since 14/DEC/96
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1月
31日
(wed)
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SPANK HAPPYのライヴとあれば会社も早く出ますが、いざ会場のCLUB ASIAの前で当日券を買おうと財布を出したら、銀行で金を下ろし忘れて1000円しかない事実に顔面蒼白。慌てて銀行へ行こうとした途中で会った栗原さんにお金を借り、会場でまちださんにまたお金を借りて栗原さんに返すという綱渡り状態でした。忘備録、まちださんに5000円借りています。
SPANK HAPPYは今日もとても凶悪な匂いを発していました。菊地成孔は「ステージで本当のことを言っちゃダメ」と繰り返し、それに応えて一昔前のアイドルのように純情ぶる岩澤瞳。美しい彼女が荒んだ精神を持つことなら、なんと世界を彩るコントラストは鮮やかなことでしょう。そして、そんな彼女の姿を浮き彫りにしようとする菊地成孔による演出も、厚くてリズムの強いサウンドも、物騒な言葉に溢れた歌詞も、どこかステージ中央の岩澤瞳の抱える空虚さにも似た何かに吸い込まれていくように感じられる瞬間が何度かありました。いや、その岩澤瞳の「誰にもどうにもできない何か」こそが菊地成孔が彼女を選んだ理由なのかもしれません。SPANK HAPPYのステージは菊地成孔の悲哀を強調する面もあるけれど、時々不意に苦笑しながら歌う彼はとても幸福そうでもあったのです。
決して広くはない会場には知り合いだらけ。カルビを食べて帰路に。
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1月
30日
(tue)
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原武史「大正天皇」、古屋兎丸「Marieの奏でる音楽」上巻、松本光司「クーデタークラブ」第1巻購入。でもなぜ僕が行く本屋はどこも幸村誠の「プラネテス」第1巻を置いてないのかなぁ。最近は漆原友紀の「蟲師」にしても「クーデタークラブ」にしても買うまで時間がかかっていて、講談社の本を探すのにこんなに手間取るのも変な気分です。発売日にマンガ専門店に行く時間的余裕があればねぇ。ともあれ、まずは買ったまま積まれていた魚住昭の「渡邉恒雄 メディアと権力」を読むことにします。
「ベスト!モーニング娘。1」など最近購入したCDについてはまた日を改めて。
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1月
29日
(mon)
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あなたが22歳の頃はどうしていましたか? というのはあなたが22歳以上だと決めつけた質問ですけれど。僕は小沢健二の「犬は吠えるがキャラバンは進む」を何百回も繰り返し聴きながら就職活動をしていました。つまりはそういう閉塞感を抱えていたということかもしれないと今になって思います。そのアルバムも廃盤となり「dogs」と改題されて再発されている現在では、あの頃よりも大量にCDを買うようになったのに比例して、同じ作品を繰り返し聴くことは少なくなりました。これは何かの暗示なのかな。
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OUTDEX更新、「small circle of friends」に悦び組・LAST POSITIVEを追加しました。ピクニック・カレンダーもリンク先が増えています。
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1月
28日
(sun)
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りゃんさんを渋谷案内。そして彼女は大阪に戻るべく空港へ、またねー。
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それから会場の場所を把握しないまま「Oh! Xtend」のため新宿へ。何度も会場のサイトウさんに電話して、結局迎えに来てもらいました。すいません。
そして階段しかない雑居ビルの5階にある会場にやっとたどりついたと思ったら、鳴っていた最後の曲が終わってタイミング良くイベントが終了したところ。泣けましたね。時間も確認していなかったのですよ。ファミコンの画面を映したモニタやスクリーンが並んだ会場で今後のイベント告知を聞きつつ、くじけないように自分に言い聞かせ、DJのここうさんやLZDさんをはじめとする知り合いの皆さんに挨拶をして会場の外へ。
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続いて、「エスプレッソ」主催の「NO BLEND vol.1」のために新高円寺のSALON de marbletronへ。僕が着いた時にはAmephoneのトーク中で、会場はけっこうな盛況です。エスプレッソのイベントらしい知的で洒落た雰囲気の中でお客さん同士の会話も盛り上がっていて、いい感じに落ち着いたサロンとして機能している印象でした。以前からネットでやりとりをしていたアイダヂュンヤさんのDJも。
来場者には「エスプレッソ」10号が配られたのですが、音楽の話題にとどまらないコラムや写真も増え、雑誌としての完成度がさらに増していてちょっと感動しました。この情報量で820円は安いなぁ。100人が90年代のベストアルバムを挙げた「90年代BEST99+1」には僕も参加させてもらっていて、自分の中ではとても簡単に決めることができた1枚のアルバムを紹介しています。
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1月
27日
(sat)
