながら猫と戯れているうちにすっかり朝になりました。7時過ぎには家に着いてベッドに倒れたものの、興奮の余韻でなかなか寝つけないままだったのです。
DJのみなさん&オルガナイザー、お疲れさまでした。
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9月
4日
(sat)
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特に過大な期待はしていなかった「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」は、そんな中途半端な気持ちで見た僕の目を1時間ほど画面から離せなくさせてしまいました。
特筆すべきは、さらに拍車が掛かった演出の針の振り切れ方。上下左右に動く黒板や建物を始め、理屈を吹き飛ばして美学が優先された映像美には引き込まれっぱなしです。アニメ版とは設定が別ですが、その世界観はテレビ版を一気に濃縮したかのようであり、それはつまり幾原邦彦ワールドを濃縮したような情報量と陶酔感の1時間半でした。近親相姦や同性愛的な描写は従来通り。展開も早いし、免疫をテレビ版でつけていない人には劇薬のような映画だったと思います。薔薇の花びらがさらに激しく舞い散る映画版では、J.A.シーザーの音楽がもはや突出したものには聞こえません。人間としてのウテナが出てこない終盤には唖然としましたが、それも含め意表を突き続けられる気持ち良さを味わいました。
それにしても七実のあの扱いは…好きだったのに。アンシーは映画版の方が魅力的で、それは僕が眼鏡っ娘に特に魅力を感じないためかもしれません。及川光博はもうちょっと練習する時間なかったのかよと思いましたが、客席の女の子はビシバシ反応してました。
ちなみに連れの感想は「ダメ」。同時上映の「アキハバラ電脳組」の上映前には女子率の急激な低下に驚かされ、我々は思わず映画館にあるアニメショップ「ペロ」への階段を降りたのでした。
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そして夜は「アカリガアル revisited」へ。明日へ続く。
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9月
3日
(fri)
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ちょっと気を抜くと、人と会おうと言ったまま時間が流れてしまうものですが、今日は1年半ぶりになおみちゃんと会ってきました。気を抜き過ぎです。彼女も社会人なのですがワイルドな暮らしぶりは相変わらずで、昨夜もテキーラをあおっりまくって家に帰っていないとか。ちなみにホームページは3日で飽きて消したそうで、僕も見ないままでした。空白があいただけあって話のネタは多岐に渡り、「会社に泊まって警備員に起こしてもらう時に必ず広末と名乗り『広末さん、朝ですよ』と言ってもらうことに無上の喜びを感じる友人」の話はなかなか興味深いものがありました、なんて書くとふざけた話題ばっかりだったようですがそうじゃないんですってば。
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9月
2日
(thu)
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この間まで取材陣を引き連れて東京を徘徊していた猿は、ペットとして飼われていたのが逃げたか捨てられたかしたものだという話を聞きました。せっかく下地はできていたのに、あの猿は東京の市街で土着化することを許されなかったわけです。MOUSE ON MARSの新作「Niun Niggung」のジャケットにも猿。こちらは、猿にコンピューターを操作させたような変な音が詰まっています。
アコースティックギターが奏でられるオープニングにはJIM O'ROURKEの「BAD TIMING」を連想しましたが、その後はエレクトロ音塊を満腹するまでフルコースで並べてくれます。クラブで激しくダンスするためというよりは、自室での小躍り向き。でも小手先の音楽には持つことができないドラマが曲の中にあって、それでいてポップな楽しさもあるのです。無愛想でも難解でもないけれど、それでいてけっこうハードなビートや混沌も隠されているので油断は禁物。室内楽のような知性派テクノでした。
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9月
1日
(wed)
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カーネーションは相変わらず好調みたいで、マキシシングル「REAL MAN」は音の瑞々しさとエッジの冴えが印象的です。ライヴでも披露していた新アレンジの「YOUNG WISE MEN」と、けだるさが気持ちいい「ぬけがらとかげろう」も収録してます。渋谷のタワーで買ったら、ソノシートと9月25日のイベント整理券ももらえたのですが、よく考えたら25日はこれですじゃないですか。
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そのカーネーションの曲もネット上で買える時代になりました。MP3による配信がmp3.music.co.jpでスタートしたもので、METROTRON RECORDS・LITTLE EL NI~no・ART UNIONという3つのレーベルが参加しています。僕の場合、リストにあるアルバム43枚中13枚はCDで持ってるのですが、それでもその筋のマニアからは「少ない!」と怒られそうです。1曲200円程度で、支払いは電子決済システムとクレジット決済の2種類。電子透かしによって管理されるそうですが、この管理方法はどのくらい有効なんでしょうか。また、MP3自体がどのくらい売れるのか、そして当のアーティストたちがこうした販売形態にどの程度納得しているのかも気になるところなのですが…。
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メトロトロンといえばムーンライダーズ。ライダーズの公式ページといえばファンが運営するMOONRIDERS WEB SERVERでしたが、事務所の運営による公式ページmoonriders.netも稼動し始めました。早速読んでみましたが、ユーモアと屈折の同居する文章はインターネットにあまりにも似合っています。敷居の高さを問うのなんざ無粋と言うものですね。
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