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小心者の杖日記@o u t d e x

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731日 (tue)

 「COOKIE SCENE」はvol.20からCD付きに。

 映画「テルミン」の公開を控えて、テルミンが盛り上がってますね。ええ、まんまと僕も欲しくなっているクチです。エスロピ情報によると、HMVはオリジナルモデルのテルミンを発売、19800円だそうです。

 でも8月31日の発売まで待つのは辛いなぁ…というわけで、石橋楽器が発売しているテルミンにしようかとも考え中。こっちは14800円。HMVモデルも製造は石橋楽器みたいです。

 映画「テルミン」公開初日の8月11日には、恵比寿ガーデンシネマで竹内正実の生演奏もあるとか。コミケと重なるけど、そういえばコミケカタログもまだ買ってないや。

 ところでテルミン奏者のLydia Kavinaのページにあるこの画像、なんか品がありながらも深い業を感じさせていいな。子供の頃からテルミン教育。

 
730日 (mon)

 青山CAYで「家庭教師ターザン A NIGHT TO TRIBUTE 岡村靖幸」。僕が着いた頃には主催者でもある朝日美穂のライヴは終わっていて、機材のせいで音が飛びまくりのDJタイムでした。ああいう時ってDJは地獄だよね、というのはさておき会場は岡村靖幸本人がいるわけでもないのにえらい満員ぶり。なにしろ皆、岡村靖幸の曲で踊ったり歌ったりの大盛り上がりなので、まずその時点で衝撃的ですらありました。

 続いてライヴをした直枝政広&ブラウンノーズは、「Peach Time」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」のカバーを織り交ぜながら、何もそんなにテンションをあげなくてもという熱演ぶりで痛快でした。すきすきスィッチの「おみやげ」のカバーも。

 ノーナ・リーヴスの西寺郷太のDJは巧かったです。彼と朝日美穂が「だいすき」をデュエットしてから、朝日・直枝・そして江口寿史というメンツでのトークに。動く江口寿史、初めて見ました。彼は「吉祥寺のタワレコで不良の相撲取りが声を書けてきたと思ったら岡村靖幸だった」というエピソードを披露したり、コンビニで岡村靖幸を見たという朝日美穂の証言に「なにやってんだ、あいつ」と笑って自分がスランプだった時代のことを棚に上げたりしていました。皮肉の利いた冗談ばかり言っていて、全然病んだ感じじゃなかったですね。「カルアミルク」は歌わずにステージから逃げちゃってましたけど。

 
729日 (sun)

 参議院選挙では消去法で苦汁の選択をしてきました。

 投票してから宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」へ。素晴らしかったです。125分、一瞬も弛むことなく次の展開へと引き込んでいく構成には本当にやられたし、そもそも最初の15分の鮮やかさですでにノックアウト。「もののけ姫」でもその民俗的な事物の情報量に眩暈がしたけれど、「千と千尋の神隠し」ではさらにカラフルでキュート、そして魅力的に描かれていました。ベタな言葉だけど、すごいよこの世界観の構築ぶりは。

 優しい心の少女が人々(人じゃないのが多いけど)を救う物語は予定調和なんて言葉で皮肉ることもできるだろうけれど、そんな隙を僕に与えません。というか、終盤の銭婆たちが糸を紡ぐシーン以降、銭婆と別れ、ハクのかつての名前がわかる場面へと続く流れには本当に涙が出て困りました。「紅の豚」と「もののけ姫」はそれぞれ1回しか観ていないせいもあるのでしょうがあまりピンとこなかったけれど、「千と千尋の神隠し」では久々に宮崎駿にガツンとやられた気分でした。

 公式ホームページの製作報告会採録で、宮崎駿は「10歳くらいのガールフレンド」たちが読んでいる少女マンガを読んで、「この国は恋だの愛だの しか彼女たちに供給していないと感じた」と述べていて、この発言の妥当性はさておき、そういう心意気でこの作品を作ってしまった彼はやはり偉大だと痛感しました。いい歳こいて「ガールフレンド」とか言ってるのも含めて偉大。「紅の豚」の男のロマンなんてあまり興味がなかったし、「もののけ姫」も労働運動が盛んだった世代が遠い向こう岸からメッセージを叫んでいるような印象だったのだけれど(というかあの夏はエヴァ完結編で頭が一杯だった)、この作品はものすごい勢いで入り込んできます。これは別に思想性の変化ではなく、製作報告会採録で宮崎駿が述べているような表現における手法の変化ゆえのことなのでしょう。