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大雪だよ! それでも渋谷に向かわねばならなかったのは、りゃんさんの上京飲み会のため。激しい吹雪はりゃんさんの東京来襲に警戒を呼びかけているかのようでしたが、ともかく「なんでこんな目に」と涙で雪を解かしながら駅へと向かったのでした。
露地温さん・りゃんさんと合流後、やや緊張しながら初対面のマツノさんの登場を待ちます。悪辣さが冴え渡る日記にかけては随一のマツノさんだけに油断がならず、「実は女性では」「実は日本語に堪能な外国人では」と話しているうちに、待ち合わせの渋谷TSUTAYA1階にいる全ての人がマツノさんに思えてくるまで時間はかかりませんでした。でも現れたマツノさんは、落ち着いた中に蠢くものを感じさせるナイスガイ。合流後に入った飲み屋では、りゃんさんとマツノさんの直接激突を見るべく煽ってみましたが、二人ともまだまだ猫の皮をかぶっていたようで実現しなかったのが残念でした。で、りゃんさんはなんで「りゃん」なのよ?
まったりとし始めた頃に、U5さん・みみながさんご夫妻が到着。行っているライヴから想像される業の深さを裏切るような爽やかカップルでした。そんなメンツに囲まれたりゃんさんは、「皆の妹」って感じでお得なキャラだね。
大雪で飲み屋が空いていたのをいいことに実に5時間にも渡った長丁場は、そのまま「もう雪で帰れないかも」という不安との戦い。皆さんお疲れさまでした。
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1月
26日
(fri)
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会社帰りにカラオケ。大江千里「格好悪いふられ方」、ABBA「DANCING QUEEN」(英語が歌えなくて半分ぐらいは『ラララー』)、おニャン子クラブ「夏休みは終わらない」、伊藤さやか「恋の呪文はスキトキメトキス」、吉田拓郎「落陽」などを熱唱。週末なので思う存分にダメ気味。
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1月
25日
(thu)
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岩館真理子の「アマリリス」は、張り詰めていて複雑だった「キララのキ」に比べたらずっとシンプルなラブストーリー。けれどお互いに想いながらも気持ちがすれ違い続ける設定なんて一歩間違えば読んでいてイライラするだけなのに、登場人物たちのとぼけた味わいをまぶしながらテンポ良く読ませてしまう点はすでに芸の領域に入っています。しかも押しつけがましくないけれど笑える場面だらけなのです。
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1月
24日
(wed)
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UMMO Recordsのオムニバス盤は題して「トリビュート・トゥ・ニッポン」。こりゃ政治性云々を越えるインパクトが音楽にないとねーと思っていたら、吉田ヤスシ&宮原ヒデカズによる1曲目からして憲法がどうのと歌ってました。でもレゲエに浪曲のような節回しのボーカルの乗るこのトラックは面白いから合格。スパナはいい感じでエキゾチカ、リズムの軽さが心地いいTHE FOXも浮遊ポップス体質なんだと思わされます。インストで印象に残ったのは、曖昧模糊とした中に繊細さのあるEAD、テクノとジャズが融合したようなリズム感のATR、歪んだエレクトロのKK.NULL。HELICOID 0222MBの澱んだサウンドとけだるさも、すでに一聴して彼らだと分かる個性です。山本精一と渚にてはやはり別格。渚にてなんてムード演歌のような雰囲気でありながらそれが快感でした。福沢諭吉の一万円札と各種登録商標をミックスした、宇川直宏のアートワークもいかしてます。
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1月
23日
(tue)
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午前3時にABBAの「DANCING QUEEN」を聴いて感動。俺、疲れてるのかな。
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くるりのマキシシングル「ばらの花」、すごくいい。今まさに成長中のバンドの面白さを感じます。「ばらの花」は相手との微妙な距離を描く歌詞と、クールなサウンドの肌触りが新鮮で、スーパーカーの古川美季のコーラスがまた魅力的。「青写真」の歌詞を読むと、岸田繁ってまだ若いのになんでこんなに過去を振りかるんだろうと感じたけど、それは俺も同じかぁ。共感してるし。そのナイーヴさの反動のように、「イメージファイト」への流れの中でサウンドがワイルドになるのがまた痛快なのです。
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帰宅して夕食を摂った後ついベッドに寝転がって、ハッと目を覚ますと夜中の1時とか2時とか。そんな毎日です。疲れてるな、こりゃ。
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1月
22日
(mon)
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OUTDEX更新、ピクニック・カレンダーをリニューアルしました。今回の変更点は、ライヴ・CD・マンガ・イベント・アイドルなどの情報を扱う他のカレンダー/スケジュール系のページへ、左フレームを設けてリンクしたこと。それぞれのカレンダー/スケジュールページを同一フレーム内で見られるのに加えて、各ページのトップページもリンクして新しいウィンドウで開ける仕様にしました。最近CGIを使ったカレンダーが増えてきたので、それをまとめたポータルとしてお使いください。
