ベルギーGP終了後にルイス・ハミルトンに対して25秒加算ペナルティを下したスチュワードの裁定により、ハミルトンは優勝取り消され3位に順位を落とした。その結果、2位だったフェラーリのフェリペ・マッサが優勝を手にしたのだ。
マクラーレンのハミルトンがバスストッ・プシケインで接触を避けてショートカットをし、一時的にライコネンの前に出たあと、そのライコネンに対して適切にポジションを譲らなかったと、スチュワードは判断しペナルティを科した。
これについてマクラーレンはスチュワードの裁定に控訴するとすぐにFIAに伝えており、その手続きがとられたことが確認された。
マーティン・ウィットマーシュ:
「2008年ベルギーGPでFIAスチュワードによってルイス・ハミルトンに言い渡されたペナルティについて控訴する意思で手続きをする決断に続き、ここに上訴申し立てを提出したことを確認する。ルイス(ハミルトン)はこの一件について次のような説明をしている」
ルイス・ハミルトン:
「レースの終盤、安定して1周ずつキミ(ライコネン)に追いついていた。そして残り3周となったところで、最終シケインの進入で彼をオーバーテイクするに十分なほど近づいていたんだ。シケインの最初のエイペックスにかけたブレーキングエリアでわずかに彼の前に出ることに成功した。次のエイペックスにかけて彼が抵抗したんだけれど、でもそうしてきたことで内側のラインに僕のスペースがなくなってしまった。接触をさける唯一の方法がそのエイペックスの内側をカットすることだったんだ」
「キミの前で2つ目のエイペックスを抜けてしまったから、すぐにストレートでスピードを落とし、キミが僕の前に出られるよう確保した。チームも無線でキミを前に行かせるように指示してきたけど、すでにそうしていたからね。結果的に、キミはスタート/フィニッシュ・ラインを僕の前で通過しているし、僕より時速6.7kmも速かった」
「キミを完全に先に行かせたあと、キミの後ろでコースの左側から右側に動いた。そして1コーナーの内側でキミに仕掛け、ブレーキで彼の前に出ることを成功していた」
マーティン・ウィットマーシュはこう付け足している。
「ピットウオールから、ルイスがキミを抜き返させたことについてレース・コントロールが納得かと確かめていた。そして彼らは“良い”形でポジションが返されていたと思うと2度も確認をした」
「もし代わりにレース・コントロールがそのときのルイスの行動について何らかの懸念を表明していたら、ルイスにキミを2回目の先行させるようにと指示をしていただろう」
声明は以上
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