 湯婆婆は夏木マリ、釜爺が菅原文太という配役にはエンディングロールで驚かされました。カオナシのキャラクターは、好きな女に求めた物を与えてもらえずに逆ギレするオタクみたいなイメージなのかなぁ。ちょっと露骨だけど。あとエンディングテーマの「いつも何度でも」は、すっかり殺菌されたような曲でいまいち。サントラを買おうかと思うぐらい本編での久石譲のスコアがいいだけに、なおさらそう思ったのでした。作詞が渡辺美奈代にも詞を提供していた覚和歌子だってのは妙な再会をした気分 だったけど。

 
727日 (fri) - 728日 (sat)

 インターネットは今日で解散です。というわけで蒲田Studio80でPOST BARGAINユウタくん主催で、DJは彼の他にタロウくんトモミチくんOGAIさんシバタくん、そしてゲストに由一と押し掛けゲストの僕でした。このメンツだと99年のスティービーワンダーとんち合戦を思い出すね、と言うと皆は微妙な苦笑いとともに受け流します。あの頃を懐かしんでいるのは僕だけみたい。

 DJの皆はそれぞれの個性というか芸風をかなり濃い口で出していて、特にトモミチくんがDJブースからフロアへ飛び出して見せるダンスには爆笑とともに魅了されました。僕が流したのは、MAGMAを除けばART EMSEMBLE OF CHICAGO・DCPRG・渋沢毅オーケストラ・菊地雅章とジャズばかり。久しぶりに行ったStudio80は、昔よりCDJが音飛びして勝手にエフェクトをかけてくれました。

 僕は気がつくとカルアミルク2杯で酔いつぶれて寝ていたり、コンビニで自分の名前の載った雑誌を他の人に見せて喜んだり、クラブの前の植え込みに座って延々話したりで楽しい夜でした。求められるままにたくさん話したつもりだけれど、「意味が分からない」と真顔で返されたのは、レトリックから逃れようとしてしていたのに、ホー・チ・ミン市とか72年とかオレンジドーロとか読んでもいない椹木野衣の本の題名とかを記号代わりに並べて、結果的に相手を煙に巻いたようなものだったからです。ごめんね。それに僕は君が忌み嫌うであろうコミュニケーション上のあらゆるお約束をもう他人に許していて、時に僕も実践することにしてしまったのです。自分が許されることは期待していないけれど。

 イベントが終わった朝の5時、どこへいくわけでもなくクラブの前でたむろしているのって好きだなぁ。退屈さを素直に受けとめている時が幸せなのは、普段は抱えこんだ厄介な物事を楽しむように自分に強いてテンパってばかりで、そのくせ思い通りいかないと暇でもないのに「退屈だ」なんて言葉が口をつく日常だから。昨夜誰かが電話越しに僕を呆然とさせた記憶も投げ出して、そのまま車道に飛び込んでもいいぐらいに気持ちいい朝でした。皆お疲れさま。酔ってインターネットも携帯電話も捨てると宣言したはずなのに、こうして日記を更新しているけれど。

 
726日 (thu)

 キリンジ「Drifter / 太陽とヴィーナス」のジャケットは、構図も色合いもロゴも杉山清貴&オメガトライブみたいだけど、きっと意図的なんでしょう。堀込高樹の書く詞はやはり素晴らしいなぁ。

 THE HONEYSは、BRIAN WILSONがプロデュースしていたガールズユニット。「THE HONEYS OLLECTION」を聴いた印象だと、SPRINGよりはやや下世話?