また、「ピクニック・カレンダー」は微妙にURLを変更しました。ディレクトリ名を「calendar」にすべきところを「calender」としていた事実はこのまま見ないことにしたかったのですが、今回のリニューアルを機に以下の通り修正しましたので、ブックマークなどしている方は変更をお願いしますね。
http://picnic.to/~outdex/calendar/
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この日記のリンク先を抽出して月毎にまとめたリンク蔵も更新、2000年12月分を追加しました。
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1月
21日
(sun)
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引き続き静養。LABCRYのライヴにも行けませんでした。嗚呼…。
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ミニモニ。特集の「ハロモニ」では、「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」「春夏秋冬だいすっき!」の2曲とも披露されていました。「慎吾ママのおはロック」みたいな子供狙いの楽曲だと思っていましたが、踊りに関してはあそこまでハードだと子供は真似できませんね。あと、つんくってオヤジ声のコーラス入れるの好きだなぁ。ミカが矢口より若いってのは意外。夕方には「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」をリピートで流したまま眠ってしまったので、5時間ぐらい睡眠学習方式で聴き続けたぴょん(語尾の活用が意外と難しい)。
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編集さんにいただいた南敏久の「すごいコスプレ烈伝!」を読了。40本近くものコスプレAVのガイドブックで、登場コスチュームの一覧はもちろん、内容をコスプレ度・着たまま度など五つの基準で採点しているという、その手の趣味の人には極めて実用的であろうと推測される本です。せっかくなのだから各ビデオの発売年月日なども記した方が資料的価値が高まったのではないかと思いますが、その資料的価値を喜ぶ人がいるかは謎ですね。本書で胸を打つのは、たとえどんな場面であっても女優がコスチュームを脱いで全裸になったらビデオを早送りにするという南敏久の見事なコスプレ・フェチっぷり。解説もコスプレAVの馬鹿馬鹿しさを通して世界の虚無を浮き彫りにし、それを観てしまう男の物悲しさをもしみじみと感じさせます。「ぶっかけカーニバル」で知られるシャトルジャパンの社員や、コスプレイヤーのルーク&みちるのインタビューもあって、業の深い世界を垣間見れました。
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1月
20日
(sat)
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胃腸の調子は悪いし、浅くしか眠れなかったり異常に眠かったりと体調が悪いので、この週末は自宅で静養することに。大阪から上京していたかっちゃんの新年会や、カーネーションのライヴも断念しておとなしくしていました。
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「アワーズライト」3月号には山名沢湖さんが初登場。僕の「BED ROOM DISC JOCKY」のお題は、ホフディランとピチカート・ファイヴです。
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「コミックH」VOL.2は、それなりに楽しめるけれど強烈な印象を残す作品はあまりありません。マンガ家というよりアーティスト志向なのも含めて個性的な雑誌ではあるのですが。一番驚いたのは、コミティアで同人誌を買っていた長縄さんの作品「もしもし。」が掲載されていたこと。恋愛に関して自身の感覚を貫きながらも、同時に自分が規格外の人間であるかのような不安も感じている主人公の心理が、独自のリズムで描かれています。
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1月
19日
(fri)
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「MUSIC MAGAZINE」2月号で、LOVE PSYCHEDELICOのアルバム評と矢野顕子のライヴ評を執筆しています。
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くらもちふさこ「天然コケッコー」第14巻、おおひなたごう「カステラショックRemix!!」、朔ユキ蔵「チマタのオマタ」購入。とうとう最終巻を迎えた「天然コケッコー」は、終盤での不安の煽り方が上手いだけに終わり方が綺麗過ぎてあっさりとした印象を受けましたが、最後の最後にまた思わぬ仕掛けがあって、さすがくらもちふさこだと感じました。おおひなたごうの「カステラショックRemix!!」は、93〜94年の作品を収録して96年に発売された「カステラショック」の新装版で、いまよりもギャグがゆるめ。朔ユキ蔵の作るストーリーには中途半端に病んでいるような煮え切らぬものを感じますが、絵は大好きです。
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1月
18日
(thu)
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I say a little prayer for you.
