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11月
30日
(fri)
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三軒茶屋MahnaMahnaで、テツヤさん・タロウくん・トシヒデさん・ハツミちゃんがDJの「ハンサム白書」。会場のMahnaMahnaは広めのバーって感じでいい雰囲気でした。
とりあえず今日の収穫は、ユキさんにファッション指南をしてもらえたことですね。メガネや靴についてもアドバイスしてもらって、namuさんも交えて話していたら、ますます後に引けない状況になってきました。タロウくんとノボルさんには「FINEBOYSといったらムネカタ」と冷やかされました。あはははは、覚えてろ貴様ら。でもノボルさん、ヒステリックグラマーのズボンをはきこなしていてちょっとすごい。テツヤさんはオレンジ色のマフラーがうらやましいほど似合っていて、OGAIさんは相変わらずお人形さんのように可愛らしかったです。
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11月
29日
(thu)
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松浦亜弥の日記・悩んで〜る学んで〜る、素晴らしいですね。更新がマメなのも感心します。もう本物じゃなくても気にならないぐらいに。
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夜、原宿の竹下通りを抜けて駅まで歩きました。平日の夜8時頃には人の数もその辺の商店街レベルで、しかしゴシックロリータの衣装が普通に道に面して販売されていたりして、恐ろしい街だと思いました。さすがゴスロリの聖地です。
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11月
28日
(wed)
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Re:ウイルスメールがたくさん届いています。
という感じで、Badtransに感染したパソコンからサブジェクトが「Re:」のメールがここ数日送られているので、特にOutlookユーザーの皆さんは注意してくださいね。Badtransについては、情報処理振興事業協会セキュリティセンターによる「W32/Badtrans」ウイルスの亜種に関する情報が解説、リンクともに充実しています。
このウイルスは、Outlookの未読メールのアドレスにウイルスを送信するほか、ハードディスクにキャッシュなどで残っているHTMLファイルのメールアドレスにも送信するとか。ひどい別れ方をされた昔の彼女からもウイルスが届いて、苦笑。
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かわかみじゅんこ「キキララ火山」、中山康樹監修「地球音楽ライブラリー ビーチ・ボーイズ」購入。後者はTOKYO FM出版から発売されている音楽単行本シリーズのひとつで、中山康樹は「ブライアン・ウィルソン自叙伝」の和訳や「サマー・デイズ ビーチ・ボーイズに捧ぐ」の執筆で知られている人物です。この本、サイズが小さいので1000円ぐらいだろうと価格を確かめずにレジへ持っていったら、税抜1714円もして驚きました。アルバムはもちろん、アメリカや日本でのシングル、メンバーのソロ作、ビデオ作品などのディスコグラフィー紹介を中心とした本で、カラーも多いし一通りの作品データが欲しい人には便利な本だと思います。ただやっぱりちょっと高いかな、紙はいいんだけど。
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11月
27日
(tue)
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毎日1枚ずつCDを紹介していこうかと思いましたが、買う量が日記を書くペースを追い抜いています。最近購入したのは、BUFFALO DAUGHTER「I」、MOONDOG「MOONDOG / MOONDOG 2」
安東ウメ子「イフンケ」、林栄一ユニット「森の人」、シカラムータ「凸凹」、What's Love?「あの鐘を鳴らすのはあなた」。聴き込む時間がなかなかとれないんですよね。
What's Love?の「あの鐘を鳴らすのはあなた」は、 阿久悠と森田公一のペンによる和田アキ子の名曲をスカにアレンジしたカバー。クレイジーケンバンドの横山剣と小島麻由美をデュエット相手に迎えたトラックをそれぞれ収録しています。ただ迎え撃つWhat's Love?側のボーカルがちょっと薄味で、原曲の迫力を知っているとやはりもの足りません。ゲストの個性にも押され気味で、気持ちよく聴ける演奏の部分をもっと長くすれば良かったのにと思いました。あと、5トラック全部同じ楽曲で同じオケなのに1260円もするとちょっと損した気分。
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11月
26日
(mon)
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19日の日記では洋服を50枚捨てても別に困らないと書きましたが、その後あっさりと困ってきました。そんなわけでわざわざ早く退社して服を買いに行った先は、ユニクロとGAPと無印良品。この選択がいいのか悪いのか単にベタなのか、自分では判断すらつきません。ジャーナルスタンダードでピーコートを見たかったのですが、ああいう店やデパートやファッションビルってだいたい20時閉店なので、平日にはまず行けないのが辛いところです。