 最近3人時代のSPANK HAPPYの「僕は楽器」「森へ行く方法」「チョコレートフォークソング」をへヴィーローテーション中なので、前ボーカリストであるハラミドリが昨年末に出した原緑/*come「ブルーズ彗星」もやっと購入。

 
725日 (wed)

 声優のおおたまゆみ、可愛いなぁ…と、ファンサイトのFree Flightomを見ながら突然思い始めたり。代々木アニメーション学園の出身だけれど声優というわりには出演作品はまだあまり多くなくて、ちょっとプレアイドルっぽいポジションなのも気になります。

 ナップスター 新ファイル形式の「nap」で復権目指す。新しいファイルフォーマットに移行するっていうのは、本当に苦肉の策ですなぁ。

 
724日 (tue)

 27日のPOST BARGAIN、ゲストでちょっとだけDJをさせてもらうことになりました。会社帰りにギリギリの体力で回させてもらいます。

 クーラーの効いたオフィスから外に出た瞬間に「暖かいね!」と無理やりなポジティヴ思考で発言しても、5メートルも歩けばやはり身体が溶け出しそうな暑さで、そのため浅く溜まっていた精神的余裕まで干上がって鬱屈と苛立ちだけが残されるそんな7月。これから東京は水不足になるのかな。

 さにさんや平澤さんから聞いたところによると、東芝EMIから出ているYMOのアルバムが廃盤になるそうで、なんでもアルファの権利がソニーに売却されたために来年そっちから出直すとか。YMO BBSによると、廃盤復刻計画のメールマガジンでもこの話が流れていたそうです。

 
723日 (mon)

 黒田硫黄「茄子」第1巻、富沢ひとし「ミルククローゼット」第3巻、岩館真理子「月と雲の間」、CLAMP「ちょびっツ」第1巻、「ガロ」8月号購入。岩館真理子は、最初の方の母親の離婚にまつわるエピソードに涙腺が緩むところでした。ユーモアの混ぜ方がまた絶妙なんだ。「ガロ」では、津野裕子・高浜寛・杜川螺子が良かったです。津野裕子の「ジェミニ」ではこれまでに発表されたいくつかの短編の世界がつながっていることが明かにされていて、高浜寛の「青い絵本」は目の描き方にえらく凄味があります。

 welcome to my flip siteによると、BRIAN WILSON公式ページに来日公演についてのニュースが。また国際フォーラムかぁ、チケットも値が張りそうだなぁ。もちろん行きますけど。

 
722日 (sun)

 夜だっていうのに交感神経が壊れたみたいに流れ続ける汗をすっかり湿ったハンカチで拭きながら、たまたま遭遇した祭の人混みの中を一人で歩いていたら、このままヴェトナムにでも行ってしまいたいと不意に思い立ったのだけれど、仕事が忙しくて夏休みがいつ取れるかもわからないというのが現実。その夜の気温が37度あったなんていうのも、後から知った話。

 ユウタくん主催で、27日にPOST BARGAINというポストロック系イベントがあるそうです。会場はおなじみ蒲田Studio80。会社員になってもユウタくんがこういうイベントをやってくれることに妙に安心しつつ、僕も遊びに行く予定です。

 
721日 (sat)

 今回のTGVのセットリスト。対SPANK HAPPYを意識しないで、というか意識したゆえにあえて逆に非フロア志向のオーケストラ入りの曲ばかりを選んでみました。

1DOOPIESAIR VIBES
2GARY USHERYOU STILL BELIEVE IN ME
3VAN DYKE PARKSSAIL AWAY
4ROGER NICHOLSJUST BEYOND YOUR SMILE
5ROY WOODDEAR ELAINE
6XTCFRIVOLOUS TONIGHT
7DAVID BYRNETHE GREAT INTOXICATION
8THE POGUESFAIRYTALE OF NEW YORK
9VON OTTER with ELVIS COSTELOAPRIL AFTER ALL
10ELVIS COSTELO with BURT BACHARACHTHE SWEETEST PUNCH
11岡村靖幸LION HEART(HOLLYWOOD VERSION)
12THE DIVINE COMEDYGENERATION SEX
13キリンジ雨を見くびるな
14K.D.LANGMISS CHATELAINE
15THE FLAMING LIPSA SPOONFUL WEIGHTS A TON
16ELOLAST TRAIN TO LONDON
17PREFAB SPROUTFARMYARD CAT

 昨日の夜、新高円寺発の終電で帰宅してから、すぐに頭を切り替えて「レコード・コレクターズ」用にTHE BEATNIKS「M.R.I.」評を執筆。…のはずだったけれど、頭を切れ替えきれずに思い切り今日にずれこみました。

 そのため新宿ピットインでの菊地成孔SESSIONに行けなかったのですが、菊地さんは「ムネカタくんってカッパに似てるよね」と言っていたそうで、本当に菊地さんあなたって人は。くはは。