今はマツモトキヨシに変わってしまった駅前のダンキンドーナツでその曲を耳にしたのは、まだ僕が大学生の頃でした。その曲のサビのフレーズが強烈に記憶に残った僕は、女性ボーカルからその曲をソウルの有名な曲なのだろうと勘違いして、ソウルに詳しい知人に音程の外れた鼻歌を聞かせて曲名をたずねたものの分からないまま。突然再会したのは、それからだいぶ経って作曲家・Burt Bacharachの作品の編集盤を聴いた時でした。曲名は「I Say a Little Prayer」。67年にDionne Warwickが歌って4位のヒットを記録した曲です。
Burt Bacharach作曲、Hal David作詞の楽曲を集めたそのアルバムは、当時僕が通っていた大学の近くにあった神保町のJANISというマニアの巣窟のようなレンタルCD屋で借りたので、手元にあったのはずっと一本のダビングしたカセットテープだけ。貧乏だったのです。
それが今日になって突然Connoisseur Collectionから発売されている編集盤「THE BACHARACH & DAVID SONGBOOK」を買ってきたのは、chicaさんと「The Best Friend Wedding」という映画について話したから。彼女の2000年12月30日の雑記で語られているこの映画では「I Say a Little Prayer」が流れるそうで、そう聞いたら無性にまたCDで聴きたくなってしまったのです。観てみたいね、この曲を大合唱するシーンって。
このアルバムは「What The World Needs Now Is Love」や「Do You Know The Way To San Jose」など当然のように名曲揃い。今よりも同じCDやテープを何度も繰り返し聞いていたわりには当時の思い出はないけれど、初めて耳にした日から遠く離れて今日また「I Say a Little Prayer」に胸を焦がす不思議さを今は愛しましょう。何度聴いても息が詰まりそうな歌なのです。
そして小さな祈りを。これから遠く離れて暮らす大切な友達の幸福のために。
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1月
17日
(wed)
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枡野浩一さんがナレーターを務め、加藤千恵も出演した「ETV2001 よ・う・こ・そ電脳短歌の世界へ」は、結局ラスト7分しか見られませんでした。無念。でもテレビを点けたらちょうど旭川で暮らす千恵が登場していて、彼女がテレビの画面の中で真面目に言葉について語っているのは変な気分でした。続いてカメラが、パソコンのキーを叩く枡野さんの姿を剃り上げた後頭部から映していったのはちょっと笑いましたが。この番組は25日の午前1時15分から再放送するそうなんで、今度はちゃんと予約録画する予定。
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1月
16日
(tue)
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鈴木志保の新作短編のためだけに「デザインフレックス」Vol.002に対して838円(税抜)を払うかと問われれば、僕は払うのです。鈴木志保の「たんぽぽ1-2-3」では、大きなコマの中に小さなコマやフキダシが配列されて時間経過を表現する手法に驚かされたのも束の間、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」を引用しつつ、こねこの願いから世界の秩序を謳いあげるスケールの大きさに圧倒されました。これは16ページのマジックです。
またタナカカツキの「オッス!トン子ちゃん」も、70年代少女マンガのパロディーのようでいてしっかりテーマがあり読ませる作品でした。
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1月
15日
(mon)
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「COOKIE SCENE」VOL.17で「Private Top 10 Of The Year 2000」という企画に参加しています。僕はマンガやイベントもCDと一緒にベスト10に並べたのですが、他の人はCDだけで選んでいる場合が多いですね。あらら。
現物未確認ですが、2月号でも「ガロ」の創作同人誌紹介コーナーを執筆しています。こちらもよろしくです。
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新井英樹「THE WORLD IS MINE」第13巻、山本英夫「殺し屋-1-」第8巻、山田芳裕「度胸星」第4巻購入。須賀原が自殺しヒグマドンは暴走し飯島も殺されて、「THE WORLD IS MINE」は相変わらずのテンションにして見せ場だらけの状態です。そして物語はトシとモンの出会いへ。「殺し屋-1-」は、仲間まで殺してしまう場面の一瞬の美しさと凄惨さが素敵でした。「度胸星」は、打ち切られたとはいえ妙にまとめた最終回になっていなかったのが唯一の救いです。
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最近異常に眠い。自分で驚くほど何の気力もありません。年末年始からずっと生活が不規則なせいなのかな…。