とりあえず行った先の店で目に付いた服を10枚弱購入。さらに帰宅してからも店頭になかった商品をユニクロのインターネット通販で嬉々として注文して、もはや買い物自体が目的化してきました。ええ、買い物依存症になる人の気持ちもちょっと理解できます。CDや本を買うのとは別種の面白さがありますし。
ファッション雑誌もTSUTAYAの棚で片っ端から目を通したのですが、こんなデフレの時代なのにどの雑誌でも馬鹿高い服ばかり紹介されていて、どこの国の話だと思いました。「FINEBOYS」12月号、「MEN'S CLUB」12月号、「Smart」12/10号という購入雑誌のチョイスにも、ストリート系にもなれなければ年相応のモード系にも落ち着けない僕の混乱が如実に表れています。
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11月
25日
(sun)
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中原昌也の「あらゆる場所に花束が…」が部屋に見つかりません。誰かにあげたかな。東浩紀「動物化するポストモダン」、桜玉吉「幽玄漫玉日記」第5巻、望月花梨「緑の黒髪」購入。
学研が電子ブロック再発売。うちにもありますよ、もう鳴らないのが。ELEKTELには「恋の電子ブロック」という愉快でチャーミングな曲があります。
モーニング娘。テキスト系の新潮流・ヌッキモニ。あえて恥の中へ飛び込む若者たちに幸多からんことを願いつつ、かつてのオナニー日記のような白濁した情熱を期待します。
プレイ・メイト・アット・アフガニスタン。ていうかもうプレイメイツは前線にはいなくて、インターネット上から米兵にサービスなんですね。
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11月
24日
(sat)
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屋外ステージにクレイジーケンバンドが出演すると聞き、東大駒場祭へ。僕はここから5つ先の駅にある別の大学のキャンパスに2年ほど通っていたのですが、東大の駒場キャンパスに入ったのは今日が初めてでした。当然ながら校内は若い連中だらけ、普通に学園祭です。「Quick Japan」の北尾編集長と会い、ライヴ会場のステージ前に行くとこまこさんやハルヲさんも。僕の周囲のCKB狂いが集結していました。
ステージの開始は事前のアナウンスより30分遅れましたが、その代わり公開リハーサルをして会場は妙に盛り上がります。リハーサルでリクエストをとってるしな。そして本番では、彼らの演奏は噂通り異様に巧いなぁというのが第一印象。まるでスタジオ録音盤の演奏みたいなクオリティーです。横山剣のボーカルもそりゃあもう見事で、演歌とハードロックが融合しまくっている「けむり〜ざくろ」でコロコロと回されるコブシも圧巻でした。「せぷてんばぁ」も生で聴けたし、平山三紀のカバー「真夜中のエンジェル・ベイビー」も良かったなぁ。雰囲気は下世話なんだけど、そこに洒落た音楽的センスを混ぜて聞かせてしまうセンスに感心しました。
なんでも当日は「クレイジーケンバンドまんじゅう」の販売をめぐって、招聘サークルと学園祭の実行委員会とでもめていたらしく、それについて横山剣がMCでまくしたてる一幕も。でも活き活きしてましたね、彼。客あしらいも上手ければステージでのトラブルにも強そうな、さすがに場慣れした印象でした。
そして終始過剰なステージングで、ステージ脇に立ち続けているスーツの男が、演奏も何もせずにただ横山剣のSPのような働きをしているのも馬鹿馬鹿しかったです。横山剣も小技を繰り出し続け、バンド全体も見せ方を心得ています。それでも木曜日のリキッドルームよりは仕掛けが少なかったそうなんで、これはハコでのライヴも見に行かないといけないかも。
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11月
23日
(fri)
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新作「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」が素晴らしいあがた森魚のライヴを渋谷クアトロで。桜井芳樹、高田漣、鈴木惣一朗、青木孝明、ライオン・メリィがばっちりバックを固め、特に鈴木惣一朗がいい顔でドラムを叩きます。あがた森魚のMCが収拾のつかない状態になると、「(次の曲を)やろう!」と呼びかけるのも含めてナイスプレー。
ゲストはアルバムにも参加していたHARCOとBIKKEで、「太陽コロゲテ46億年」で歌詞の書かれた模造紙を持ちながら彼らが歌っているのは可笑しな光景でした。ただ、歌とかラップとかというスタイルの問題じゃなく、言葉を伝えるという意味でBIKKEはあがた森魚と比べて力量に差がありすぎるなぁと実感したりも。
新作中心の選曲だったものの、僕があがた森魚の楽曲で一番好きな「春の嵐の夜の手品師」も聴けたのは嬉しかったです。松田聖子の「風立ちぬ」のカバーもかなり胸に来るものがあって、あがた森魚が「(作詞をした)松本隆くんならこう歌うんじゃないかなぁと想像しながら歌っている」という主旨の発言をした時には深く納得しました。
あがた森魚の歌唱スタイルは、芝居がかっているという見方をする人もいると思うのですが、それはあくまで表層的な問題で、本質は自意識を超越した次元で人間の情動を赤裸々に表現してしまうところにあるのではないかと思います。同じようなタイプの歌手として思い浮かぶのはさねよしいさこ。その姿は冷めた目にはとても滑稽に映ってしまう可能性もあるわけですが、僕はその魅力にすっかりやられてしまう人間なわけです。