  「アワーズライト」9月号の「BED ROOM DISC JOCKY」では、ソウルフラワーユニオン「SCREWBALL COMEDY」と電気グルーヴ「THE LAST SUPPER」を紹介しています。

 
720日 (fri)

 TGVに遊びに来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。知っている人もそうじゃない人も、たくさん来てくれて嬉しかったです。

 ここ最近は、会社やライター原稿やこのイベントの準備などなどでずっと精神的な緊張状態が続いていて、しかもオープニングで自分がDJをしている時に心労のピークが来たために、むちゃくちゃ憂鬱になりながらのDJでしたが、結果的にはとても楽しいイベントでした。お客さんたちも楽しんでくれたなら幸いです。

 僕はあえて対スパンクスを意識せずにやってみましたが、他のDJ陣は対スパンクスを念頭に置きながらもTGVの味を出そうとしてたんじゃないかと思います。仕事でこれないはずだったオザワさんが間に合って、メンバーができたのもよかった。彼が間に合わなかった場合のバトルDJに参加依頼していた渡辺兵馬くんハツミちゃん、ごめんね。

 そしてSPANK HAPPYのライヴ。結局1時間20分もやってくれたので、彼ら目当てのお客さんたちも満足してくれたんじゃないかと思います。FACTION BLEUのVJも、しっかり素材を用意してくれていてすごく良かったですし。案の定会場が非常に混んだ上に、VJの関係もあって前の方の人には体育座りをしてもらったんですが、僕はそんな状況をスパンクスの二人がどう思っているのか、なにより岩澤瞳ちゃんのご機嫌はどうなのか気にしてヒヤヒヤしながら、しかしデジカメのシャッターを切るのは止められませんでした。馬鹿です。

 でもスパンクスの二人は、アマチュア最後のステージでもむやみなくらい踊ってくれて楽しかったなぁ。僕は主催者側なんでけっこういろんな場面でドギマギしていましたが。CDJが音飛びして「普通の恋」の1番を2回歌ったり、CDJの頭出しが大変なのでアンコールが2曲に増えたり、瞳ちゃんに関するある詐称疑惑が浮上したりと、いかにもスパンクスの業の深さが予想外の事態を呼んでいる感じなのも素敵でした。うっとりします。

 ところで僕は最初の挨拶の時以外、まるで恋でもしているかのように瞳ちゃんと話せませんでした。それはもう、このまま口をきかないことによって瞳ちゃんを自分が近付けない存在にしておこうかと考えたぐらいで。ところがライヴの後に話したら向うは僕の名前を知っていて、どうやら菊地成孔さんが「あの赤いTシャツの男の子がムネカタくんで、君のことが好きで好きでしょうがないんだよ」とか彼女に話していたらしいのです。きっと僕がハァハァ言っているとかロクでもない話をたくさん聞かされていて、しかもそれは全て事実なのだから困ったものですね。

 TGVはたぶんまだまだパーティーを続けますので、今回初めてきたお客さんもまたよろしく。では全ての関係者の皆さん、そしてお客さんたちに深い感謝を。また一緒に遊べる日を楽しみにしています。

 
719日 (thu)

 THE BETA BAND「HOT SHOTS 2」、ALI HASSAN KUBAN「REAL NUBIAN」、NATACHA ATLAS「AYESHTENI」購入。ALI HASSAN KUBANはエジプトのヌビア地方のミュージシャン、NATACHA ATLASはモロッコ出身の歌手。後者はクラブ系だけど、この手のものにしては打ち込みがダサくないです。

 あと、タワーレコードで配っている「musee」vol.32で菊地成孔がデートコースペンタゴンの「グルーブ=ダンス対応音楽のニューフォームの追求」について書いています。

 
718日 (wed)

 今週の目標:TGVの当日まで倒れないこと。

 
717日 (tue)

 渋谷クラブエイジアでSPANK HAPPY。画鋲の中に靴を入れて自然工学を超越、マイケル・ジャクソンの鼻を取ればAP電が世界に配信、タヒチ人が80人いると太ったやつばかりだけどひとりぐらいは慰めてくれる、1000万円相当の覚醒剤よりも現金1000万円の方が人を狂わす、兄はエイベックスで弟はベルウッド、とかそんな感じのライヴでした。こうしてMCだけ抜き出してみると、気持ちいいぐらい異常ですね。