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1月
13日
(sat)
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1月
14日
(sun)
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上京中の加藤千恵を囲んで一色家で鍋。有馬さん・イワキリさん・渋谷さん・テルヤスさん・田中庸介さん・まつねえさんなど十数人が集まったので、鍋を囲もうにも人がはみ出すほどでした。そして東京で購入した服を着ながらモーニング娘。を歌い踊る千恵17歳。ああ、世界は君のものだよ。僕は一色家の子供達と積極的に交流をしてピュアなハートをアピールしようとしましたが、「子供扱いがヘタ」ということで終わりました。
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日付が変わる頃にchicaさんの家でのパーティーへ。前回はスカートをはいた記憶がありますが、今回はサルの着ぐるみが用意されていたのでやはり着ざるをえません。正確に言えば積極的に着用しました。朝までたくさん話したけれど、自分の視点が不意に入れ替わったり広がったりする瞬間って楽しいね。そういう機会がこの歳になってもまだあることは幸せなことです。
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新たな道を選び進んでいく仲間達に溢れる幸せを願います。願わくば、君たちのために僕ができる最善の道を選びとれていますように。心から!!
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1月
12日
(fri)
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表参道で「さぁ、生きてみよう会」。同じ店で7時間飲んだりして結局朝まで。渋谷のマイアミで時間を潰すべく午前4時に表参道から人気もない道を歩けば、ああ、笑いも涙も含めて世界の感触はとてもリアルだよ。
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1月
11日
(thu)
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加藤千恵が旭川から上京中なので、テルヤスさん・梅本さんと昼食。ああ、相変わらず千恵は千恵だね、世界は君のものだよ。彼女が登場する「ETV2001 よ・う・こ・そ電脳短歌の世界へ」も17日に放送されちゃうんですから、1年前に初めて会った時には予想もしていなかった方向へ彼女は成長しています。いや、周囲に業の深い大人を集め、無責任な賛辞には醒めた目も向けてみせける17歳とは思えぬ知恵とセンスの持ち主だけに、むしろ予想通りというべきでしょうか。
今日は彼女が主催する短歌ミニコミ「Happy Mountain」ももらいました。これがすごい装丁で、旗仕様なのです。全長55センチのケースに入っていて(写真1)、それを開けると中に旗が(写真2)。そして旗の形状をした冊子を取り出すと、色紙にプリントゴッコで刷られたサイケデリックな色合いの文字で短歌やそれに類する言葉たちが…(写真3)という具合です。実際の制作作業はテルヤスさんや梅本さんたちがしたそうですが、「うたのゆびびん」の流れを汲んだ混沌と千恵のドリーミィーさが混ざり合って、とんでもないシロモノになっていました。
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1月
10日
(wed)
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作・夢枕獏、画・谷川ジローによる「神々の山嶺」第1巻は、エヴェレスト初登頂の謎を記録したカメラの謎を追う日本人カメラマン・深町を描きながら幕を開けます。やがて彼は、日本から消えた天才登山家・羽生とトルコで出会い、彼の過去を調べることに。最初こそ物語を引っ張るモチベーションが弱く感じられて退屈さもありましたが、死と背中合わせで山を登ることに憑かれて他の全てを投げ打った羽生の人物像を深く掘り下げて行くことで読ませていきます。登場するのは男ばかり、描かれる舞台は断崖ばかりという色気の欠片もない作品ながら、次第に読み手を物語に引きこむ手腕はさすが谷川ジローです。とてもストイックな描写に好感を持ちました。
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1月
9日
(tue)
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ピチカート・ファイヴの「さ・え・ら ジャポン」は、「日本」をテーマにしつつ君が代からポケモンまでぶちこむ無軌道さゆえに、聴く前には期待していいのか戸惑ったものですが、結果的にはここまでテンションの高い小西康陽のキレっぷりは「月面軟着陸」の頃以来なのではと感じ始めています。カバー曲が多かったり、野宮真貴以外のボーカリストによる楽曲が大半を占めていたり、従来のピーチカートらしさこそ薄れてはいるものの、小西康陽がデザインするコンセプトこそピチカートと考えればかなりの秀作です。というか、今になってこういうアルバムを作るとは思いませんでした、やはり「おはロック」の勢いがあってこそなのかも。