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11月
22日
(thu)
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新宿リキッドルームでのクレイジーケンバンドのライヴには行けませんでした。「せぷてんばぁ」、生で聴きたかったなぁ。
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けふりんさん情報によると、12月4日に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで菊地成孔の講演があるとか。福田和也ゼミの主催だそうで、ああなるほどと思いましたね。平日の夕方じゃ僕は絶対行けないし、しかもSFCは遠いなぁ。
エスロピの23日付、素晴らしくSPANK HAPPY情報がまとまっています。CD販売サイトがどこもデビューシングルの曲名を間違えているのは、やっぱりキングレコードが出した元データが間違っているんでしょうね。
あとnamuさん情報で見た「STUDIO VOICE」12月号にも、1ページのSPANK HAPPY記事がありました。
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秀真伝の個人ページウォッチに便利なウェブページを見たら、いきなり僕のページ内データの検索窓があってビックリ。ドメ
インを指定する形でGoogleを使って検索するみたいです。面白い機能だなこれ。「広末」で検索すると結果数があまりに多くて、その恥ずかしさで軽く死ねます。
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11月
21日
(wed)
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「MUSIC MAGAZINE」12月号では、あがた森魚「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」のアルバム評を執筆しています。
そしてその記事にちょっと補足を。このレビューを執筆した時にもらった資料には編曲者のクレジットが無かったので今日CDを買うまで知らなかったのですが、ライナーノートをみたらJENNY CHINが1曲、MAC CHEWが2曲のアレンジを担当していて驚きました。久保田麻琴が90年代にアジアのアーティストを積極的にプロデュースしていた頃によく組んでいた、マレーシアのミュージシャンです。彼らの名前を目にして、この「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」というアルバムの不思議な色合いは、彼らのアレンジによるところも大きかったのだと合点がいきました。特にMAC CHEW編曲による「バルカンの裏庭に転げたぜ」「太陽コロゲテ46億年」の、まろやかながらも音楽的要素が混沌としているサウンドが非常に秀逸です。
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11月
20日
(tue)
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「アワーズライト」1月号の「BED ROOM DISC JOCKY」では、SPANK HAPPY「インターナショナル・クライン・ブルー」とキリンジ「ムラサキ☆サンセット」「Fine」を紹介しています。
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ブラウザはIEとネスケしか使ったことのない僕ですが、ふとした思いつきでOpera 6.0をインストールしてみました。MoonStone'S Laboratoryの日本語化ファイルも同時にインストールしたら、当初指摘されていた文字化けも起こりません。言われているほど起動や動作が早いかなぁとは思いましたが、FlashもJava ScriptもCookieも機能して、ダウンロードファイルが3MB程度しかないソフトのわりには高機能でちょっと感動しました。ネスケなんて今じゃでかすぎるしなぁ。タブブラウザっぽいインターフェイスも初めていじりましたが面白いです。
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11月
19日
(mon)
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まだ中途半端にしか出していなかった冬物の服を整理しているうちに、古い服を捨てはじめたら止まらなくなり、結局50枚ぐらいを一気に廃棄することに。持っている服が半分以上消えた気もしますが、どうぜ毎シーズン着ている服なんてのは5着程度の着回しなんで、あまり困りません。というか二度と着ないような服の多いこと多いこと。物持ちがいいとかいう次元ではなく、単に押し入れから出すのを面倒がっていたら服が堆積していったような感じで、深い地層からは大学時代の服が大量に発見されました。気分は発掘作業です。
捨てないと新しい服を買わないから、勢いで捨てまくります。たくさん物を捨てるのは気持ちいいけど、たくさん買ってたくさん捨てるのは、どう考えてもこの時代を生きるのに適した行動じゃありません。まぁ、そうじゃなくても溜めこんでいく一方なのですが。