 新オケは4曲で、オープニングの「Drip Dry Eyes」は高橋幸宏のカバー。新曲の「ホー・チ・ミン市のミラーボール」は予想以上に品のよくて美しいディスコソングでした。馬鹿馬鹿しくて、でも優雅。「ジャンヌ・ベルサーチ暗殺」と「拝啓ミス・インターナショナル」も新しいアレンジで、前者はシングル用のかなりテクノ寄りのアレンジ、ラストで演奏された後者は歌詞も付け足されてさらに魅力的になっていました。

 その「拝啓ミス・インターナショナル」では、岩澤瞳がチアリーダー姿で歌い、着ぐるみのペンギンも出てきて3人で歌い踊りながらのエンディング。80年代の泡沫バンドのプロモビデオのようなわけのわからない光景に感動しました。僕がスパンクスに期待しているのは、サービス精神が足を滑らして違う方向に噴き出してしまったような、むやみに過剰な何かなのですよ。

 そしてアンコール、コルグの新しいシンセサーザーで演奏するはずが、さんざん客と開発者の今泉さんを待たせてセッティングした挙句にプログラムミスで演奏できず、結局CDJで歌ったのはいかにも菊地成孔らしい業の深さでした。楽な道はあるのにあえて険しい道に進んで、厄介な事態に。きっと20日のTGVもただではすみませんよ。苦笑いの準備をしておかないとね。

 終演後、ハルヲさん兵馬くんなかがわさんハツミちゃん瀧坂さんピノコさんと食事。なかがわさん、辻希美スペシャルのビデオをありがとう。

 
716日 (mon)

 今週は20日のTGVまで、きっと奔流に押し流される木の葉のような状態です。

 会社で、7人祭「サマーれげぇ!レインボー」をもらいました。初めて聴いたカップリングの「HELLO!また会おうね(7人祭 version)」にジーンときて、ちょっと自分は疲れているのかなと思ったり。

 ところで10人祭は、賛否両論真っ二つ

 誕生日に欲しいものはコミケカタログ、って言う手もあったと後から気付いたけれど、それもどうよと考え直しました。まだ購入していないので、こみけなび私設コミケカタログをのぞきます。

 16日付のエスロピによると、モ娘関連サークルもかなりあるみたいです。

 初音映莉子、いつの間にこんなに大人っぽく…。

 
715日 (sun)

 0時を過ぎたら何通もメールが届くっていう状況は、人生は悪くないかもしれないと今思わないでいつ思うんだっていう感じでした。というわけで29歳になりました、僕の誕生日を覚えていてくれた酔狂にして親愛なる人たち、ありがとう。20代のうちに修羅の道に突き進んでおいて、30歳以降は穏やかに過ごしたいとも考えたけど、まぁ無理ですね。死ぬまでこんな調子でしょう。だからすべてのコミュニケーションとディスコミュニケーションに等しく愛を。では、誕生日パーティーはTGVでね。

 
714日 (sat)

 1日早い誕生日プレゼントに、GRATEFUL DEAD BEAR Cell Phone Strap(デッドベアーの携帯ストラップ)とこやまゆき「とっても!ミニモニ。」第1巻をもらいました。くれた人たちサンキュー、どっちも最高。29歳になったらGRATEFUL DEADとミニモニしか聴かないよ。なんて適当なことは言わないようになるよ。デッドベアーは口の開き方がいいなぁ。

 「とっても!ミニモニ。」は、前知識がないと冒頭に登場するつんくがつんくに見えないなどの諸問題はあるものの、この可愛らしさに包まれた世界はつい全肯定してしまいます。話数が進むうちにだんだんエピソードが現実離れしていっても、もう受け入れる以外に何がありますか。

 
713日 (fri)

 というわけで、TGV#7 "peace riot goes on. never stop, never give it up."まで1週間。あなたがこの日記を読む頃には、余裕で1週間を切っちゃってます。