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1月
7日
(sun)
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昨夜TGVを終えて帰宅してから10時間眠ってしまいました。
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僕の周囲にもつくば万博のポストカプセル2001が届いてるみたいです。昨日のイベントに来てくれたトモコさんとユウタくんには、そのハガキの実物を見せてもらいました。僕はつくば万博って行った記憶すらないのですが、他人のアルバムを見て勝手に切なくなる感傷マニアとしては、なかなかいい話が多くてセンチメンタルのかきいれ時です。
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気付いたらこの日記のカウンタが35万を超えていました。多謝。というか、この日記がすでにあしかけ6年続いているのも悪い冗談です。
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1月
6日
(sat)
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ずいぶんと大きな音で音楽が鳴っているよと夢の中で思いつつ目を覚ますと、そこは「Let's Stoned picnic TGV」の会場。開場後に準備の疲れでついウトウトしてしまったのは、いきなり正月6日にゲストも無しの開催だったものの、いい感じにお客さんが来てくれた安心感のためでした。
いつも遊びに来てくれる皆さんも、初めて訪れてくれた皆さんも、本当にありがとうございました。念願の初対面を果たしたRyunosukeさん、いろいろ話せて嬉しかったです。たまたま会場を覗きに来たのが野中モモさんだったのにもビックリ。そして僕以外の皆さんにも、それぞれにTGVが語らいや出会いのサロンとなっていたら、これに勝る喜びはありません。
そしてDJのハルヲさん・MASAさん・オザワさん・まちださん・僕のうち、今日はまちださんの誕生日でもありました。おめでとう!
SET 1 |
1 | 松田マヨ | 記憶 |
2 | さかな | Miss.Mahogany Brown |
3 | 久保田麻琴 | 遠い願い |
4 | 渚にて | あなたを捨てる |
5 | クラムボン | シカゴ(病み上がり) |
6 | 加藤千晶 | 花咲く労働 |
7 | 直枝政広 | ギターに映る空 |
8 | FISHMANS | MELODY |
SET 2 |
1 | THE WILD MAGNOLIAS | PARTY |
2 | THE DIRTY DOZEN BRASS BAND | UNCLEAN WATERS |
3 | WAREDELL'S SLAMMIN' BIG BAND WITH LUTHER KENT | FITS AS A FIDDLE |
4 | JOHN SIMON | TWO WAYS O' LOOKIN' AT THE SAME THING |
5 | VAN MORRISON | MOONDANCE |
6 | THE METERS | 6V6 LA |
7 | HARRY & MAC | NIGHT SHADE |
8 | SQUIRREL NUT ZIPPERS | BABY WANTS A DIAMOND RING |
9 | DR.JOHN | MY INDIAN RED |
10 | THE SKA-TALITES | I SHOULD HAVE KNOWN BETTER |
11 | WAR | WHY CAN'T WE BE FRIENDS? |
僕は邦楽だけ流すというパターンを一度もしたことがなかったので、SET 1は邦楽のしみじみ系ナンバーで攻めてみました。自分で流して自分で泣きます。涙でCDJが見えないよ…。SET 2はガラリと変わって勢いのいいニューオリンズ音楽が中心。そして最後は南へ進んでジャマイカへと向かってみました。「Why can't we be friends?」、それがTGVのテーマです。ええ、今決めました。
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第1回目のTGV終了後にも書いたことですが、第5回目となった今回でも自分は幸せ者だと痛感しました。本当に。そしてこの感動を忘れて絶望に囚われる日もまた確実に来るのでしょう。でも今は来場してくれた皆さんにただただ感謝しつつ、幸福な時間の余韻を大切に味わいます。ありがとうございました。
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1月
5日
(fri)
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「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観に渋谷へ行ったものの立見と言われ、これは明日のイベントの準備をしろというお告げだろうと思い、WARの「WHY CAN'T WE BE FRIENDS?」だけ購入してとっとと帰宅。欲しい物も会う人もいなければ、渋谷ほど寂しい街はないさ。