この調子でCDや本やマンガも売ったり捨てたりできたらもっと部屋が広くなるとは思うのですが、その辺の問題になると微妙にストッパーが作動します。不思議ですね。そういえば古いスキャナーを粗大ゴミに出そうとして忘れたままで、どうりで物が増えていくばかりなわけです。
明日からはフッション雑誌とマネー雑誌を集中的に買おうと決心しましたが、他の雑誌と同様に買ったまま読まずに部屋に積み上げられ、結局また部屋の物を増やす予感もします。
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11月
18日
(sun)
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コミティアには行けなくて、代わりに我が家ではWayback Machineがウィンウィンと(イメージ的に)音を立てながら稼動していました。諸般の事情でデスな気分のままJRに乗ったら、今日からSuicaが利用可能になったようで、そのCMで流れているのが栗コーダーカルテットの「うれしい知らせ」だったことを思い出します。「うれしい知らせ」は今年出たアルバム「鉄道ワルツ」に収録されている曲で、何年か前にライヴで一度聴いただけで気に入ってサビのメロディーを覚えたなぁ…なんてことを思い出していたら、ややデスな気分は緩和。
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11月
17日
(sat)
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菊地成孔の新公式サイト・POST PORNO INQUIREがやっとスタートしました。この文章を書いている現時点ではなぜかForbiddenですが、とにかくさっきまでは読めました。サイトの休止中も日記は書き溜めていたようで、いきなりものすごいテキスト量。とりあえず、各段落の最初の1行+最後の1行を読んでいく行儀の悪い手法で、全部目を通しました。
個人的には、彼と母親の会話を記した日の日記と、「和風に翻訳できる物は総てフォークであり、和風に翻訳できない物は総てラテンである」という常人には思いつきもしない発想の文章が登場する日の日記がいいですね。今Forbiddenのために日付を調べられないんで、そのうち自分で探してみてください。
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産経新聞の子供向けサイトである産経キッズ&ジュニアの連載・カリスマ参上!に加藤千恵が登場したと思ったら、その次の回には綿矢りさが登場していました。やはりこの二人、同列に並べられる運命にあるようです。綿矢りさは作品に実存を賭けてなさそうな分、手強そうだぞ、千恵。
あと、「カリスマ参上!」のコーナーは「−」と「ー」をちゃんと区別した方がいいかも。
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DRYBOXで知った情報。呉智英先生は相変わらず意気盛んのようでなによりです。
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11月
16日
(fri)
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Windows XP発売。発売イベントでは、ビックピーカン有楽町店の乙葉握手会に注目が集まったようですが、個人的には司会にかとうけんそうというマニアックな人選で臨んだTSUKUMOに胸を打たれました。ま、小心者の杖日記はこのパソコンが持つ限りWindows 98(最近不安定)からお送りするんですけど。
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渋井哲也「アノニマス ネットを匿名で漂う人々」は、インターネットの掲示板やホームページで自己表現をする「生きづらさ」系の人々を取材したフィールドワーク集。彼のホームページには何度か訪れたことがあったものの、そのデザインのセンスにはちょっと引いたし、この著書でもパソコンを持った女の子が渋谷の街にたたずむ表紙の写真のセンスに、購入を躊躇するほど「ゆるい」ものを感じたりもしました。
そうした先入観のせいか、読み始めた当初は渋井哲也の取材対象へのスタンスに、ある種の苛立ちを感じたのも事実です。例えば、家出少女に対して強く肯定するのでも止めるのでもない中途半端な姿勢。しかし読み進めていくと、その場しのぎのアドバイスをするよりも、相手の話の聞き手に徹しようとするスタンスであることに気付きます。正直なところ、僕の知る限り(あるいは僕自身も含めて)「生きづらさ」系の人の自意識というのは他者からするとキツいものがありますが、それと向かい合うという非常に精神力と根気を要する作業を渋井哲也は淡々とこなしているわけです。そして、取材対象に正面から向い合い、同時に一定の距離を置いている姿勢には感心しました。これは取材内容がディープなほど相手に同調しやすいことを考えると、容易なことではないはずです。
この本には読者を安心させてくれるような明確な結論も、単純な解決法もありません。彼はヒアリングから最小限の分析を加えていくスタイルの持ち主であり、最大公約数的な法則を見つけ出して結論付けることもしません。それは多くの人が求めるであろう安直な安心感に背中を向けた姿勢ですが、それが同時に渋井哲也という人物の魅力であり、多くの「生きづらさ」系の人を惹きつけるのであろうこともよく納得できるのです。