 今回のゲストは17日にもライヴをやるSPANK HAPPY。岩澤瞳ちゃんが体調を崩しちゃってるらしいけど、彼女がいてくれたらもう歌わなくてもいいね。ってのは嘘ですけど。ちなみにSPANK HAPPYはメジャー再デビュー前としてはたぶん最後のライヴです。「DJはいいけどSPANK HAPPYだけは確実に見たい」という方には、マーブルトロンへの予約を強くお勧めしながら、DJも聞いてくれよと思う次第です。

 そして今回はVJにUSSYさんpolymoogさんのユニット・FACTION BLEUをお迎えします。もう今回のTGVは外部から人を迎えまくって血戦モードです。

 会場は新高円寺のSALON de marbletron地図)、17時スタートで23時まで。僕はオープニングの1時間DJを担当する予定です。当日どうなるのか僕にも予想がつかないんですが、そんな勝負に出たTGVへぜひ遊びに来てください。

 
712日 (thu)

 渋谷NHKでNHK-FM「ライブビート」の公開収録、出演はデートコースペンタゴンロイヤルガーデン。セットリストはたぶんこんな感じです。

 1.キャッチ22(後半は新曲らしい)
 2.プレイメイト・アット・ハノイ
 3.サークル・ライン
 4.ホー・チ・ミン市のミラーボール

 「ホー・チ・ミン市のミラーボール」は新曲で、嘘っぽいアジア風味メロディーのディスコ・チューン。「安っぽくて泣きたくなる話」と同系統の比較的メロディー寄りの曲でした。こういう曲ばっかりならば進む道も楽だろうに、ほとんどの曲では複雑なグルーヴの連続で攻める姿勢に菊地成孔の業の深さを感じます。

 以下、菊地成孔日記(11日)より。

明日は、通常のライブとは違うし、実験ということで新曲を2曲やる。1曲目ポリグルーブ(半分新曲)2曲目クロスリズム(3と4の)3曲目七拍子。と、従来踊り難いとされているリズムばかりで放送分を終了してみる。どんな反応があるかだろうか。
 1曲目の前半は踊れなかったなー。その分、後半の一丸となってリズムチェンジを繰り返す展開には興奮したけど。

 「レコード・コレクターズ」8月号で、松任谷由実「アケイシャ」のアルバム評を書いています。

 
711日 (wed)

 今年の夏は毎日のように会社の近くのスターバックスで、トールのアイスモカにホイップクリームを乗せ、氷少なめミルク多めでオーダーしています。一杯400円ちょいだから安くはないんだけど、買っちゃうんだよなぁ。

 今日もスタバに行ったらレジの前に、アメリカのスタバでしか発売されていないはずのTHE BEACH BOYSの編集盤「Summer Crush」が売られていて、おもわず購入。コーヒーに加えてプラス1800円の出費でした。

 64年から73年までの楽曲を集めたこのアルバムはすごく選曲が良くて、「I Can Hear Music」で始まるのも気持ちいいし、しかも「God Only Knows」「Surf's Up」「Add Some Music To Your Day」「Good Vibrations 」「Caroline, No」といった名曲が詰め込まれています。僕が彼らの音楽で好きなのは、まさにこのあたりの時代の作品なのです。

 
710日 (tue)

 笙野頼子の「渋谷色浅川」は、主人公の女性小説家が疎外感をあえて味わうために渋谷のクラブやインターネット喫茶に行く体験を描いた短編集。小説ではあるけれどエッセイのようでもあり、虚構と混ざり合ってはいるものの現実寄りです。底無しに渦巻く自意識に全編貫かれているのはいつも通りですが、彼女ならではの押しというかパワーの点ではやや弱くて食い足りませんでした。

 マイルーラ製造中止。そんなに皆ピルって飲んでるの? そして学園祭も支援しちゃうマイフェミは普及するのでしょうか。

 ファイル交換ソフトは国内で100万人が利用、Napsterからは143億円分。「これらが仮に、レコード会社の有料ダウンロードサイトから購入されていたとすると」という被害額の算出方法はちょっとアバウトかも。

 
79日 (mon)

 なにげに20日のTGVまで2週間を切っていますね。僕のDJは17時からの1時間、オープニングを務めさせてもらいます。

 「UNGA!」NO.77では、小沢健二の「犬は吠えるがキャラバンは進む」について書いてます。

 本野さんが教えてくれた、新田さんの日記でのマンガにおける「つんく」像考察。「スター恋愛伝 シャ乱Qつんく」って読みたいなぁ、新田さんの考察も冴えてます。つんくの中学時代の恋愛話というのもずいぶんと微妙だけど、今はプロデューサー然としたつんくも98年頃はまだまだマガジン読者層にとって兄貴的存在だったのかも。