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1月
4日
(thu)
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新井英樹の「あまなつ」はエンターブレインから発売された短編集。94年の「ひな」では、主人公の女は女房持ちの男と旅行をしながら、そこにさらに自分に惚れた男を二人呼び寄せます。ボーッとしているようでいながら、男たちの腕から逃げてはもてあそぶ彼女に翻弄される男たちが殴り合う終盤のむやみなテンションが新井英樹らしいです。そうした人間臭さを露悪的なまでに細かく描写するとともに、各キャラクターのバックグラウンドを交錯させて物語に厚みを持たせていく手法は、90年の「こどもができたよ」でも同様で、妊娠したものの婚約者以外とも浮気して誰の子供かわからない女とその婚約者の感情のグチャグチャなぶつかり合いが読みどころです。同じく90年作品ながら、ほのぼのでちょっと不条理な2ページギャクのシリーズ「牽牛庵だより」は、初めて読んだけれどこんな作風もあったとは意外でした。いや、本人の中では他の作品のシビアさと「牽牛庵だより」のようなほのぼのとした雰囲気は裏表なのかな。
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1月
2日
(tue)
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1月
3日
(wed)
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本田健さん・しばたたかひろさん兄弟宅で開催されたマンガ読み新年会へ。参加者は実に21人、一番若い参加者は2歳という人数の多さと幅の広さでした。とりあえずホームページを持っている参加者だけ順不同で挙げると、新田五郎さん・南研一さん・コーノコーイチさん・山名沢湖さん・三五千波さん・スズキトモユさんというメンツで、あと犬上すくねさんも。午後1時から始まって、テレビもインターネット端末もない部屋でマンガ話が延々と繰り広げられました。いや、本田さんの本棚を探索したばかりに、一部では高岡早紀と秋山実希についての話題が予想外に大きな割合を占めてしまったことは否めません。
突然ですが新春秋山実希リンク
画像1、2、3、4
秋山実希がMIKIとして参加したVANITYの公式ページ、その中のSPECIAL ISSUE
え、秋山実希は「柴田実希」として黒BUTAに出演していたの?
鍋を囲んでいるうちに日は暮れて日付けも変わり終電も逃し、結局また朝まで。この年末年始、僕はこのパターンばかりやっています。そしてスタートから12時間以上経った頃になって、突如「ピクニック漫画賞」なる構想が浮上したのでした。詳しくは次報をお待ちあれ。
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00年
12月
31日
(sun)
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01年
1月
1日
(mon)
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語ったり山田芳裕の「度胸星」を読んだりしてサイトウさんの家で朝を迎え、帰宅したのは31日午前7時過ぎ。
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それから眠って、夜には年越しのために今度はタロウくんの家へ向かいました。他のメンツは、OGAIさん・シバタくん・トモコさん・トモミチくん・ユウタくん。僕が遅れて到着した頃には皆モリモリと音が鳴るほどの勢いでチゲ鍋を食っていて、その食材の多さゆえに年をまたいで食い続けることになりました。
酔っ払って不自然に高いテンションの中、テレビのチャンネルを変えていたら突然の2001年到来。写真をバシャバシャ撮り合い出します。それにしてもカウントダウンの前後から、30分以上携帯電話が掛けるのも受けるのも困難になったのにはまいりました。昨日のコミケ会場から2日連続ですよ。そして、食ったりゲームをしたりしているうちに皆次々と討ち死にして眠り始め、眠れない僕だけタロウくんの部屋のマンガを読み漁りながら再び冷たい朝の光を浴びたのでした。嗚呼、新しい世紀の夜明けは少し寂しいよ。
7時過ぎにトモコさんが帰るというので、一緒に駅へ。元旦の朝の住宅街は恐ろしいほど静まりかえっていて、角を曲がって出た長く真っ直ぐな道に何も動く物がない光景に、「なんか絶望的な眺めだね」と話しながら歩きました。耳たぶが痛くなるほど風が冷たいので、僕はダッフルコートのフードをかぶりながら。
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そんなわけで、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。6日には新高円寺のSALON de marbletronで「Let's Stoned picnic TGV」と題したニューイヤーパーティーをするので、是非遊びに来てください。僕は17:10-17:45と21:20-22:05の2度回します。
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