一方で、この本はあくまでインターネットを通して出会った人々を追ったフィールドワーク集であり、インターネット上のコミュニケーションへの分析は書名から想像されるほどの密度ではないとも感じました。「生きづらさ」系のコミュニティーは、同じような苦悩を抱える人と理解し合える場でもありますが、それは近親憎悪的な嫌悪感の発火点となる危険性とも背中合わせです。そうしたマイナス面への分析が無いのは残念でした。
それでもこういうフィールドワークを続ける渋井哲也に僕は一定のリスペクトすら感じるわけで、こうした活動を続ける彼のモチベーションの根源は何であるかということにも、強い興味を覚えるのです。
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11月
15日
(thu)
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エスロピにタワーレコードの「bounce」のホームページ情報が。プレオープン期間中というわりには充実してます。菊地成孔インタビューもありますよ。
右翼の街宣車画像を集めたページ・街宣車ぎゃらりーは、MOZUさんの日記で知りました。「All rights reserved」を「すべて右たちは保存されている」としたのは名訳。Nゲージで街宣車を作ったり、MP3まで置いていたり、いじり方のセンスが素晴らしいです。
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11月
14日
(wed)
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買うかどうかかなり迷った末に、今一生「生きちゃってるし、死なないし」購入。青山ブックセンターのようなでかい本屋に行って、よりにもよってこの本だけを買って帰るのは、当人としても複雑な心境です。でも先日購入した渋井哲也「アノニマス ネットを匿名で漂う人々」同様に、今はとりあえずこの手の本を読んでおこうかと。実はちょっと前には宮台真司の旧作を全て部屋の中から掘り起こして、一気読みとかもしていました。
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11月
13日
(tue)
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さんざん言われていることですが、日本の通信費はなんでこんなに高いんでしょうねぇ。常時接続環境が整う以前はNTTにさんざん搾取されたものですが、それからやっと逃れたと思ったら、今度はその子分のNTTドコモに包丁持って追いかけられている気分です。微力でもこのデフレ経済を救う足しになると考えれば散財するのもしょうがないと思えますが、ただでさえ儲かっているドコモに金を払ってもねぇ。
そんなわけで、通信費を押さえるべくJustplan.netを熟読します。携帯電話通話料比較を見ると、固定電話にかけるほうがまだ安いんですねぇ。あと、利用プランはかかってくる場合が多い人向けのプランBのままにしてあったので、慌ててプランAに変更。毎月180円の定額料で割引がある「ゆうゆうコール」に加入したり、電池の持ちが悪くなってきたバッテリーを買ったりするのも兼ねて、昼休みにドコモへ行ってしまいました。ドコモが無料で提供している一定額到達通知サービスにも加入。
ちゃんと調べてみると、固定電話から携帯電話にかけるのが不条理なほど高いこともわかります。結局、固定電話どうしが一番安いんですよね。時間帯や距離に関係なく3分20円のフュージョン・コミュニケーションズは素晴らしいなぁ。
そんな感じで通信費を気にしていたら自分の普段の収支関係も気になりだして、銀行で通帳に記入。ええ、実に8ヶ月ぶりだったんで通帳2冊にまたがりました。ついでに銀行で預金や金利の話を聞いたらすっかり気分が沈下。初めて「日経マネー」なんて読んじゃいましたよ。そのうち血迷って、先物取引でコーヒー豆の買い付けでもやりそうな勢いです。
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11月
12日
(mon)
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菊地成孔新公式サイトのスタートに合わせて公開する予定だったものの、公式サイトの公開が遅れたために先にスタートすることになってしまった菊地成孔ファンサイトがchlorpro magazine。けふりんさんによるサイトです。重要なのは「TITLE」のコーナー。ここから飛んだ菊地成孔不完全 Discographyのデータ量にはびびりました。
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キリンジの前作「3」は、アルバムとしてのまとまりを度外視したかのようにバラエティーに富んでいましたが、11月21日発売の4作目「Fine」は1枚のアルバムとして良く出来ていて、「3」の後に見事な着地をしたと感じさせます。しかしバラエティーの幅は失わず、しかもさらに深く。インストの「燐」から「切り花」へのダウナーな流れが聴きどころです。そして堀込高樹は、作詞家というよりも詩人と表現した方が似合いそうなほど、その詩の表現が深化しています。
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9日の日記には書きませんでしたが、「新品CD大ディスカウントフェア」では他に山口百恵のCDを24枚購入しました。死んだ友人の妹さんからのメールには、「明日は、30歳になるはずだった兄貴のお誕生日です」。またニューヨークには飛行機が落ちて人が死にます。この世にいる人の誕生日にも、いない人の誕生日にも、等しく出会えたことに感謝を。与えうる限りの人々に、赦しと承認と受容を。