 そういえばこやまゆき「とっても!ミニモニ。」第1巻も発売されたようですね。読売新聞でもミニモニ。大人気ぴょん!と題して紹介されてました。今日はそれではなく、山本英夫「殺し屋 -1-」第10巻を買ったのですが。

 OUTDEX更新、「small circle of friends」にR平和堂を追加しました。

 
77日 (sat) - 78日 (sun)

 14時に起床して髪を切りに行き、戻ってから再び寝て次に目覚めたら19時半でした。ちょっとしたタイムマシン気分?

 電話やら原稿の準備やらをしてから、23時に家を出てchicaさんの家のパーティーへ。着いた頃にはバーベキューもチーズフォンデュもすでに消えていて、素敵にだらだらとした朝までの長い時間が残されていました。

 翌朝7時前に帰宅、やはり14時に起床。ここ3日間ぐらい午前5時過ぎまで起きているのがデフォルトになっていて、社会人生活崩壊の危機が目の前に。

 津田雅美「彼氏彼女の事情」第11巻、松本光司「クーデタークラブ」第3巻、植芝理一「夢使い」第1巻購入。

 会社の同僚が貸してくれた、オフコース「1982.6.30 Concert in Budokan」を観ました。発売当時の価格が18000円もします。ライヴ映像は初めてみたけど、「思いのままに」のオープニングなどでのコーラスワークの巧さに驚きました。オヴァーダビングなしでこのレベルだったらすごいなぁ。鈴木康博や松尾一彦の書くロックっぽい曲も悪くないけれど個性は希薄で、やはり軟派な恋愛至上主義を硬派に徹底したような小田和正の曲があってこそのオフコースだと改めて感じました。ハイライトは、涙のせいで小田和正が曲名通り歌えなくなる「言葉にできない」。なんで泣いてるのかよくわかりませんでしたが。

 
76日 (fri)

 7月25日発売のモーニング娘。の新曲「ザ☆ピ〜ス!」は、遂にジャケットのセンターが石川梨華との有馬さん情報。曲の後半では石川梨華がフィーチャーされたパートもあるとかで、そ、そんな突然石川フロント体制に? 「ファンキー・ダンスミュージックをベースとし、そこに1920年代のアメリカン・ポピュラージャズのテイストをちりばめて制作しました」っていうつくんの発言は、なんか中村とうようみたいだな。

 でも先日買った「ライブレボリューション21春 大阪ホール最終日」を観ていて気付いたのは、同期の吉澤ひとみに比べてもちょっとグループに慣れきれない雰囲気がありながら、それでも笑顔で必死に歌い踊る石川梨華って、僕が個人的にアイドルに求めるもののひとつによく合致しているなぁということでした。要はファンになったということなんですが。特にミニミュージカルで、汗をかきまくりながらも笑顔で「あこがれMy Boy」と繰り返すシーンにやられました。

 昨夜というか今朝は5時まで友達の電話を受けていたので、今日は気を抜くと意識が朦朧とした状態に。そんな日にかぎって怒りや悲しみがいくつも訪れてきたのは悪い冗談で、しかしここのところ苦笑いで自分の感情を誤魔化すことばかりしていた身には、そうした突然襲ってくる直線的な感情がどれも非常にリアルに感じられたのでした。

 今日はとてもいい日だ。

 
75日 (thu)

 「DISCOTHEQUE 76」は、アフリカのギネアで76年に録音された音源の編集盤。1曲を除いてBEMBAYA JAZZ NATIONALというバンドの演奏で、地理的にはマリに近いけれどむしろナイジェリアの音楽に近い印象です。

 PREFAB SPROUTの新作「THE GUNMAN AND OTHER STORIES」が出るまで、気を抜いたら前作「Andromeda Heights」から4年が過ぎていました。PADDY MCALOONは太ったけれど、声は相変わらずの若さ。カントリーテイストの1曲目を聴くと、逆に彼等は本当にイギリスのバンドなのだなぁとよくわかります。