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11月
11日
(sun)
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11月26日発売のSPANK HAPPYのデビューシングル「インターナショナル・クライン・ブルー」は、ライヴで披露されてきたトラックとそんなに変わりません。でもデビューシングルがこれだという選曲は意外だったなぁ。「ジャンニ・ベルサーチ暗殺」の新バージョンは、初期の栗原正己アレンジと比べてもいまいちだとライヴで聴いた時には思いましたが、ルームリスニングだとドラムの音のかっこよさに気付いて痺れました。やはり歌詞のブランド名はけっこう言い換えられていて、その他の部分にもかなりの変更が。80年代風ディスコチューン「French Kiss」は、最後の「噛みつかせて」の嵐にクラクラしました。もしかするとこれが一番シングル向きかも。
SPANK HAPPY公式ページがあったURLで昨日公開されるはずだった菊地成孔新公式サイトは、やはりスタートが延期されました。ファンの期待通り! というかSPANK HAPPYは、デビュー直前だというのにまともな情報源がネットになくて、本当に彼等らしい妙な状況です。
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Yujiさんから聞いて知ったのですが、青林堂B.O.D.シリーズは開始早々にサービス停止だとか。今年3月にインプレスと青林堂が共同で始めたPDFファイル販売・デジタルガロも既に終わっているし、なかなか豪快なビジネスっぷりです。
そういえば僕が「ガロ」に連載を持ったり記事を書いたりした時の原稿料は、もらえるはずだったもののいまだに入金されてないのですが、もちろんあっさり諦めていますとも。ええ、そういう会社だしねぇ。
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11月
10日
(sat)
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目が覚めたら午後2時、そんな土曜日。「皆殺し日本映画 頂上作戦」には行けませんでした。
夜、高円寺の沖縄料理店「抱瓶」で飲み会。初めて行った店でしたが、どんと&小嶋さちほやソウルフラワーユニオンが来店した時の写真が壁に貼られていたり、流れている音楽がKALABISAの「Roochoo Gumbo y2k」や上々颱風のファーストだったりで、かなりいい雰囲気でした。
名前を見ただけではどんなものか判断できない食べ物が並んだメニューには、なぜか東京新聞の記事のコピーまで。今年の参議院議員選挙で喜納昌吉が出馬を検討したものの断念した経緯が2ページに渡って紹介されていたので、思わず読み込んでしまいました。喜納昌吉が自由党と接近して、小沢一郎と会談までしていたというのは意外だったなぁ。
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11月
9日
(fri)
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「新品CD大ディスカウントフェア」で購入したCDが届きました。オープン当日、買い物カゴに商品を入れている途中でサーバがダウンして、データが全部吹き飛んだ時には泣きましたね。あと鈴木慶一の「MOTHER」があっという間に売り切れていたのも痛かったな。
注文した商品は、THE 東南西北「飛行少年」、高橋幸宏「EGO」「A Night In The Next Life」「Heart of Hurt」、JIMMY WEBB「JIM WEBB SINGS JIM WEBB」、THE BAND「MUSIC FROM BIG PINK」、CAMEL「THE SNOW GOOSE」、TALKING HEADS「STOP MAKING SENSE」。これ全部聴くまでにどのぐらい日数かかるかな。THE 東南西北の「飛行少年」は、名曲「内心、Thank you」収録。でもこのCD、86年録音にしても音が悪すぎて、ちゃんとマスタリングすればいいのにという感じです。高橋幸宏の東芝EMI盤には、「1%の関係」とか素晴らしい曲が多数。ていうかまだTHE 東南西北しかビニールを開けてないんですけどね。
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11月
8日
(thu)
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どこぞでしばたさんと久しぶりに会ったので喫茶店へ。「最近酒に弱くなった、歳だ」と語る彼は朝まで飲んでいたという話を聞き、自分のアルコール分解酵素の少なさを再確認しました。
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ホリプロの新人オーディションであるホリプロ NEW STAR AUDITIONは、エキサイトの運営でネット上で人気投票が行われています。もちろんこれで優勝者が決定するわけじゃないようですが。投票は18日まで続きますが、現在の投票結果はこちら(あ、アクセス制限かけられた)。個人的には池脇千鶴を連想させる笑顔の中村知世が一押しです。
ちなみに優勝者はキティMMEからのCDデビューも約束されているので、あがた森魚とレーベルメイトになれます。
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11月