 ドイチェもののディスクガイドでは必ず出てくるNEU!「NEU!2」は73年作品。初の公式CD化だというのにつられて購入しました。ギターの響きの向うに広がる人力テクノの荒野。

 
74日 (wed)

 理想的に馬鹿馬鹿しくて甘酸っぱいポップスだなぁ、「恋愛CHU!」

 三人祭「チュッ!夏パ〜ティ」には、なんか少女隊を思い出しました。有馬さんはこの曲を聴くためだけに由比ヶ浜まで行ったそうで、さすがです。

 7人祭「サマーれげぇ!レインボー」は、カリプソとかスカとか事前に言われていた要素が南洋の青空へと消えて、普通のレゲエにしか聞こえませんでした。でも、気付くと3ユニットの中で一番聴いていてなじんじゃってるかも。

 「お祭忍者」みたいな10人祭「ダンシング!夏祭り」は、曲の構造が囃子に頼り過ぎていて、もうちょいメロディーに力を入れてもいいのに。ただ、日本民謡を現代化するという難儀な仕事に挑んだ小西貴雄のアレンジは、この手のものとしてはグルーヴの面でよく出来てると思います。

 
73日 (tue)

 well_knownのissue.7で、マンガ評の原稿を3本書かせてもらいました。

 先月末のニュースですが、日本レコード協会、Napsterに邦楽MP3の削除を要求。遂にこの日が来たかと、楽園が焼き払われたような気分になる人も多いと思います。これからはNapster互換ソフトで日本語も扱えるWinMXにユーザーは乗り換えていくんでしょうか、どちらにせよ安住の地ではなさそうですが。

 junneさんから教えてもらった第十四回三島由紀夫賞の選評高樹のぶ子の選評は中原昌也を否定しまくりです。スズキトモユさんが指摘していたように、島田雅彦の選評侍魂に触れていたのも驚いたけど、中原昌也と健さんのどの辺が似てるのかなぁ。

 野坂昭如氏も自由連合から参院選出馬へというわけで、すでに公認候補となっている月亭可朝に続いて、自由連合は伝説的なカルトシンガーを2人擁立したことになります。どこの国の選挙だって感じですが。なぜ経歴に「嘆きのボイン」を入れないのだ、月亭可朝。

 
72日 (mon)

 電気グルーヴ「The Last Supper」 とソウル・フラワー・ユニオン「スクリューボール・コメディ」はともに7月25日発売。電気グルーヴは過去の楽曲を再構築した作品集で、猥雑さはかなり抑え気味だけど、サウンドのタイトさとユーモアのバランスはうまくとられています。ドイツ語の「N.O.」や曾田茂一による「ノイ ノイ ノイ」もいいけど、初回盤2枚組のみに収録されている天久聖一のアカペラがとどめかな…。

 ソウル・フラワー・ユニオンの2年半ぶりの新作は最高、強力にお勧めします。音楽的なブレンドの巧みさはもちろん、一個人の苦悩からうまれたであろう悲しみをたたえながら踏ん張る力強さがあるために、これまでの作品と比べても大衆音楽としてのパワーには格段の違いを感じさせます。最初に聴いたときの強烈な興奮がまだ続いたままリピート中。

 
71日 (sun)

 もう7月なのだから20日のTGVまで3週間を切ってしまいました。と、とりあえず広報活動を。ピクニック・カレンダーも更新されてますよ。

 昨日のライヴ会場で先行発売されていたデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンROVOとのスプリット・シングル「PAN-AMERICAN BEEF STAKE ARTS FEDERATION / シノ」もまたすごい作品でした。シングルとはいえ時間は2曲で60分強あるので、価格が3000円なのも受け入れるしかありません。デトコペの「全米ビーフステーキ芸術連盟」は菊地成孔による構築美と編集眼が光っていますが、アヴァンギャルドであると同時にダンスミュージックとしても強烈にかっこいいのです。

 高橋しん「最終兵器彼女」第5巻、田中ユタカ「愛人」第3巻、ひぐちアサ「家族のそれから」、吉野朔実「瞳子」購入。今週中に読めるといいな。

 「BUBUKA」8月号の「モーヲタの部屋」は辻希美の聖地巡礼。巡礼するモーオタの写真に知り合いが思いきり写っていました…。

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日記猿人
 


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