7日
(wed)
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東京ザヴィヌルバッハ「Hamlet on the Highway」、小坂忠「People」、Riow Arai「Beat Bracelet」、武満徹「ノヴェンバー・ステップス」購入。東京ザヴィヌルバッハは渋谷のIKO IKOでやっと捕獲しました。「ノヴェンバー・ステップス」は、小澤征爾指揮によるトロント交響楽団の演奏で高橋悠治がピアノを弾いているBMG盤。
初めて買った雑誌「Out there」08の特集は「未来を奏でる今日のジャズ」。表紙の渋さ知らズをはじめ、東京ザヴィヌルバッハや梅津和時KIKI BANDも登場しています。他にも渋谷毅、菊地雅章、山下洋輔、林栄一、南博などの記事が。自分の視線に近いジャズ雑誌という印象で、これは勉強になりそうです。
他には枡野浩一/朝倉世界一 画「石川くん」、渋井哲也「アノニマス ネットを匿名で漂う人々」、神崎裕(ストーリー 田中利花)「娘。物語」第1巻、「ティアズマガジン」VOL.58も。「娘。物語」はシール付きの初版を買えましたが、渋谷パルコブックセンターでは残り1冊という状態でした。
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11月
6日
(tue)
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キリンジのマキシシングル「ムラサキ☆サンセット」は、軽やかさの中に渋味の光るナンバー。リズムのタイトさとオルガンの響きが印象に残ります。カップリングは小西康陽による「君の胸に抱かれたい〜エイリアンズ [readymade 524 mix double]」で、リズムがあからさまにいつもの小西の音なので椅子から滑り落ちそうになりますが、2曲を1曲につなげてしまう構成は強引のようでなかなか自然です。「千年紀末に降る雪は [Drums.Piano OFF Ver.]」はその名の通り、ドラムとピアノの音を抜いたもの。ウッドベースと管弦楽器、そしてボーカルだけが残され、家具の少ないホテルの一室でひとりで音楽を聴いているような気分になれます。
今日遅ればせながらモーニング娘。「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド」のカップリング「ポップコーンラブ!」を聴き、いたく感動しました。こういうソウル路線が好きなせいでもありますが、なんといっても重要なのは歌詞の「なにげなくチュウをしたけど」という部分です。音数的には「なにげなくキスをしたけど」でいいはずなのに、あえて「チュウ」にしたつんくのアイドルヲタ魂に泣きそうです。続く「みんなが見てるよ」の部分のボーカルが急に下手なのも捨て難い魅力がありますが、これ誰なんだろ。
カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)「恋人は心の応援団」でドラッギーなまでに展開される80年代アイドルポップス路線にもクラクラしました。ファンに合いの手を入れろと言わんばかりの曲ですな。ええ、僕も一緒にライブ会場で絶叫して手拍子をして踊り狂いたいです。
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11月
5日
(mon)
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NapsterやWin MXのようなファイル共有ソフトで、日本語版のサービスが1日から開始されて話題になったものの、まったくホームページに接続できなかったのがファイルローグ。やっと見られるようになったと思ったら、ホープスに移転したようです。ていうか普通そこに移転するかな。
実際にダウンロードしてみると、本体はともかくJAVA関係のプログラムだけで7MB程度あって、ちょっとめげそうになります。インストールするとクラスファイルが大量に仕込まれるのもなかなか珍しい光景です。インストールが完了するとスタートメニューの一番上にファイルローグのアイコンができていて苦笑い。起動しようとするとDOS画面が開いてからしばらくして本体が立ち上がりますが、JAVAで動くためにちょっと動作が遅い印象です。あと日本語化が中途半端なことと、ヘルプ類があまり充実していないことも気になります。そして肝心のファイルを検索してみるとヒットはかなり少なく、現在主流のWin MXから乗り換えるほどのメリットはないように感じました。ユーザーが増えれば話は別なのでしょうが、当のファイルローグのサーバが落ちている状況じゃねぇ。
ファイルローグは元々カナダのソフトウェアだそうで、日本語版は日本MMOという会社が運営しています。ただ、Napsterが敗訴で事実上のサービス停止状態に追い込まれ、有料の新サービスの立ち上げも遅れているような状況の中で、日本MMOがどんなビジネスモデルを持っているのか不思議なところです。著作権救済手続のノーティス・アンド・テイクダウン手続規約というのもあるらしいですが、日本レコード協会は早くも警戒モード。
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11月
4日
(sun)
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11月21日発売のあがた森魚「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」は、小学生時代の担任に捧げたアルバムながら、ノスタルジアに流されない強烈なみずみずしさがあってやられました。アルバムとしてのまとまりとかいう問題をどうでもよく思わせるぐらいの勢いと深さを併せ持っていて、その印象は今年「20世紀漂流記」の発売記念ライヴで見た彼の姿と直結します。あと、これだけコンスタントにいいメロディーが書けるのもすごいなぁ。ファンクラブ向けに制作された「COBALT TARPHONIC 音楽文庫」に収録されていた「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」「億光年の岩で転げてる」も収録。そして松本隆と大瀧詠一による松田聖子の楽曲「風立ちぬ」のカバーもあって、これがまたえらく素晴らしいのです。
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11月
3日
(sat)
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エプソンのスキャナ・GT-7200U購入。これまで使ってきたヒューレット・パッカードのスキャナは、今となっては異常にでかくて重いのでセッティングにも一苦労だったし、SCSI接続なので起動前に準備しないといけないのも面倒でした。なにしろ買ったのが96年ですしね。そんなわけで、もうちょっとスキャンの機動力をあげるべく新しいスキャナの購入を考えていて、今日ビックカメラに寄ったのを機に細かい検討をすっ飛ばしてやや衝動的に購入。薄いし軽いし15000円ぐらいだし、僕が同じスキャナを気付くと5年も使っている間に時間が流れていたのを痛感させられましたよ。
そして箱を開けてから最初のスキャンに成功するまで実に2時間。なんか新しいスキャナ用のTWAINドライバがうまく認識されないので、延々とインストールと削除を繰り返していたのですが、古いスキャナ関連のドライバが大量にあるのに気付いて、試しにそれを削除してみたら成功。文字にすると簡単かつ間抜けですが、長い戦いでした。
というわけで、1日の日記に後からジャケットが追加されているわけです。ブロードバンド時代に対応、というのは今とってつけたことですが。
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11月
2日
(fri)
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富沢ひとし「プロペラ天国」、堂高しげる「全日本妹選手権!!」Vol.1、木崎ひろすけ「少女ネム 増補版」購入。松山せいじの「エイケン」といい堂高しげるの「全日本妹選手権!!」といい、この手の作品がなかなか見つからないと熱病に浮かされたように夢中で探してしまうのは我ながら不思議です。
「ガロ」オンデマンド復刻。インターネットで注文を受け付けて、創刊号から100号までを青林堂B.O.D.シリーズとして完全復刻するとか。デジタル方面でかなりの試行錯誤を繰り返してきた青林堂ですが、こういうことをする手が残ってましたか。1冊1700円だから、「ガロ」の読者層にとっては割高感のない数字かもしれません。個人的には80年代以降も復刻して欲しいですが、それより最近は隔月刊なので発売日を忘れるし本屋にもあまりないしで、新しい号ほど手にしていない状態が続いていることの方が問題です。津野裕子作品のためだけにも買わないとなぁ。
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11月
1日
(thu)
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APHEX TWINの新作「DRUKQS」には過度の期待はしていなかったので、こういうものなのだろうと受け止めて聴きました。耳を引かれるのはピアノなどで演奏される静かな楽曲の方で、音のアタックのハードの楽曲には既聴感が。ただ、時代性という点では確かに辛くても、言われているほど悪くもないと思います。アルバムの構成も躁鬱病の人間が病気の自覚がないまま作ったかのようですし。
吉田達也と佐々木恒によるRUINSの「MANDALA 2000/LIVE AT KICHIJOJI MANDALA2」は、ドラムとベースだけでよくこんなに複雑な音を作れるものだとなかば呆れ、なかば感動するほどの変拍子と奇声の連続。一聴するとプログレを連想するもののそのサウンドはもっと混沌としていて、だからこそ「Hardrock Medley」なんて始まると妙なインパクトがあります。終盤では勝井祐二のヴァイオリンが加わってさらに魅力的に。
ゲントウキの「南半球」は予想していたほど叙情的じゃなくて、むしろ洒落たギターポップという印象でした。ソングライティングは達者ですが、いまひとつグッと来るものがなかったので、もうちょっと繰り返し聴いてみることにします。
まだこんなにいいアルバムを作るのかこいつら、と思ったのがTHEY MIGHT BE GIANTSの「MINK CAR」。ボーカルの声が好きだから1曲目の歌い出しを聴いた瞬間にもうOKで、チープさと肉体感のバランスも絶妙です。そして何より、ラップでも弾き語りでも、どの楽曲もメロディーの冴えが非常に素晴らしい。激しく愛聴しそうです。
FEMI KUTIの「FIGHT TO WIN」は、欧米マーケットを意識しすぎていた感のあった前作「SHOKI SHOKI」よりもずっと猥雑なグルーヴがあって、今の僕の好みの音でした。コンテンポラリーなサウンドを追いかけない方がむしろコンテンポラリーという逆説がここに。
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